2003.07.01

久しぶりに宮古島へ行った。
梅雨の終った天気の良い南国の島へ行くのは、いつもであれば心がウキウキする。
ところが、今回のフライトスケジュールがきついため、今日は全然嬉しくなかった。

伊丹から関空へ移動後、関空 → 宮古島 → 関空 → 熊本 → 関空 を飛び、
そして、関空から伊丹まで移動しなければならない。
伊丹 → 関空 → 宮古島 の途中、奄美大島付近ですでに疲れていた。
まだフライトは1本も終わっていなにのに・・・・・・。

また、頭の痛いこともあった。
朝、関空のディスパッチで天気を調べると、夕方、ちょうど私達が熊本へ着く頃、
熊本空港の天気が着陸できないほど悪化する予報だった。
宮古島へ向かう道中、ずっと熊本の天気の心配をしていたのだった。

宮古島に到着後、熊本の天気をチェックした。
熊本へ向かう飛行機には、天候調査がかかっている、とのこと。
つまり、降りれるか降りれないか、調べている状況、という意味だ。
私達の運命はいかに・・・・。

ようやく宮古島から関空へ戻り、飛行機を降りて、早足でディスパッチへ戻った。
片道、歩いて6分はかかる。
次便の熊本行きまで30分しかなかった。

宮古島から関空までトイレへ行っていなかったキャプテンと私の膀胱は破裂寸前だった。
しかし、進行方向の手前右手にディスパッチ、その向こう10mほど先の左手にトイレがあった。
先にディスパッチへ行って、その後トイレに行くのが順路的に順当な気がした。
でも、おしっこしたいままでは、ブリーフィングをうわの空で聞いてしまうかもしれない。

ディスパッチに寄る前に、トイレ行って、後でゆっくりブリーフィング受けようか。」(キャプテン)

どうやらキャプテンも同じことを考えていたようだった。

ブリーフィングを終え、速攻来た道を戻った。
時計を見ると、出発時刻まであと20分。
6分で戻って、2分で出発準備終えれば、お客さんの案内に11分以上使える。
定刻に出れそうだ。
やっぱり、先にトイレへ行っておいて良かった。
(よくよく考えると、先に行こうと後に行こうと、所要時間は同じなのだが)

熊本空港に到着する頃、天気は予想以上に回復しており、全く着陸には問題なかった。
とはいえ、私達の前には、3回もミストアプローチした後、ようやく着陸できた飛行機もあったようなので、
たまたま今回、私達がラッキーだっただけなのかもしれない。

長い勤務プラス、一日中、熊本に着陸できなかった場合のことを考え、
心労ばかり溜めてしまい損した気がする。

熊本のディスパッチで熊本ラーメンのお土産を買い、妻の喜ぶ顔を想像して、ちょっぴり気分が晴れた。
その後食べた熊本空港で搭載された夕食の弁当がうまかったので、
帰宅までには完全に疲労は回復したのだった。



2003.07.03

夕方、自宅に電話があり、ドキッとした。
会社からかなぁ〜?
明日のスケジュールはスタンバイだったので、稼動の電話かもしれない。
妻が電話を取った。
会社からだよ。」(妻)
やっぱりそうだ。

スタンバイなら勤務は10:00〜16:00。
16:00より後に伸びる勤務はイヤだなぁ〜。

明日の朝一の熊本をやっていただきたいのですが。
「それ1本だけですか?」
ハイ。

ラッキ〜♪
それなら午前中で仕事は終わりだ。
でも、電話の向こうのスケジューラーは、悪いなぁ〜、という感じだった。
きっと朝早い勤務だからだろう。
それなら心配ご無用。
最近はシンちゃんに合わせて毎晩21:00にはベッドに入り、6:00には起きているので、
平常通りで間に合う。

それにしても、また熊本が天気が悪いのかぁ。
今日、関空 → 熊本 が切れたらしく、その関係で明日のシップぐり(飛行機の回し方)と
乗員ぐりが狂ってしまったようだった。

1日も熊本でドキドキしたし、明日は大丈夫ならいいんだけど・・・・・。



2003.07.04  おせっかい

熊本は、朝一番の天気は良かったが、
私達が到着するちょっと前から、シーリングが下がり、視程が落ちだした。
幸い、地上の風は背風だったが、オートランドが可能だった。
Category−Vアプローチをしたので問題なく着陸できた。

家には13:00前に到着。
とっても得した気分♪
お昼ご飯を食べる前にジョギングへ行った。

いつものコースを走っていて、気がついた。
あれぇ〜。 あの車、ライトがつけっぱなしだなぁ〜。
ある家の駐車場にとめてある車のスモールライトが弱弱しくついていた。
もう少しでバッテリー上がるだろうなぁ。

一度は走りすぎたものの、気になる。
えぇ〜いっ! 教えたるか!

