2005.01.01

みなさん、明けましておめでとうございます♪

年末はいかがお過ごしでしたでしょうか?
私はPRIDEとK−1三昧の大晦日でした。

昨年はリフォーム、引越し、機長昇格訓練、ガーデニング、と忙しい一年でした。
途中、ダイアリーを更新できなかった時期もありましたが、
見捨てずに応援してくださって、どうもありがとうございました。

今年も頑張って更新していきますので、お付き合い下さい。
2005年もよろしくお願いします!



2005.01.04

今日が今年の初フライトだった。

午後から3時間、3つの空港資格を取るための勉強をし、
その後、伊丹 → 新潟 → 名古屋 を飛ぶことになっていた。

朝、自宅のパソコンでエコーを確認すると、新潟はあまり良くなさそうだった。
正午の飛行場予報によると、私が飛ぶ時間帯はみぞれで視程が悪く、かつ風が強くなるはず。
左席での着陸で、今までで一番条件が悪いかも。
会社で再び午後3時の飛行場予報を見ると、みぞれで風が強い状況は変わらずだったが、
視程は若干ましになっていた。
これなら確実に降りれそうだ。

フライト前のブリーフィングを受けるため、ディスパッチへ行った。
電話で新潟のディスパッチに現地の状況を確認していてくれた。
滑走路はDamp。(路面が湿っている状態)
積雪なし。
レーダー・エコー図を見ると、新潟空港よりやや南に固まった雲域があった。
うん、これならまず大丈夫そうだ。
燃料も1時間上空で待機できるだけ積んである。

新潟空港のアプローチは ILS 28。
風は 330°方向から 25kt。 Gust 35kt。(Gust=突風)
気流は悪そうだが、なんとかなりそうだ。

滑走路手前の川を通過し終えたころ、急に飛行機が沈んだ。
ひょえ〜ん、何これぇ〜?!
スピードが減らないようにパワーを足し、エンジンをうならせて、すぐもとのパワーに戻した。
ゴーアラウンドすっかもなぁ。
まっすぐ上昇して 1000ft ぐらいで右旋回して Downwind 入ればいっか。

滑走路末端を通過した頃、はっきり路面が見えた。
右斜め方向から真っ白い粉が川みたく流れてる!
完璧、雪じゃん!?
雨じゃないじゃん?!
っていうか、今は何も降ってないじゃん?
しかも、すんっごいスピードで流れてる。
きれいだなぁ〜。
んで、ここに降りるわけ?

幸い何事もなく、普通に降りることができたぁ♪

新潟での出発前の外部点検は強風で寒かった。
しかも雨。
そっか、さっき滑走路面を流れていた雪は、積もってた分が強風で流れてきたのね。
これで地上気温+4℃かぁ。
北海道で吹雪いたら、きっともっともっと外部点検つらいんだろうなぁ〜。
明日は千歳。
天気いいといいなぁ〜。



2005.01.05

外部点検を考えると天気が良い方がいいことは言うまでもない。
また、通常の運航では天気が良いのと悪いのとでは、良い方がいいに決まっている。
しかし、少しでも早く雪氷滑走路で離着陸をしたい私としては、雪よ降れぇ〜、と願っていた。
今日は幸い冬型の気圧配置。
千歳は雪が降っているはず。
そう確信していた。

しか〜し、午前中には降っていた雪も、午後、私が行く頃までには止んでしまい、今日もおあずけ。
無念・・・・・・。 でも、ラッキ〜♪

千歳 → 名古屋便は夜だったし、寝ている人が多いかも、と思い、
アナウンスはしない方がいいですね?と客室乗務員(CA)に聞いてみると、
是非、入れてください♪」(CA)
そう言われれば、入れるっきゃない。

上昇中、外を見ると、星座を発見!
あれって、何座だったけか?
「真中に3つ星がある星座って、何だったっけ?」
オリオン座ですよ。」(副操縦士)
「そっちに何か星座見える?」
えぇ〜っと・・・、そうですねぇ。
 カシオペア座っぽいのがありますが、 ちょっと良く分かりません。
」(副操縦士)
「そっかぁ。 じゃあ右席のお客さんには悪いけど、オリオン座だけ言うわ。」

