2002.04.01

早いもので、新年度が始まってしまった。

せっかくの 「エイプリル・フール」 だったのに、ウソをつきまくるのを忘れてしまった。
かな〜り損をした気分である。

近所のジムが経営不振でつぶれ、コナミスポーツの 「セレ」 が引き継ぐことになった。
西宮北口にある同系列の 「エグザス」 のように、フリーウェイトが充実したジムになることを願っていたが、
「セレ」 になることで、簡易フィットネス・クラブになる可能性が大になった。
うちの会社は法人契約しているようで、かなり安く近所の 「セレ」 を利用できそうだが、
フリーウエィトがなければ私にとっては利用価値ゼロ。
喜んでいるのは妻だけだ。

朝から屋外で作業。
家の裏庭にフリーウェイトのジムを作る計画を実行に移すためだ。
とりあえず、屋根を作ることから始めた。

懸垂ができる場所を作りたいので、天井はできるだけ高い方がいい。
長さ2m44cmの木材をそのまま使うことにしたのだが・・・・・・。
幅2m、長さ2m44cmの屋根の部分を作り、2m44cmの柱を立てようとしたが、
高さが高すぎてムチャクチャ不安定になってしもうたぁ〜!!
あれこれ考えてはみたものの、補強するすべも思いつかず、仕方なく高さを2mまで下げることにした。
懸垂は足を曲げてすればいっかぁ〜。
柱を取り外してノコギリで切って短くした。
今度はどうかなぁ・・・・。
なんとか屋根が立ち上がった。
でも、私の設計では強度が不十分。
やっぱり補強は必要なようだ。

ああでもない、こうでもない、と何度もやり直し、結局夕方まで作業は続いた。
おかげて、ヘトヘト。
夕食を食べてお腹がいっぱいになると、7時半には瞼が重い。
何故か妻も眠そうだ。

7時45分にベッドに入った。

あっ、いけねっ!
実家に電話するの忘れた。
まっ、いっか。
今日は母の誕生日だったが、実家に電話をかけるのを忘れてしまった。



2002.04.02   『健康』

主婦の友社の 「健康」 という雑誌(5月号/現在発売中)の表紙に、私の写真が載っているのを発見!
3月にわざわざ東京から関西まで取材に来てくれた。
表紙に使うかも、とは言っていたが、本当だったのには驚いた。

私は、今、流行の 「低インシュリン・ダイエット」 を7年前にトライして成功した。
HPにダイエット・コーナーを作って、細かく説明しているが、
パソコンで検索していて主婦の友社の担当の方が見つけたようだった。

別紙の一番最初に4ページにわたって載っているのにはビックリ。
痩せて良かったぁ〜、とつくづく思う。

先日に引き続き、屋外で作業を続行。
結局ブロックを3つ積んで、その上に柱を乗せてコンクリートで固定することにした。
高さは2m35cm。
せっかく2m44cmあったのに、なんで切っちゃったかなぁ・・・・。




2002.04.04

キャプテンと客室乗務員(CA)は高知から便乗で伊丹に入り、その後、大阪−高知を2往復するパターン。
私だけ伊丹空港に出社して、そこから仕事が始まった。

彼らは既に高知→大阪を乗客として飛んでいたわけだが、かなり揺れたとのことだった。
伊丹空港のディスパッチへ行き、天気図を確認すると、
どうやら上空を気圧の谷が通過中で、風向の変化が大きかったからだったようだった。
地上天気図によると、地上も気圧傾度が大きく、強い北風を予報していた。
つまり、空港の北に山がある、高知と伊丹は離陸後の上昇中とアプローチから着陸まで揺れる、ということだ。

伊丹空港を離陸すると予想通り、気流はガタガタ。
だが、上空はさほど悪くない。
カンパニー無線で聞こえてくる他機のレポートによると、どうやら紀伊半島から東が揺れているようだった。
キャプテン達が便乗で飛んだ頃、関西の上空にあった気圧の谷は、午後には東へ移動していったに違いない。

巡航は比較的、気流はスムースだったが、高知空港へアプローチを開始し、9,000feet を過ぎた瞬間、
いきなりガタガタ揺れだした。
計器に表示される風を見ると、020°から 40kt 吹いていた。
そりゃ、揺れるわな。
管制官と無線で交信している私の声は、時々裏返ってしまった。
この揺れは、ほぼ着陸まで続いたのだが、降りてからキャプテンとCA曰く、午前中はもっと悪かったとか。
午後しか飛ばなかった私はラッキーだった。