その家へ引き返すことにした。

ピンポーン♪
あれ? なかなか出てこないなぁ。
玄関のドア、開けっぱなしで、どこ行ったんだろう?
しばら〜くして、
ハイ。」(女性の声)
「あのぉ〜、私、通りすがりのものなんですが、」
・・・・・・・・・・・。」(女性)
通りすがりって、おかしいだろ? 相手だって、こいつ誰って思ってるぞ、きっと。
「お宅の車のスモールライトがつけっぱなしになっているのをお知らせしようと思いまして。
 バッテリーが上がってしなったら大変かな、と。」
・・・・・・・・・・。 ようちゃ〜ん、車、電気がついてるってよ。」(女性)
んっ?」(男性の声)
もう、しっかりしてよっ!」(女性)

どこにでもある感じの、やや父ちゃんが尻に敷かれた感じの家庭のコミュニケーションだった。

出てきたのは50代から60代の男性だった。
このひと、奥さんに 「ようちゃん」 って呼ばれてるんだぁ〜、・・・・って、
汗だくでひとんちピンポンしてる方がおかしいでしょ?

えぇっと、私、電気つけっぱなしでしたっけ・・・。」(オヤジ)
「ええ。 あっ、じゃあ、失礼します。」

そういえば、私も以前、自宅にいたとき、通りがかりの人にピンポンされて、
何かを教えてもらい助かった記憶がある。
あのとき、あの人も、きっと言いにくかっただろうし、何て言おうか困ったんだろなぁ〜。



2003.07.05

自宅を出るとき、妻に言われた。
4人前ね。」(妻)
熊本ラーメンのこと?
「4人前って、2袋でいいのね?
 でも、夕方遅い便のときは売りきれてることもあるみたいだから、あまり期待しないでよ。」

そうなのだ。
今日も熊本。
1日も、3日も、そして今日も。

昨日のお昼は熊本ラーメンだった。
賞味期限は意外と長いし、もう少し買ってあげてもいいけど、まぁ、10日もまた行くし、いっか。

ディスパッチでブリーフィングを受けたときは熊本の天気は良かった。
ところが、出発準備を整え、間もなくお客さんが乗ってくるころになって、カンパニー無線で連絡があった。
どうやら、除々に悪化しているようだ。
またかよ・・・・・。

関空を離陸すると、伊丹を離陸したJ社の熊本行きのMDを発見。
おっ! 今日は勝ったじゃん。
MDは少しでも早く熊本に到着できるよう、
ショートカットさせてもらえるように管制官に何度かリクエストしていた。
そんなの無理だよ〜ん。
オレらの方が先だし、君らとの距離が近すぎ。
遠回りさせられることがあっても、早くは行かせてもらえないさ。
MDがちょっと可哀想だったので、管制官に私達がショートカットさせてもらえるように頼んだ。
私達が少しでも先に進めれば、彼らもショートカットできるかもしれない。

「Request direct OITA.」(大分までまっすぐ行かせてください。)
Unable due to traffic.」(管制官)(他機がいるので無理です。)
TCASを見ると、あぁ、いるいる、31,000feet で飛んでる飛行機が前方20kmのところに。
この飛行機はどこ行きかなぁ・・・。

この飛行機って、どこへ行くんだろうね? 熊本行きじゃないよね?」(キャプテン)
「そういえば、さっき、管制官が A320 って言ってましたね。」

タイムテーブルを調べてみた。
九州方面行きで到着時刻が私達と同じころで、A320 が飛んでる路線は、と・・・・。
「ないです。」
おかしいね。」(キャプテン)

管制官との交信を聞いていて、ようやくその A320 の便名が分かった。
再びタイムテーブルを開いてみると・・・・・、え゛ぇ゛〜〜〜!!??
「羽田発熊本行きじゃないですかっ!?
 B767のはずなのに、エアバスにタイプチェンジしたんですね。」

羽田からのA320、私達、そして伊丹からのMDが、
金魚のフンのように等間隔に一列に連なって熊本へ向かった。

熊本のアプローチに入ると、天気の詳しい状況が把握できた。
オートランドしなくても着陸できそうだけど、してもいい感じの天気だ。
管制官が最初に羽田からきた A320 にどうするか聞いた。
Request Category−2 Approach.」(カテゴリー2をお願いします。)(羽田からのクルー)
キャプテンに目をやると、ニターッと笑って言った。
うちが聞かれたら、カテゴリー3、って言っておいて。」(キャプテン)
カテゴリー2よりカテゴリー3の方が、より低い高度まで降りることができるオートランドのクラスだ。
つまり、より悪い気象状況でも着陸が可能で、カテゴリー3は2より1段階上のアプローチタイプだ。
別にだからどうした、ってことはなのだが、何かちょっと偉くなった気分を味わえる。
そして管制官が私達に聞いてきた。
Request Catgory−3 Approach.」(カテゴリー3をお願いします。)
次に管制官がMDに聞いた。
すると、
日本語で申し上げます。
 Category−3 の資格は持っていますが、Category−1でお願いします。
」(MDのクルー)

ぬわにぃ〜っ?! なんでだ!
何でだろうねぇ〜。」(キャプテン)

カテゴリー3を持っているけど、と言う必要はないのに、
わざわざそう前置きし、主張するところがいやらしいではないか!