今日は空気が澄んでいて、星がとてもきれいに見える。
オリオン座は真横にあるけど、高さが若干高く、客室の窓から見れるかなぁ〜?
左側の窓席に座っている人が姿勢を低くして見上げたら、
かろうじて見える位置なんじゃないかなぁ〜?
よし、このネタでいってみよう。
アナウンスを入れた。

名古屋への北からのアプローチはガラすきだった。
後ろから来てる飛行機との距離が近く、後ろが減速させられないように、
いつもなら 300kt で降下するところを 330kt で飛ばしていた。
東京コントロールの管制官から名古屋アプローチの管制官に移った直後言われた。
All Nippon 716. Reduce speed to 220kt.」(名古屋アプローチ)
ぬわにゅぃ〜〜〜〜ッ!?!?!
330kt から 220kt まで減速するんかい!?!?
それって、時速 200km ぐらい一気にスピード落とせってこと??
もう、マジっすかぁ〜。
そんなに西からの飛行機がウジャウジャいるんですか?
名古屋空港が 40マイル Range内に入り、計器に映し出される TCAS の機影にビックリ。
Runway 34のFinalに、4マイル間隔ぐらいで何機の連なっているではないかっ!!!
あ〜ん、これじゃ、うちは何番目になるのかも分からな〜い。( TT ◆ TT )
時々、思うんですよねぇ〜。
 管制官って、飛行機を並べるのが趣味なんじゃないかって。
 ほんと、うまいこと等間隔に並べますよねぇ〜。
」(副操縦士)

私達は、まさか空港の南、遥かかなたに映った機影の後ろにくっつけられるわけないよねぇ〜、
なんて話していたところ、ほんとにその飛行機の後に回されることとなってしまった。

名古屋に到着し、お客さんが全員降りてから CA さんに言った。
「すみませ〜ん。 オリオン座、見えなかったですよねぇ〜。」
いえいえ、どうもありがとうございました。
 オリオン座なんて、言葉だけでもとっても素敵でしたよぉ♪
」(CA)
「え゛ぇ゛〜〜っ! 本当ですかぁ〜。
 イヤだなぁ〜、そんな。 照れるじゃないですかぁ〜♪」

きっとおだてられただけなのに、豚もおだてりゃ木でも鉄塔でもビルでも登りますよっ!
ちょっと嬉しくなってしまった私なのだった。



2005.01.09

伊丹 → 熊本 → 伊丹 → 鹿児島 → 伊丹 → 便乗で長崎へ移動

客室乗務員(CA)の責任者ともう一人、少し風邪ぎみだった。
一人は2便目を終えると、だいぶ調子が良くなってきたようだった。
2便目の途中、責任者のCAさんにインターフォンで呼ばれた。
可哀想に、ヘッ?と思うほどガラガラ声になってしまっていた。
体調には問題がなかったようで、のどだけやられてしまったのだった。
他のCAさんにアナウンスを変わってもらっていた。

3便目、鹿児島行きで淡路島の上を上昇中、カンパニー無線で誰かが話しているのが聞こえた。
なに、なに?
どこぞの飛行機がエマラン(Emergency Landing)してRunway 32Lが閉鎖される?
大丈夫かなぁ〜?
しばらくしてさらに、32Rと32L、両方閉鎖される、とのカンパニーの交信が聞こえた。
ステアリング(ハンドル)が効かなくなったんだって?
その程度ならきっと大丈夫だろう。
それより、滑走路が開くまで、他の飛行機は上空で待機できるだけの燃料を持っているのだろうか?
自分が待機する側であると想像すると、ちょっとドキドキだ。
幸い私達が鹿児島から戻る頃には、伊丹空港はまったくの通常運航に戻っていた。

今日のCAさん達とは最初の4便一緒で、その後便乗で長崎へ移動。
彼女達は5便目の長崎行きも仕事で、顔を合わせるのが申し訳なかった。

便乗の前、妻に電話した。
ついさっきまで伊丹空港に来ていたらしく、4便目の着陸を見てくれていた。
シンちゃん、「だっじーのひこーき」 と指差していたとのこと。
う〜ん、たまらん♪