高知空港で Runway 32 へ向かって地上滑走中、キャプテンは滑走路末端よりやや右側(南)を指差して言った。
あそこにさぁ、ボリュームたっぷりで、うまい中華の定食屋があるんだよ。
 高知空港で時間があるとき、滑走路沿いに海まで片道約20分ウォーキングに行くんだけど、
 散歩の途中で見つけたんだ。
 お客さんも沢山入ってたし、随分はやってたように思えたんだけど、今度、店を閉めるんだってさ。
」(キャプテン)
「へぇ〜、なんでですかねぇ〜。」
こんなところにも不況の波が押し寄せているのだろうか・・・・・?



お好み焼きの作り方 載せました♪



2002.04.05

ジム用の屋根が出来あがった♪
出来た、とは言っても意外と苦労した。

使った材料は;
トタン(2m70cm×65cm) 4枚 → 3500円
木材、8cm×4cm×2m44cm 10本 → 4000円
木材、3.5cm×3.5cm×2m 9本 → 1260円
木材、90cm×180cm 1枚 → 700円
ブロック、12cm×19cm×39cm 16固 → 2240円
ネジ代 → 1000円
コンクリート代 → 600円
雨どい → 3000円

2m70cm×2m05cm(3.3畳)の屋根つきのスペースを、
約16,000円で仕上げることができたのだから、まずまずだろう。

あとは、地面にゴムを敷いて、分解した機材を組み立て、錆止めにペンキを塗るだけだ。
ゴムは、かなり前に粗大ゴミで拾ったベルトコンベヤーの幅の広いベルトを使用。
懸垂とデイップ用の鉄の棒も、ついこの間保育園が出した大量の金属製竹馬の棒を使用。
この棒が、たまたまバーベルと同じ太さ(直径 28cm)でラッキーだった。



2002.04.17

前線の影響で中部地方を中心に、九州から北海道まですっきりしない天気だった。

関空 → 松山 は通常 20,000feet で行く。
20,000feet で水平飛行に移ったが、どうもしっくりしない。
超えられそうで超えられない雲が、所々に散在している。
22,000feet まで上昇して、それでも超えることができない雲の間を縫うように、右へ左へ旋回した。
広島の上空に来る頃までには発達した雲も途切れた。
そこから一気に降下して松山空港へ着陸した。

松山 → 千歳 は 37,000feet で向かった。
名古屋近辺には背の高い雲があり、それを超えるには最低でも 37,000feet で飛ばなくてはならず、
消去法で 37,000feet になってしまった。
名古屋近辺まで行くと、35,000feet で東西に飛行している飛行機が、39,000feet を管制官に要求していたが、
東西南北を 37,000feet 以上で飛んでいる飛行機が多く、なかなか上げてもらえなかったようだった。
私達の飛行機も、35,000feet から上昇しようとしていた飛行機を1機、邪魔してしまったようで、
申し分けなかったが、今日のような日はどうにもならない。
仕方ないか・・・・。

長野県の上空まで来ると気流は安定した。
新潟から日本海にかけては雲もなく、このまま千歳まで行けるかと思われたが、なかなか楽をさせてくれない。
私達の前を飛んでいた飛行機が、カンパニー無線で千歳方面の 37,000feet のコンディションを聞いていた。
何、何、秋田より北は FL370 は揺れるから 26,000feet 以下に降りたほうが良いって??
そっかぁ〜、しゃ〜ない。
秋田の南40km近辺に指しかかると、なるほど少しずつ揺れが始まったではないか。
管制官に 25,000feet まで降下することを要求。
33,000feet を通過してからは 25,000feet まで気流は良好だった。
他人が得た情報も、しっかり聞いておくと自分に役立つことがあるものだ。

千歳へアプローチを開始すると、私達の着陸の順番は6番目であることを管制官が教えてくれた。
随分と混んでるなぁ・・・・。
しかし、松山からずっと追い風を受けて飛んだため、定刻よりは早く着くことは分かっていたので、まぁ、良しとしよう。