カテゴリー1だと、オートランドではなく手動着陸だ。
もちろん、カテゴリー3や2より、降りてよい最低高度は高い。
つまり、もし低い雲があって滑走路が見えなければミストアプローチしてしまう。
それでもカテゴリー1がいいってことは・・・・・・、
ひょっとすると、1秒でも早く降りたいってことかなぁ〜?
オートランドより手動着陸の方が、セパレーション(管制間隔)が狭いからなぁ。

カテゴリー2、3、1、という順番で、みな無事、熊本空港に着陸した。

ディスパッチへ行く途中、トイレに行くとMDのキャプテンに会った、
何故、カテゴリー1にしたのか、聞いてみようか、とも思ったが、なんとなく不機嫌な感じだったので、
怒られると怖いし話しかけないことにした。

関空 → 尼崎 のリムジンバスに乗った。
中央の列を挟んで、向こう隣に若い女性が座った。
私は腹が空いていたので熊本の弁当を頬張っていたが、鼻をすすっている声が聞こえてきた。
んっ?
耳をダンボにして聞いていると、どうやら隣の女性のようだ。
失礼なので、女性の方は見ないまま、耳に集中。
あれぇ〜、泣いてるなぁ・・・・・・。
彼氏を見送りに関空まで来たのだろうか?
海外へ長期間行ったか、国内での長距離恋愛か、はたまた別れか・・・・。
関空を出発し、尼崎に到着するまで泣いていたようだった。

何か悲しいことがあったのかもしれないけど、必ず時間が解決してくれますョ♪

なーんて、オレもオヤジになったなぁ〜。

それにしても、あんなかわいい子を泣かすなんて、よっぽどいい男なんだろうなぁ〜。
私なんて、泣かされたことはあっても、泣かしたことってないしぃ〜。 号(┳◇┳)泣



2003.07.07

新潟のホテルにチェックインしてから、ネクタイをはずしてダイエーに行った。
納豆をカゴに入れて、野菜コーナーへ目をやると・・・・、
ウォッ!
乗員がいる!
制服のYシャツは独特なので、ネクタイをはずしていてもすぐに分かる。
年をとった方は制服のまま、若い方は私服だ。
私も制服のYシャツを着ている。
向こうも私を見ればすぐに分かるはずだ。
着替えてから出てくればよかったなぁ〜。

まっずいなぁ〜。
ニンジン欲しいんだけどなぁ〜。

彼らは果物のところにいる。
若い方は年配の方に付き合わされてる感じで、年配の方が色々手にとって見ている。
へぇ〜、やっぱり年配の人はステイ先でスーパーで果物とか買っちゃうんだぁ〜。
ちょっと親近感を覚えつつ、彼らがいなくなるまで隠れていても仕方ないので、
彼らの視界にできるだけ入らないように野菜コーナーへ行った。
キュウリを手にとり、彼らをチラッと見た。
まだ私に気づいていない。
よしよし。
ニンジンを手にとりカゴに放り込もうとしたその瞬間を、年配の方に見られてしまった!!
イヤァァァアアア〜〜〜〜〜〜ン!!
見ぃ〜たぁ〜なぁ〜〜。
彼はメチャクチャビックリしたようだった。
そうだわな。
ステイ先のス―パーで、若い乗員がカゴにニンジンを入れてたら、どう考えてもおかしいよな。

しれぇ〜っ、とその場を去ろうかと思ったが、
年配の人がこっちに向かって歩いてこようとした雰囲気がした。
マズイ!
逃げろっ!
私はごく自然にその場を立ち去ろうとしたが、そこからどこへ行けばいいんじゃぁ〜!?
と、彼は踏みとどまり、レジへ去って行った。
その手に果物はなかった。
なんじゃい! 冷やかしかいっ!

彼らがスーパーから出て行ったら私もレジへ行こう。
早く帰らないと 9:00 からテレビ見たいし、その前に風呂入りたいし、時間が無い。
その場に立ち尽くし、彼らの後姿を見送っていると・・・・・、
年配の方が振りかえったではないかぁぁあああぁぁl〜〜〜〜〜〜!!!!!!
ゲェェェェエエエ〜〜〜〜〜〜ッ!
バッチリ目が合ってしむわぁとぅぁぁぁぁああああーーーーーーっ!!
あれは、絶対私を見ている感じだ。

今度こそ野菜コーナーから逃げ、私は隠れながらレジを遠まきに見れる場所へ移動。
なんで新潟のダイエーで夜の 8:40 に、私は一人で隠れんぼうをしているのだろうか?