長崎のホテルではバイキングが宿泊者割引だったかで安い、とつい先日同期に聞いた。
「安い」、「バイキング」 ときたら、私がこれに飛びつかないはずはない。
昨日からずっと、ずっと楽しみにしていて、そして待ちに待ったチェックイン〜♪
さぁ〜て、走りに行くぞぉ〜。
昨日、トレーニングし過ぎで足、メッチャ筋肉痛だし、外は外気温2℃ぐらいで、
メッチャメチャ寒いけど、今から食いまくるからカロリー燃しとかなぁ〜。
手袋を忘れたので、手が凍りそうだった。
しか〜し、そーんなこと、どーってこたぁーない。
食うぞ、食うぞ、食うぞ、食うぞぉーっ!!!!
ホテルに戻り、ドキドキ、ワクワク、胸をときめかしてホテル内のひとに聞いた。
大変、申し訳ございません。
 夕方のバイキングはひと月のうち半月だけ営業しておりまして、今日は営業しておりません。

ヌワニュィィィイイイ〜〜〜〜〜〜ッ!?!?!?!
ガーンガーンガーンガーン、ピョ〜〜〜〜ン!!!!!!
あまりの衝撃にショック死しそうだった。



2005.01.10

大分のホテルを出て、散歩へ行った。
国道沿いの休憩所にアダルトビデオを売っている自販機がある。
その隣にバンタイプの軽自動車が止まった。
へぇ〜、こんな所で購入する人っているんだぁ。
中から出てきたのは・・・・・、ウェットスーツを着て手にモリを持ったおじさん。
あっ、あやしい・・・・。
彼は私の視線を感じつつ、逃げるように自販機とガードレールの隙間を抜け、絶壁に立ち、
そして、なんとっ、絶壁を下っていった!?
そっかぁ〜、密漁かぁ〜。
イヤ、本物の漁師さんか?
他に、もっと楽に岩場まで降りれる場所がありそうなのに、
わざわざこんな高台からエントリーするなんて、やっぱり密漁に違いない。
ガードレールごしに10m以上下の海を見ると、とってもきれいだ。
夏に一回スノーケリングしてみよーかなぁー。
あっ、でも、海から上がってずぶ濡れで、
そのままホテルに戻るわけにはいかないか・・・・。



2005.01.11

今朝は朝一で大分から伊丹へ戻って来た。
ILS 32L から 32R へ Right Break しようとしたとき、
管制官が 32L を一時的に閉鎖する、みたいなことを言った。
今度は何だ?
私たちは 32R へ降りるので、別に問題ないけど・・・・・。
う〜ん、最近、なんかこういうの多いなぁ〜。
いつか自分に災いが降りかかるかも。



2005.01.14

千歳へ行ったが、やっぱり滑走路にはほとんど雪がなかった。
ひょっとしてこのまま雪知らずで今シーズン終わってしまうのではないか・・・・。
不思議なのは、一緒に機長昇格したKは悪天が続き、その苦労話を電話でよく聞いている。
人の話しはためになる。
ふむ、ふむ、そういう時は、そんな風に対処すればいいのね、という具合だ。
Kが自分で取った行動、判断等について、こんな方法もあった、あんな選択肢もあった、
と事後に思ったことも、聞いていてとっても勉強になる。
ありがとー、K。
もっと苦労してじゃんじゃん電話してこいよぉ〜♪



2005.01.15

名古屋 → 大分 → 名古屋 → 沖縄 → 名古屋
フライト・タイム、6時間45分の勤務パターン。

大分から名古屋に戻るまでは全てがうまくいっていた。
名古屋発那覇行き。
Open Spot から Ramp を歩いてディスパッチへ行きログを受け取り、再び Ramp を歩いて飛行機へ戻り、
外部点検を終え、タラップを上り、そこで待機するP/Oさんにお客さんを乗せたバスの搭乗時刻を聞き、
機内に入った。
その間、ゆっくりしている時間は全くない。

コックピットへ入り、燃料と滑油の搭載量を確認し、整備さんから機体の報告を受け、ログにサインし、
あとは客室乗務員(CA)にブリーフィングをするだけだ。
CA さんに飲み物をお願いし、トイレに入った。

気持ち良く用をたしていると、天井から声が聞こえてきた。
キャプテン、」(CA)
キャプテン??
って、私っすか?
ん??
ありえないタイミングで声をかけられ、一瞬、天からの声?かと思いつつ、
んなわけねぇーか・・・、これって、キャビンアナウンスだよな?
トイレ内のスピーカーから聞こえてくるその声は続いた。
お客様の情報ですが、○○名。
 Cの御客様1名、ATあり、すでに◇◇がドアサイドに到着しています。
 最初のバスの到着は△△分です。
」(CA)
あぁ、やっぱ、私に話しかけてるのね、この声は♪
いや〜ん、トイレでブリーフィングされちゃったよ〜ん。