千歳空港へのアプローチ中、次の中標津行きで飛ぶ予定の 17,000feet の様子をチェック。
う〜ん・・・・、揺れそうだなぁ・・・。
でも、千歳 → 中標津 は近いし、追い風が強いからあんまり高度を上げても仕方ないよなぁ・・・・。
お客さんは60名ちょっとかぁ・・・・。
頑張って上がっても19,000feetまでだよなぁ。
どうすっかなぁ・・・・。

結局、千歳 → 中標津 は17,000feetで行くことにした。
17,000feet まで上がってみて、雲の上から光りがさしてたらもうちょっと上がってみればいっか。
でも、21,000feet は上がりすぎだわな。 西風が100kt吹いてるし。
水平飛行が3〜4分になっちゃって、客室乗務員(CA)はサービスする時間なくなっちゃうからな。

17,000feet まで上昇してみると、雲の隙間から空が見えた!
うっしゃ! 19,000feet まで上がるぜ♪
でも、上がったらすぐに降りなくてはならない・・・・。
アプローチの前の準備が何にも終わってないわさ。
急がねば・・・・。

キャプテンに新しい天気をカンパニーで取ってもらって、コンピューターにアプローチを入力してもらった。
今日は水平飛行があまり取れなかったから中標津上空から VOR26 アプローチ をしよう。
北海道の東は天気が良いはずだから、どこかで雲が切れているはず。
そこから一気に降りればあまり揺れなくてすむだろう。

案の定、雲が切れたっ!
なにぃぃ〜〜〜?!
ムチャクチャ天気いいじゃん!
ちんたら VOR26 やってる場合じゃないぞ、これは!
キャンセル IFR して、スピードブレーキ引っ張ってガンガン降ろせば、そのまま Downwind 入れるかも・・・。
頭の中で計算開始。
19,000−12,000=7,000  7÷4→17マイル 17に2割りアップして、20マイル。
20+8+(3×7)+5=54マイル
OK〜♪ 降りれるっしょ。
「キャプテン、IFR キャンセルしてください!」

定刻より5分早く中標津に到着した。

帰りの 中標津 → 千歳 は雲を超えるには20,000feetっきゃないわなぁ・・・。
まぁ、向かい風だから結構水平飛行もとれそうだし、20,000feet で帰ろう!

中標津を離陸し、加速しないで早めに 20,000feet まで上昇して、ベルトサインを消す作戦。
すると、管制官から 10,000feet で一旦水平飛行するように指示がきた。
ぬわにぃぃいい〜〜〜?!
こっちは、とっとと 20,000feet まで上がりたいのに、10,000feet で頭打ちだぁ〜。
誰だぁあ、邪魔してるやつは!
どうやら、うちの 関空 → 女満別 211便の女満別到着に重なってしまったようだった。
TCAS に211便の機影が映しだされた。
まだこんなに遠いんかい。
いつまで 10,000feet で飛ばせる気だ?
これじゃあ、どんどん千歳に近づいてしまい、20,000feet に到達する頃には、
既に降下を開始しなくてはならなくなってしまうぞ!

すると、こちらの思いが通じたのか?
はたまた211便が単に早く女満別へ向けて降下したかったのか?211便はIFRをキャンセルしてくれた。
このままでは彼らも私達とすれ違うまで 11,000feet より下に下げることが出来ず、イライラしていたのかもしれない。
211便は左旋回して私達に腹を見せながら悠々と横切り、高度を下げ、今度は右旋回しながら降下していった。
う〜ん、やってくれるじゃん♪
おっと、感動してる場合じゃないよ。
こっちもとっとと上昇せにゃぁ〜。

管制官がやっと 20,000feet まで上昇するのを許可してくれた。
19,500feet あたりまで揺れていて、20,000feetもダメかと思ったが、フッと雲の上に出た!
おっしゃぁ〜、もらったぜい!
20,000feet か気流良好♪
ベルトサインOFF〜♪