陳列棚を移動しながら隙間からレジを1つ1つチェック。
いたいた。
ようやくレジを通り、スーパーから出て行くようだった。

う〜ん、出口でまた会うのもイヤだし、もう少しここに隠れてようか?
いやぁ〜、めんどいわなぁ〜。
行くか。

恐る恐るレジへ行き、彼らが消えていった方角をチェック。
うん、確かにいない。
レジを出て、階段を駈け上り、通りに出て左右をチェック。
いないな・・・・・。

走ってホテルまで帰ったのだった。



2003.07.08

名古屋から仙台へ 23,000feet で向かっていた。

管制官は仙台空港への降下の許可を出した。
Descend and maintain 9,000feet at pilot's discretion.」(女性管制官)
(9,000feet まで降下しても良いです。 降下開始の時期は自分で判断してください。)
降下するのはまだ早かったので、私達は今しばらく 23,000feet に留まることにした。

しばらくして、再び管制官から指示がきた。
Descend and maintain 10,000feet.」(女性管制官)
(10,000feet まで降下してください。)

なんらかの理由で、9,000feet まで降ろすのに問題があったので、
10,000feet と言い直してきたのだろう。
降下するにはまだ早かったので、こちらからリクエストした。
「Request at pilot's discretion.」(降下の時期は私達に決めさせてください。)
ダメ!」(男性の声)
Unable. Start descend now.」(女性管制官)(直ちに降下を開始してください。)

今、バックグラウンドで男性の声が聞こえたよな?
たった一言、ダメ、と、とても無愛想に言いきったぁ♪
キャプテンの方を見ると、キャプテンは笑っていた。
やっぱり空耳ではなかったのだろう。
きっと、女性管制官の後に上司の男性管制官がいて、女性管制官に指示を出したのだろう。

時々、ATC のバックグラウンドで笑い声が聞こえることもある。
意外と聞こえてるんですよぉ。
これからも面白いノイズを流してくださいネ♪



2003.07.09

千歳のスタンバイルームで客室乗務員(CA)が寄ってきた。

聞いてくださいよ。 昨日、セクハラに合ったんですよ。」(CA)
「えっ! 何があったんですか?」

彼女は最近、海へ行っており、腕がきれいな小麦色に焼けている。

おじいちゃんがですねぇ、私の腕をこうやってさすりさすりしたんですよぉ。」(CA)
彼女はそう言って私の上腕をさすりさすりした。

「あ゛あ゛ぁ゛〜〜〜、気持ぢぃぃ〜〜〜〜〜♪」
何、言ってるんですか! で、ですね。 私にこう言ったんですよ。
 『おねえちゃん、いい色に焼けてるねぇ〜。』
」(CA)
「へぇ〜、それで?」
『水着、着ることもあるんだろ? ビキニとか着ちゃうの?』 とか聞くんですよ。」(CA)
「そっ、そんなこと聞かれたんですか?!」
さらに、『水着の下は白いおっぱいなの?』 なんて言うんですよ!」(CA)
「あちゃぁ〜。」
最後は、『触りたいなぁ〜。』 ですって!」(CA)
「マジっすかぁ〜?」
ねぇ、どう思いますか? これって、やっぱりセクハラですよねぇ〜。」(CA)
「いやぁ〜、言ってみてぇ〜♪」
もう、何、言ってるんですか! どう思いますっ?」(CA)
「そりゃぁ、どう考えてもセクハラですよ。」
そうですよねぇ。 みんな(他のCA)にもそう言われたんですよ。」(CA)

確かにひどいセクハラだ。

でも・・・・・・、
私は現場にいなかったので分からないが、マンガやテレビで見る映像から想像するに、
中年のサラリーマン風のオヤジが言うと許しがたいセクハラでも、
おじいちゃんが言うと、しかも少し酔っ払ってたら、ちょっと可愛いかったりする感じもするが、
どうだろうか?

同じセクハラ発言をしても、この人は絶対許せない、と思われてしまう人もいるだろう。
爽やか系でハンサムな人や、茶目っ気のある老人が言ったとすると、
またぁ〜、何、バカなこと言ってるんですかァ〜?
で済まされてしまうケースもあるかもしれない。

できれば、後者のお得なタイプの人間になりたいものだ。



2003.07.12

千歳空港へ着陸後、客室乗務員(CA)二人が話しているのが聞こえた。

あのお二人、ずっと手をつないでお帰りになったのでしょうかねぇ〜♪」(CA)

「何があったのですか?」

飛行機を降りるとき、出口と PBB の間に少し段差があった。
おじいさんは先に段差をまたぎ、振り返っておばあさんに手を差し伸べた。
おばあさんはおじいさんの手を取り、段差をまたいだ。

その後もお二人は手をつないだまま PBB を歩いていったんですよ♪」(CA)
「へぇ〜、それはとても温かい光景ですね!」
そうなんですよ。 後姿をずっと見送っちゃいました。」(CA)

なおさんも奥様とちゃんと手をつないでます?」(CA)
「最近は出かけるとき、ベビーカーを押しているので両手がふさがってしまい、
 手をつなぐ機会が減ってしまいました。」
あぁ〜、それって単なる言い訳ですよ!」(CA)
「そうですか? う〜ん、気を付けます。」