トイレを流し、手を洗い、笑顔で客室に出た。
了解〜♪ でも、まさかアナウンスが入るとは思わなかったなぁ〜。
コパイさんもCAさんも、みんな笑っていたが、アナウンスを入れた本人だけ赤面していた。
「トイレでこんな格好しながら(お○っこしてるふり)、フンフンって聞いてましたよぉ〜♪」
すみませ〜ん。 少しでも早くブリーフィング終わって、搭乗開始できるかと思って。」(CA)
「いいんですよぉ〜。 思いっきり笑わせてもらって、ありがとうございます。
 なんか、疲れがふっ飛んじゃいましたぁ♪」

そそくさとクルーブリーフィングを終え、コックピットに入った。
「いや〜、なんか楽しいなぁ〜、今日のクルー。
 まさかトイレのスピーカーを使うなんて、思わなかったなぁ〜。」
僕も驚きました。 最初、CAさんが誰に話してるのかわからなくて。
 だって、後ろのCAさん達もみんな前方に集まってたし、アナウンス入れる必要ないじゃないですか?
 でも、ドアの外から大声で言われなくて良かったですね。
」(コパイ)

那覇までは長かった。
まっ正面からジェット気流が吹きまくり、いつまでたっても那覇にたどりつかな〜い!!
途中、一回、揺れそうだったので日本語と英語でアナウンスを入れた。
すると、インターフォンで CA さんに呼ばれた。
ほとんどお客さんは起きていて、今、どこを飛んでるのか知りたがっている、とのこと。
今は太平洋の上だし、海が雲に覆われてて、な〜んにも見えましぇ〜ん。
そんな感じの内容のアナウンスを入れたのだった。

なんとか那覇へ向けて降下を開始するところまでやってきた。
沖縄アプローチの管制官と無線で交信をしたとき、ボソッと何かを言った。

へっ?
今、何て言った?
コパイを見た。
今、Runway Closeって言った?
言いましたねぇ。」(コパイ)
マジっすかぁ〜?
え゛ぇ゛〜〜〜ッ!?!?!
なんで、なんで、なんでぇ〜??????
代替飛行場は嘉手納(米軍基地)取ってて燃料少ないから、もし滑走路が閉鎖されたままだと、
ダイバートするとしたら宮古島もとどかないし・・・・、ってことは、やっぱ米軍基地に降りるのぉ〜?
イヤだよぉ〜。
もう、誰が何をしたわけぇ〜?
しばらくしてカンパニー無線でも那覇の滑走路閉鎖の情報を流してきた。
なに、なに、バードストライク(鳥と飛行機の衝突)で、
Runway 上に鳥の死骸が落ちてないかをチェックしてるって?
可哀想な鳥ちゃん。
でも、それが理由ならそんなに長いことは待たなくて済みそうだぞ。
なに、なに、滑走路オープンまで10〜15分かかるって?
うっへぇ〜。
ただでさえ向かい風で5分以上遅れてるのに、さらに滑走路オープンまで15分待って、
待ってた着陸機をおろしつつ、地上で渋滞しているであろう離陸機を上げるのに、
どれだけ時間がかかるんだろうか?
で、うちは何分に着陸できるのかなぁ〜?
最初は日本語と英語で状況だけを説明した曖昧なアナウンスを入れ、
さらに滑走路がオープンになってから着陸予定時刻とお詫びのアナウンスを再び日本語と英語で入れた。
到着は定刻から20分遅れだった。
折り返しの便はさらに搭乗に時間がかかり、結局、出発は30分遅れだった。
しかし、それは Push Back が遅れたのが30分、ということ。
沢山の便に遅れが生じ、みんなが急いでお客さんを乗せ、そして遅れを取り戻すべく Push Back をする。
離陸待ちの飛行機で空港が混雑し、離陸はさらに遅れた。

上昇中から丁重にお詫びのアナウンスを入れよう。
さっきの便は外国人が5名乗ってたから英語のアナウンスは MUST だったけど、今回は多分一人だなぁ。
ヘッドフォンで音楽聞きながら飛行機に乗ってきたし、ひょっとしたらアナウンスなんか聞かないかもなぁ。
どう、すっかなぁ。
やっぱ、英語でもアナウンス入れておくか。