千歳空港へ近づくと、カンパニー無線が聞こえてきた。
へぇっ?
成田空港が横風強すぎて着陸できず、羽田にダイバートしてる飛行機がかなりいるって?
えっ?
今、成田にアプローチしている飛行機が1機もいない??
カンパニーと話しをしているのは、今、飛行中で羽田へ向かっているうちの便だ。
なに、なに?
羽田がごった返してるから着陸までかなり待たされる可能性もあるし、
福島空港に一度降りて燃料補給してから羽田に向かえって??
そりゃぁ、大変だなぁ。
お疲れ様です。
それに乗っているお客さんも可哀想になぁ。
きっと、急いでる人もいるんだろう。
飛行機恐怖症の人がいたら、2回も着陸したくないだろうなぁ・・・・。
飛行機が大好きな人で、急いでない人はラッキーかも・・・・。

千歳空港周辺は揺れる雲に覆われえていた。
そんな事を考えている余裕があったら、いつベルトサインつけるか考えなきゃ・・・・。
でも、この便で千歳ついたら、羽田にJ社で移動するんだよな・・・・。
すんなり降りれるかなぁ・・・・・。
遅れるかもなぁ・・・。
羽田の北で待機させられるかも。
「ANK Air 484. Descend and maintain 8,000feet.」(管制官)
ありゃりゃ、もう降りるんすかい?
「キャプテン、シートベルトサインONにしてください。」
結局、座席ベルトは10分ちょっと消すことができたので、きっとCAさん達も充分サービスできたことだろう。

千歳空港のアプローチタイプは VOR No.2 19L。
カンパニーによると、空港まで12マイルの地点で滑走路が見える、とのことだった。
それなら 2,000feetで水平飛行して、3°のPathに乗せて降りればいいか。
だが、実際アプローチしてみると、雨が結構降っていて、滑走路はなかなか見えそうにない。
計画を変更して900feetまで降下し、水平飛行しながら滑走路を探した。
あれぇ〜、まだ見えないじゃん。
じゃぁ、700feetまで降りるか・・・・・。
おっ! 見えた。
みーっけた♪
Landing♪
風が強く、ガタガタ揺れながらのアプローチだったが、なんとかソッと接地させることができた。

あとは羽田に移動するだけ。
チェックインを済ませ、X−線を通ってゲートへ向かった。
するとアナウンスが聞こえてきた。
羽田への到着便が混雑しているため、管制官から出発時刻を遅らせるよう指示されており、
定刻より20分遅く出発することになったようだった。

ってことは・・・、羽田到着は 17:40 かぁ・・・

考えが甘かった。
実際に到着したのは18:10。
やはり羽田の手前で40分ほど待機したのだった。

朝、05:10 に起き、妻にバス停まで送ってもらい、06:23発の関空行きへ乗った。
羽田に到着してから実家についたのは、19:10。
あ〜あ、なんて長〜い一日だったんだろう・・・・。



2002.04.18

昨日、悪天候をもたらした前線は東の海上へ抜け、西日本から高気圧が張り出していた。
東北から北は依然、気圧傾度がきつく、強い西から南西の風が吹いていた。

羽田 → 中標津(837便)は 37,000feet で向かった。
春なのに珍しく 130〜140kt のジェット気流が吹いており、
私達は追い風を時速約200km受けて、あっという間に中標津に到着した。
途中、東北の上空で少し揺れたが、比較的快適なフライトだった。

行きに追い風を受けた、ということは、帰りは向かい風、ということだ。
きっと時間がかかるんだろうなぁ・・・・。
中標津でディスパッチへ行き、飛行計画を受け取った。
計画高度は 28,000feet か・・・・・。
838便は 37,000feet で快適だったため、
きっと 35,000feet か 39,000feet で計画してくるものだと思っていただけに意外だった。
あまりにも向かい風が強く、30,000feet 台では確実に定刻に到着できないため、
少しでも速く飛行できる高度を選んだようだった。

上昇中、19,000feet までは向かい風70ktだったが、22,000feet を通過する頃には、既に130kt以上吹いていた!
なんだこりゃ?
これじゃぁ、帰りはいつまでたっても羽田につかんぞ。

28,000feet で水平飛行に移った。 気流はまずまず。
このまま羽田まで行ければいいんだけどなぁ。

しかーし、世の中そんなに甘くない。
“宮古”と呼ばれる地点の手前で薄い雲の中に入ると、ガタガタ揺れが始まった。
カンパニー無線を聞いていると、南北に飛んでいる飛行機は28,000feetがスムースだと行っている。
便名を調べると、どうやらほとんどが日本海側であり、太平洋側のレポートではない。
西の空を見ると青空、私達の進行方向のみ薄い雲が続いている。