老夫婦が手を取りあって歩んで行く、そんな理想的な夫婦になれる確率って、
世間一般的には低いんだろうなぁ〜。

次便まで、まだ若干の時間があったので、機内に搭載されている絵本を手に取った。
すると、さきほどのCAの一人が寄ってきた。

絵本、私も好きなんですよ。」(CA)
「私も最近、息子に読み聞かせするんで、とっても興味があるんです。」
私も絵本を読み聞かせたいです。」(CA)
「あれっ? 結婚してるんですか?」
いえ、してないですけど、結婚する予定です。」(CA)
「あぁ、おめでとうございます。 で、いつなんですか?」
まだ、相手も時期も未定なんですが、結婚するんです。」(CA)
!?!?!?!!?

別のCAが寄ってきた。
私も早く結婚したいんですけど、乗員さんが言ってるのを聞くんですよねぇ。
 『子供がいなかったらとっくに離婚してる。』 って。
 それを聞くと、結婚の夢が壊れるんですよねぇ〜。
」(CA)

たしかによく聞くなぁ〜。
でも、若い女性の夢を壊しちゃいかんわなぁ〜。
う〜ん、うちもそんな風になっちゃうのかなぁ〜。
心配だなぁ〜。

コックピットに座ってからキャプテンに聞いた。
「キャプテン、奥様と手をつないで歩きます?」
そんなことしたら、張りっ倒されちゃうよ。」(キャプテン)

我が家に明るい未来はあうのだろうか・・・・・・。



2003.07.13

新潟から名古屋へ便乗で移動後、3時間空きのパターン。
名古屋空港にお昼に到着するので、管制塔の下の官庁食堂で昼食をとる予定だった。
しかし、行ってみると閉まってした。
今日は日曜だ。

あてが外れてどうしようか迷ったが、雨は降っていなかったので、
とりあえずウォーキングに出かけた。
40分ほど歩き回ったが、どこにも軽食屋がなく、仕方なくターミナルへ戻った。

国内線の一番端のお店はセルフサービスだったので、それほど高くはないかもしれない。
とりあえず入ってみた。

おっ! 塩サバ発見〜♪
サバとご飯、一緒に食べるの好きなんだなぁ〜♪
あと、かきあげも食べるかっ!
700円程度だったので、官庁食堂なみ。
サバはおいしかったし、ご満悦♪

時間を潰しきれず、スタンバイルームに早めに戻ると、キャプテンが言った。
仙台行き、1時間遅れみたいよ。」(キャプテン)
げぇぇえええ〜〜〜〜〜っ!!!???
マジっすかぁ〜??
もう冗談じゃないよぉーー!
さらに2時間も待つわけ?

朝一の 仙台 → 広島 が広島悪天のため降りれず、山口宇部にダイバートしてしまったらしい。
それが原因で、その飛行機を使う全便が、玉突きで遅れ遅れになってしまっていたのだった。

名古屋に便乗で到着してから待つこと4時間、やっと仕事が回ってきた。

その後の3フライト飛んだが、1時間の遅れを取り戻すことができず、
広島 → 仙台 は仙台空港の門限ギリギリに到着した。
本来であれば空港発の最終バスは出てしまった後だったが、
わざわざ増便してくれたのか、バスが待っていてくれた。
到着が遅れてしまいお客さんに迷惑をかけたことは変わらないが、
バスがいてくれたので少しだけホッとした。

地方空港で時々見られるこんな心遣いに、長時間勤務の疲れがほんの少し癒されたのだった。



2003.07.15

そろそろ妻とシンちゃんと、お散歩に行こうか、と考えていた。
すると、家の外で赤ちゃんが大声で泣き叫ぶのが聞こえてきた。
かなりの音量だが、まだまだシンちゃんのマックスにはかなわない。

ところが、その泣き声がいつまでたっても止まらない。
外へ出てみると、自転車に男の子と女の子を乗せたお母さんが、
ビンビン泣き叫ぶ女の子に困りはてていた。

妻も家から出てきた。

お兄ちゃんの幼稚園の送り迎えに、今までは女の子をバギー(簡易式ベビーカー)に乗せていたが、
最近バギーをイヤがるようになって、今日初めて自転車に乗せてみたと言う。

初トライの自転車に、泣き止まない女の子。
お母さんと妻と私とで、号泣する女の子をあやしつつどうしたものかと
あたふたしていた。
と、そこへ、老人が近付いて来るではないか。
あのぉ〜、すみません。 ?丁目の?番地はどこですか?」(おじいさん)
「えっ? もう一度お願いします。」
あのぉ〜、すみません。 5丁目の2番地はどこですか?」(おじいさん)
「ちょっと待ってください。」
女の子がギャンギャン泣き叫ぶ中、一度で聞き取れなかった。
場所が分からなかったので、大急ぎで家に戻り地図を取ってきた。
ギャーッ、ギャーッ!というノイズの中、私は大声でおじいさんに道順を教えてあげた。
おじいさんも大声でお礼を言って立ち去った。
現場は一時、騒然となる・・・・・。