838便は 37,000feet で揺れなかったんだから、35,000feet か 39,000feet まで上がればいいんじゃんないだろうか?
でも、見た感じ、下の高度も良さそうだ。
無線を聞いていると、近くを飛んでいる飛行機が41,000feetを飛んでいる。
ってことは、37,000feet が揺れてるのかなぁ?
その飛行機の便名は全日空742便。
どこから来たんだろう?
すぐにタイムテーブルをチェック。
釧路 → 羽田 だ。
普通、南行きは 35,000feet か 39,000feet を飛ぶのに、なんで北行きが使う 41,000feet を飛んでいるんだろう?
恐らく 39,000feet で飛んでいたけど、揺れる雲があるから
一時的に 41,000feet まで上げさせてもらっている、ってことか。
もしそうなら、今高度を上げるより、下げる方がいいわけね。

更に進むと我慢できないほど揺れが強くなってきた。
キャプテンも同じ心境だったようだ。
「26,000feet もらってくれる?」(キャプテン)
管制官に 28,000feet が揺れているので、26,000feetまで降りさせてくれるよう要求した。
だが、あと50kmほど待ってくれ、と言う。
どうやら南から北へ向かって 27,000feet を飛んでいる飛行機とすれ違ってから、降下させようとしているようだった。
TCASを見ていると、いたっ! 27,000feet で飛んでいる飛行機が、薄い雲の中から突然姿を現した。
その飛行機が通過して、しばらくしても管制官は私達を降ろしてくれない。
おっかしいなぁ・・・。
忘れてるのかなぁ・・・・。
すると、先ほどの飛行機のすぐ後を追うように、もう1機、27,000feet で飛んでいる飛行機をTCASで発見!
な〜んだ、みんな 27,000feet で飛んでるんだ。
ってことは、27,000feet 以下がいいってことでしょ?
薄い雲の中から現れたその飛行機はトリプルだった。

トリプルとすれ違い、しばらくして管制官は私達に 26,000feet へ降下する許可をくれた。
この頃、管制官と他機の無線交信を聞いていると、かなり沢山の飛行機が 26,000feet を飛んでいるようだった。
さらに、先ほど 41,000feet を飛んでいた 釧路 → 羽田 868便が、26,000feet まで降りてきた。

26,000feet はしばらく良かったが花巻の手前で再び揺れが始まった。
他の 26,000feet で飛んでいる飛行機は、降下をリクエストしていない。
みんな揺れていないのだろうか?
それとも我慢しているのだろうか?
全日空868便も、私達のすぐ前方を 26,000feet で飛んでいる。
おかしい・・・・。

仙台の手前でついに我慢できなくなり、22,000feet まで降下した。
降りてしばらく気流は良かったものの、関東に近づくと再び揺れが始まった。
一体全体、どうなってるんだろう?
先行機2機は、26,000feetで羽田まで行くようだった。

羽田空港は VOR C(16L) Approach をしていた。
高度、約 1,000feet で滑走路へ向けて、最終旋回しながら埠頭の上を飛ぶ。
眼下に大きな貨物船が見えた。 タグボートに押されて移動している。
船の胴体には大きく 「 Hapag−Lloyd 」 と書いてある。
おっ?
あれはウェールズの船か?

友人に Great Britain、ウェールズ出身の男がいる。
彼の生まれた町の名は 「Ll」(ダブル・エル)で始まる名前だった。
初めて綴りを見たとき、それをどう発音するのか分からなかったが、彼は教えてくれた。
エルの発音をするように舌を上の歯の裏につけ、舌の両端から空気を漏らすように音を出すのだ。

着陸までもう少しという所で、「“ロ”イド」 と、無意識に発音している自分に気がついた。



2002.04.19

先日、便乗(DH)で羽田発伊丹行きの便で待っていたときの出来事。

伊丹行きの Disney Sea ペイントが施されたジャンボが見える、札幌行きのゲート前に私は座っていた。
その時、私は Sigmarion を使って日記を書いていた。

左手には可愛い1才ぐらいの女の子が、ご両親と友人らしき人と一緒に座っていた。
Disney Seaのジャンボを見ているのだろうか?
女の子は窓にへ張りついていた。

しばらくして、札幌行きの便の搭乗を案内するアナウンスが聞こえた。
ご両親は女の子を抱き上げ、ゲートへ向かおうとした。
すると、いきなり女の子は大声で泣きだした。
やっぱりジャンボを見ていたのだろう。
ご両親は女の子をなだめすかしたが、いっこうに泣き止まない。
目から大粒の涙がポロポロ落ちている。
かわいいなぁ・・・・・。

そんなことを考えながら、私は女の子をジッと見ていた。
すると・・・・、女の子とバッチリ目が合ってしまった!

泣いている子供を見ると、私はいつも変な顔をしてみせる。
大声で泣いている子が私の表情を見て、ビックリして泣き止むときがあるのだが、その瞬間が私は好きだ。
戸惑ったような、驚いたような、目が点になったような、なんとも言えないすっとんきょうな顔を子供はする。

私は女の子に向かって満面の笑顔を見せた。
笑うとほっぺたが外に膨れてパンパンになる。
目じりは垂れ下がり、ほっぺたにしわができる。
そして、ニィーっと唇を横に広げて歯を見せた。
おっ!泣き止みそうだぞ!
笑った顔を驚いた顔に変え、またすぐ笑顔に戻してみせた。
手を振ってみせると、完全に女の子は泣き止んだではないかぁ〜♪

女の子を抱き抱えたお母さんは、ゲートに向かって歩き遠ざかっていったが、女の子はずっと私の顔を凝視していた。
目にいっぱい涙を貯めて。
女の子の表情が見えなくなるまで、私は色々な表情を作り続け、手を振った。

もうそろそろ大丈夫だろう。
再び視線を膝に置いた Sigmarion に移し、日記の続きを書いた。
すると・・・・・、遠くからまた女の子の大きな泣き声が聞こえてきた。
あ〜あ、やっぱりダメだったかぁ〜。

ふと気づくと、売店を出てきたJ社のグランドホステスさんと、バッチリ、目が合ってしまった!
しまっとぅぁぁああぁぁああ〜〜〜〜!!
見られてしむゎとぁぁああぁぁああ〜〜〜〜!!!!

何やってるんだろう、この人?みたいな、冷た〜い視線を感じつつ、
私は何か良いことをしたような錯覚に気分を良くしながらうつむいて、一人でニンマリしたのだった。



2002.04.25

千歳で勤務が終わり、羽田へ便乗(DH)で移動するときのことだ。

事務所を出て、右に曲がるとドアがあるのだが、このドア、何故かノブの位置がやたら低い。
重いフライトバッグと手下げカバンを床に置き、ドアノブを持って開ける。
手を放すとドアは閉まるようにバネがついてる。
両手でカバンを持つ前にドアを勢いよく開け、閉まる前に中に入ろうと、
急いでカバンを持つために一気に膝を曲げ、手を伸ばし、前かがみになった途端、ガツンッ!
イデェ゛エ゛ーーーー!!!!
そりゃあ痛いはずだ。
全体重かけて、尖がった金属に頭突きしたようなものだ。
膝がガクッと曲がり、危うく倒れるところだった。
鋭利なドアの角に、思いきり額をぶつけてしまったのだ。
ひっくり返りそうになった所を、向こうから来た乗員に見られてしまった・・・・。

痛みには強い方だが、マジで痛かった。
これはマズイ。
きっと大きなキズが出来たに違いない。
血が出てるはずだ。
すぐにトイレへ行き、鏡で額をチェック。
ゲェェエエ〜!?
皮がベロンって剥けてるじゃん・・・。
しかも血がにじみ出て来てる。
1cm四方の皮が剥けており、前髪にくっついていた。
これからDHでJ社の飛行機に乗るんだよなぁ・・・・・。
丸見えじゃん。
格好悪いなぁ・・・・・。

DHで客席に乗るとき、制服を着ているので乗員であることは客室乗務員にはすぐ分かる。
お客さんはまばらで、新聞は余りそうだった。
朝日、読売、毎日をゲットし、うつむき加減で通路を通り、自分の席まで行った。
あとは羽田に着くまで下を向いたまま新聞を読みふけっていれば、きっと誰にも顔を見られないだろう。