さてと、この親子はきっと近所に違いない。
妻もおせっかいの私の考えることはお見通しのようだった。
送ってってあげたら?」(妻)

タクシーで帰り、夕方、夫に自転車を取りに来てもらうので、自転車を置かせて欲しい、
とのお母さんの願いを却下し、私は強引に彼ら3人を車に乗せ、家まで送り届けた。

家に戻り、今度は妻とシンちゃんとお散歩だ。
シンちゃんを乗せたベビーカーを私が押し、妻が自転車に乗って、届けてあげたのだった。

その後、シンちゃんと妻とで30〜40分お散歩をし、帰宅。

「これからどうする?」
私、シンちゃんをお風呂に入れるわ。」(妻)

妻が風呂に入り、自分の体を洗い終えてから、私がシンちゃんを風呂へ連れていく。
しばらく時間があるので、パソコンを立ち上げ、早速の今日のハプニングを日記用に下書き始めた。
そうそう、麦茶を沸かさなくっちゃ。
ヤカンに水を入れ、火をつけ、再びパソコンの前に戻った。

しばらくして妻に呼ばれた。
いいよ。 シンちゃん連れてきて。」(妻)
「あいよっ!」

おーし、シンたん、お風呂の時間でちゅよ〜♪
さぁ〜て、スッポンポンになりまちゅかぁ〜。
オマエさぁ〜、なんでこんなに足が太いわけ?
服がパンパンじゃん。
さぁ〜て、オムツを脱いで、と・・・・・、
ゲッ! ウンコしてんじゃん!?

「おーい、ウンコしてるからちょっと待って!」
ハーイ」(妻)

あらぁ〜、くちゃいでちゅねぇ〜。
ウンコ、ドロドロじゃん?!
もう、なんで泣かないかなぁ〜?
さっ、おちりフキフキちまちょーねぇー♪

さぁーてっと。
おしりを拭き終わったぞい。
スッポンポン♪ スッポンポン♪ スッポンポンダンス〜♪
重たい我が子を抱き上げて、お決まりのスッポンポンダンスを踊りながらお風呂場へ〜。

ピンポ〜ン♪

妻にシンちゃんを手渡し、インターフォンに出ると、
先程、助けていただいたものです。

夫婦そろって子供二人を連れて、わざわざ車で挨拶に来てくれた上に、手土産まで持ってきてくれた。

「もう、そんな、良かったのに。 困ったときはお互い様ですよ♪
 妻と息子は今、お風呂に入ってますので失礼させてください。」

彼らを見送り、家に入ると、
ピピィー、ピピィー、ピピィー、ピピィー、ピピィー、ピピィー。
麦茶ができあがったタイマーの音が鳴り響いていた。

とてもドタバタした夕方のひと時だった。



2003.07.16   ハイローチェア 自動揺らし機

YAHOO オークションで 100円 ゲットした、古い洗濯機のモーターを使用。

まず、このモーターの回転数が知りたい。
26インチの自転車(ママチャリ)のスタンドを立て、
後輪をモーターについているアルミのプーリーに接触させてスイッチをONにする。
タイヤにマーキングをしておけば目で回転数をカウントできる。
ストップウォッチで1分間のタイヤの回転数を計る。
自転車のタイヤ(26インチ=66cm)とアルムのプーリーの直径(10cm)の比率と
タイヤの回転数から、モーターの回転数が分かる。
測ってみるとおよそ 1800RPM(1800回転/分)だった。

60〜90RPMまで回転数を減速させたい。
モーターの軸は直径1cm。
1800÷90=20  1800÷60=30
直径 20cm〜30cm のディスク(円盤)が欲しい。
たまたま家にあった円盤状の砥石の直径が20cmだったので、これを使うことにした。
鉄製のモーターの軸に直接砥石を接触させても滑るだけだ。
砥石の外側に丈夫なゴムのベルトをはめれば良いはず。


ホームセンターで購入したのは、
ゴム製のベルト(左上) (500円)
洗面所のタオルかけにつかうパーツ 2個(右上)(270円/個)
ベアリング 2個(左下) (450円/個)
砥石の真ん中にはまるプラスチックのパーツ(右下)(120円)


自宅にあった円盤の砥石を使って作ってみることにする。



砥石の周りに買ってきたゴムのベルトをはめる。
ゴムベルトの内径が砥石の外径より少し小さいものを伸ばしてはめる。


ベアリングの外径が 0.5mm タオルかけのパーツの内径より大きかったので、
ヤスリで削ってはめる。


砥石の中心にプラスチックのパーツをはめ、そこに径 10mm の真鍮棒を通す。
ただ通すだけだと軸となる真鍮棒と砥石が滑ってしまい、
モーターからの動力が軸に伝わらないので、
プラスチックのパーツ内にちょっとした加工がしてある。
ベアリングの内径も 10mm なので、真鍮棒はそのまま通る。