ふと気が着つくと・・・・・、げぇぇえええ〜〜〜〜!!!
思いっきり背もたれに寄りかかって、顔を上に向けて爆睡しちまったじゃんかよぉー!
しかもドリンクサービスはほぼ終わっているではないか!
私の座席に前には、「お目覚めですか・・・・・。」メッセージの書かれた紙が貼ってある。
客室乗務員のお姉様に絶対顔見られてるーーー!!
トイレへ行って額をチェックすると、やはり血が出ているではないか!
席に戻り、新聞を読みふけったが、こういうときにかぎって、お姉様達に声をかけられる。
きっと私をJ社の乗員だと思っているのだろう。

お疲れ様です! どちらからお戻りですか?」(客室乗務員)
(中標津です、って言うべきかなぁ・・・。 でもきっと勘違いしてるんだろうなぁ・・・。)
「え〜っと、あのぉ〜・・・・・、私、A○Kのものですが・・・・・。」
あっ・・・・、失礼しました。 お疲れさまです♪」(客室乗務員)
J社の乗員の制服は黒。
うちは紺色。
間違うはずはないのだが、機内が暗く、色の識別がしにくいのだ。

結局、3人のお姉様方に声をかけられてしまった。
「バンドエイド、ありまちゅか? ここが痛いんでちゅけど、貼ってもらえまちゅか?」
って、お姉たまに甘えてみれば良かったかなぁ・・・・・。




2002.04.29

朝、起きると全身筋肉痛。
昨日のウェイトトレーニングが激しかったのだろうか。
ベットから起き上がるのが、かなり辛かった。
とはいえ雨は降っていないし、約束通り、阪急神戸線、岡本駅の近くの山へ、妻とハイキングへ行った。

一日中どんよりと曇っていたせいか、ゴールデンウィークで休日だというのに、あまり人には出会わなかった。
足はだるかったが歩き出すと気分が良くなっていく。
お昼は山頂で妻が作った弁当を一緒に食べた♪

下りを軽快に歩いていると、草むらで何やらガサガサ音がした。
妻も私も立ち止まり、音のする方を見ると・・・・・・。



キャ〜、ヘビィーー!!」(妻)
一瞬驚いたが、それは小さなヘビだった。
私が近寄っていくと、「毒ヘビだったらどうするのよぉー!」(妻)
そうだよな。 ここで毒ヘビにさされたらアホだわな。
でも、こんなちっちゃいんだから、きっと大丈夫、大丈夫。
もう、何するのよっ。 まさか捕まえるんじゃないよなあ?
 噛まれたらどうするの?
」(妻)
ヘビは見たことはあるが、触ったことはない。
興味津々の私は妻の忠告なんて聞くわけがない。
近くに落ちている枝を持ってヘビに接近。
首をすかさず枝の端で地面に押さえつけた!
へへぇ〜ん♪ 動けんだろうがぁ〜。
んっじゃ、捕まえさせてね♪
片手で首を掴み、反対の手で胴体の半ばを持ち上げた。
いやぁ〜ん、なんだこの感触は?!
柔らかいぞ。
ヘビを持って妻の方へ振り返った。
ムチャクチャ怖がっている〜♪
記念撮影をしてから放してあげた。
生まれて初めてヘビを持つことができて、超ラッキー♪
ご満悦である。


4時間程度の短いハイキングだったが、家に帰るとグッタリ。


夕食は近くのバイキングレストランへ行った。
しっかし、どうしてだろう?
一人1200円程度で、普通に食べても人よりかなり多く食べる私だから、すぐに元は取れる。
それでも、バイキング、というと胃袋に食べ物を詰め込まずにはいられない。
減量だぁ?
ダイエットだぁ?
そんなこと知るくわぁぁああ〜〜〜???!!
吐くほど食べて、もう止めようと思っても、また食べ物を取りにいってしまう。
妻に 「もう止めたら?」 と何度注意されようと止まらなーい!
結局、今日もまっすぐ座っていられない程食べてしまった。
妻も状況は一緒だ。
バイキングに行く度に思う。
もう二度と食べ過ぎはしないぞ、と。
それでも過ちを繰り返すのだ。

もう、ニ度〜と、ハイキングとバイキングには行かんぞぉー!!

って、やっぱりまた行くんだろうなぁ・・・・・・。