モーターの軸を直接ゴムベルトに接触させる。
ある程度の摩擦がないと滑ってしまうので、タオルかけのパーツの位置決めに注意。


モーターの軸に最初からついていたアルミのプーリーを加工し、穴を開けた。
水色の棒はホテルから持って帰ってきた、備え付けの歯ブラシの柄。



完成♪

動画(780KB)はこちらをクリックしてください




2003.07.22

出先のホテルでなかなか寝つかれなかった。
NEWS23をベットの中で見て、スポーツになったときテレビを消した。
それから1時間半、目が冴えてしまって眠れな〜い!
まぁ、明日は仕事は遅いので、ゆっくり起きればいい。
でも、どんなに眠くても 8:00 には目覚めてしまうことが多いので、
やはり早めに寝るにこしたことはない。

深夜1時半頃、突然電話が鳴った!?
えっ!?
こんな時間に電話なんて、家族から以外ありえない。
通常なら妻とシンちゃんは21:00には寝ているはず。
まさか、シンちゃんの身に何かあったのだろうか!?!?
恐る恐る電話に出た。

「もしもし?」
ご家族の方からお電話です。」(ホテルの電話交換)
「あっ、ハイ。」
やっぱりだ。 何かあったの違いない。 どうしたんだろう?
心臓がバクバク高鳴った。
「もしもし?」
○○ちゃん?」(女性の声)
えっ?! 誰?
それは、今日一緒だったキャプテンの奥さんだった。
奥さんも私も大慌て。
奥さんメチャクチャ申し訳なさそうに謝りまくったが、悪いのはホテルで奥さんではない。
そんなに謝られると私が恐縮してしまう。

こんなことってあるんだなぁ〜。

その直後から記憶がないことを考えると、気が紛れて眠りに落ちたのだろう。
間違い電話に感謝、感謝だ。



2003.07.24   ホースでマット

赤ちゃんは汗をよくかく。
仰向けに寝かせていると、マットレスが汗でビッショリのことがある。
夏は暑いので、さらに汗をかきやすい。
少しでも過ごしよすく、寝やすくするにはどうすれば良いか?


こんな感じの、海にあるリクライニング付きのイスには、皮膚に接する部分に隙間が多い。
格子状のマットを作れば接地面積が減り、涼しいのではないか?

木製で、平らな板を使うと痛いかもしれない。
かといって、表面を丸く削って曲面にするのも面倒だ。
最初から丸いもの、といえば竹。
素材としては、木より竹の方が触ったときの体感温度が低いように思う。
でも、買うとするとお金がかかりそうだ。

もっと身近なもので、安価なものは使えないだろうか?

そこでホースを使うことを思いついた。
ホームセンターで 20m、1000円以下で売っている。
触った感触はヒンヤリしているし、表面もなめらかで曲面、しかも柔らかいのでクッションにもなる。
さらに、中に水を入れて両端を栓すれば、ウォーターベッドだ。
かなり涼しいマットになるはず。

ということで、ホースを蚊取り線香状に巻いてみた。
たまたま一番安いホースの色がミドリだったので、マジ、蚊取り線香である。


これにシンちゃんを乗せてみると、

クモの巣に引っかかった虫のようで、笑いが止まらなかった・・・・・。

このマットを若干高い台の上に乗せる。
台の中心に直径3cmほどの穴を開け、内縁のホースをそこに差し込む。
お風呂の水を洗濯機に入れるのに使うポンプに、外縁のホースを接続する。
内縁のホースと、外縁のホースに接続するポンプを
水をくんだバケツに入れてスイッチを入れれば、
かなり長いことマットはヒンヤリするのではなかろうか?



2003.07.27

再び新潟ステイ。
ダイエーでニンジンを買った。
前回は確か3本100円だった。
今回は4本148円だから、まぁまぁ安い方だろうか。

日曜日だったせいか、いつもよりレジに人が並んでいた。
私の番になった。
レジ係りがニンジンについているバーコードを機械で読みこんだ。
198円!?
レジ係りは既にキュウリの読み取りに移っていたが、私は見逃さなかった。

「あのぉ〜、すみません、確かニンジンは148円です。」
レジ係りはもう一度バーコードで読み取った。
いえ、198円です。
「そんなことないと思いますよ。 148円のはずです。」
いえ、198円です。

次のお客さんも待ってるし、もうどうでもいいかな、と一瞬思った。
それに私は制服で出てきている。

「148円って値札ついてましたよ。 確認して頂けますか?」

やっぱり私には我慢できなかった。
レジ係りは辺りを見回し、暇そうな店員がいないのを確認したのか、
レジのカギをかけ、自分でニンジン売り場に走った。
おいおい、頼む、誰かいてくれぇ〜。
私の後ろに待ってるお客さんいるんだからさぁ〜。

後のおばさんはちょっと不機嫌そうだった。
これで私の勘違いで198円だったら、かなり迷惑なことしたよなぁ〜。
それにしてもなかなか帰ってこない。

待つこと数分。
失礼しました。 148円です。
やっぱそうだろ?

今、20:30だけど、今まで誰もバーコードが間違っていて値段が50円高いことに気がつかなったのだろうか?
誰かが指摘していれば、夕方までには直してあるはずだ。
朝、開店してからニンジンを買った客が私だけってはずはないし。
ってことは、ダイエーは朝からニンジンを買った全てのお客さんから50円多く、お金を取っていたのか?
う〜ん、あまり感心しないなぁ〜。

誰にも負けない自分のせこさに、改めて大満足できたのだった。



2003.07.29

昨日、今日と、乗務を共にする客室乗務員(CA)さん達は同じメンツだった。
最初は 仙台 → 千歳 の便乗だ。

朝、ホテルから仙台空港へ向かう途中、あと空港まで5分程の一本道に、一台の車が止まっているのが見えた。
よく通る道だが、回りに何もないこの道路沿いで、
今まで駐車車両を見かけたことはないので、不信に思って見ていた。

タクシーか?
お客さんが降りてるなぁ。
女性ばかり・・・・、みんな同じ服・・・・・、見たことある服装だなぁ・・・・・。
あれって、うちの CA じゃん?!?

「キャプテン、あれ、うちの CA ですよ♪」
あれぇ、ほんとだ。 どうしたんだろう?」(キャプテン)

私達の車が近づいていくにつれ、運転手が見え、様子が分かってきた。

「あぁ、パンクしたんですよ、きっと。」

私達の乗るタクシーが、彼女達の車を通り過ぎるときに、私は満面の笑みで彼女達に手を振った。
おっ、向こうも私達に気がついたぞ。
かなり悔しそうな表情で笑っている〜♪
すると運転手さんは彼女達の車を追い越して、車を止めた。
向こうの運転手さんがあたふたと走ってきた。

「パンクしてしまったんですよ。」
「じゃあ、乗員さん達を空港までお送りして、その後また戻ってきますので、待っててください。」

その場所から空港まで行き、私達を置いてから引き返したとしても10分もかからないはずだ。
もちろん搭乗予定の札幌行きの飛行機に乗り遅れることもなさそうだった。

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千歳についてから彼女達に聞いた。

「さっきは大変でしたねぇ〜♪ パンクしたんですか?」
そうなんですよぉ。 なおさん、メチャメチャ嬉しそうに笑ってましたねぇ。
 ひどいですよ! 人ごとだと思って!
」(CA)
「いやぁ〜、だって、人ごとなんですもん♪」
私達が重すぎてパンクしたんだ、って言いたいんじゃないでしょうねぇ。」(CA)
「あぁ、もうなんで先に言っちゃうんですか? 今から聞こうと思ったのに。」

そこへキャプテンがやってきた。
「キャプテン、やっぱりCAさん達の誰かさんが重すぎてパンクしたんだそうですよぉ〜。」
だから、違うんですって。」(CA)
「それにしても、今時、車がパンクするなんて珍しいですね。 急激に空気が抜けたんですか?」
そうなんですよ。 プシューッって音がして。 車が左に曲がって。」(CA)
「路肩に激突しなくて良かったですね。」
ええ、それにしても運転手さんが可哀想でした。」(CA)
「どうしてですか?」
携帯で電話しようとしたら圏外でつながらなくって。
 緊急用に持っているっておっしゃってましたけど、携帯じゃなくて PHS だったんですよ。
 それであせってしまって、『何分までに空港につけばいいんですか?』 って聞かれたんで、
 あと10分は大丈夫です、って言ったら、
 『分かりました。 このまま走ります。』 って言って車を出そうとしたんです。
 動くのかなぁ、って思って見てましたけど、やっぱりダメで、
 『やっぱりダメなようです。』 って、ますますあせってしまって。
」(CA)
「よく映画とかで悪い人とパトカーがカーチェイスしてるシーンで、悪い人が運転してる車のタイヤがパンクして、
 それでも車を止めずに火花を飛ばしながら逃げまわって、コーナーでスピンとかしちゃうの、見ますよね。
 そんなことになったら、て想像しちゃうと、メッチャ笑えますよねぇ。」
CA さん達、幸い大爆笑してくれた。
もう、そんなことするはずないじゃないですか!?
 それで運転手さん、手際よくタイヤ交換しようとしたんですけど、ネジが固くて取れなかったんですよ。
 ほんと可哀想に必死で(レンチを)押したり、たたいたり、乗っかたりして。 でもダメでした。
」(CA)

そりゃあ、運転手さんの身になって考えたら、あせったろうなぁ。
PHS 持ってるのに使えないわ、ナットがきつ過ぎて開かないわ。
可哀想だけど、滅多にないケースなだけに、やっぱりおかしくって笑えてしまうのだが、
私って不謹慎で失礼かなぁ・・・・・。