当初、33,000feet を予定していたが、37,000feet の方が追い風が強かったので FL370 に上がり、名古屋へ向かった。
頑張ってはみたものの、名古屋空港への到着は定刻から22分遅れだった。
お客さんに迷惑かからなかったかなぁ〜?
不機嫌になってしまった人、いなかったかなぁ〜?
次の便にも迷惑かけちゃったなぁ〜。
でも、どうにもならなかったし、努力はしたし、仕方ないか・・・・・。
ま、安全運航は達成できたので、良しとするか。



2005.01.16

516便で伊丹に到着し、Spot 13番に入った。
すると、見慣れない黒い車、古〜いプレジデントが数台留まっているのが目に入った。
良く見るとおまわりさんもウジャウジャいるではないか。
そっか、天皇フライトだったっけ。
しかも、その飛行機は11番 Spot に入る予定だった。

423便で Push Back を少し待たされた。
2台の白バイを先頭に、黒塗りの車が何台も私達の飛行機の横を通っていった。
どうやら到着したようだった。

この車って、東京から乗ってきたんですかねぇ〜。」(コパイ)

ジャンボで来るのかと思いきや、MDだったのは意外だった。



2005.01.18

夕方、会社から電話があった。
休みの日に電話があるとすれば、スケチェンに決まっている。(スケチェン=スケジュール変更)
増えるのか、減るのか、時間帯がずれるのか・・・・・。

明日の朝一の熊本の件での電話だった。
早朝は熊本の天候が悪い可能性があり、キャプテンの資格がCAT−1以上であることが望ましい、
と運航を管理する人が判断したようだった。
私の資格はBASIC−1。
天気が悪い時に、外が全く見えない状況(雲の中)で降りることが認められている最低高度が300feetで、
確保されるべき視程は1600m。
CAT−1であれば、200feet、550mで、より滑走路に近づくことができる。
私も月末にCAT−1になるための審査を受けるが、今のところはペーペーのBASIC−1。

伊丹−熊本を往復後、伊丹−鹿児島を往復し、長崎へ移動する当初のスケジュールが変更となり、
前半の一往復がなくなった。
私の代わりに飛んでくれるのは管理職。
ごめんなさ〜い。

勤務が楽になるスケジュールは大歓迎だ。

夜、長崎のホテルに電話した
どうやら明日の晩はバイキングがあるようだ。
イッ、ヒッ、ヒッ。
超、スーパー楽しみ。
食うぞ、食うぞ、食うぞ、食うぞぉ゛お゛ぉ゛お゛〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!
FOOOOOOOOOD FILGHT!!!



2005.01.19

昨日、スケチェンになったが、本当に必要だったのか?
朝、熊本の天気をチェックすると・・・・・、必要なかったようだった。
稼動させられた管理職、可哀想・・・・・。
でも、これは結果論。
確実に着陸できるよう計画しなければ、エアラインとして飛ぶ意味はない。

今日の晩はバイキング〜♪
早朝からカロリーを消費するために走ったが、足取りはとっても軽やかだ。

家を出るとき妻に言った。
「ジャージの内側に、お持ち帰り用にビニール袋を縫いつけてくれない?」
いいよ。」(妻)
「できれば一つの大きい袋じゃなくて、小分けできるように、何袋か付けて欲しいなぁ〜。」
ついでに、それぞれの袋にジッパーつけとこうか?」(妻)
「よく気が効くなぁ〜。 サンキュ♪」
あまり食べ過ぎないように。 バイキングやからって、死ぬほど食べる必要ないんやから。」(妻)

伊丹空港についてすぐ、売店で「少年マガジン」を買った。
機長昇格して以来、マガジンが買えるようになったのだから、人って変わるもんだ。
マガジンがあれば、1時間半は時間がもつ。
バイキングにいすわって、食べつづける用意、完了。

長崎のホテルにチェックインしたのは夕方17:10。
部屋からフロントに電話した。
バイキングは18:00からか・・・・・。

明日は6時起きだろ。
って、ことは今日は21:30に寝れば睡眠は十分だよな。
18:00スタートで食いまくったら、部屋に戻って立ってられない可能性もある。
21:00までに立てないと、シャワー浴びれないから・・・・・・、
よしっ! 先にシャワーを浴びてからバイキングに行こう。
あぁ〜、レストランで誰にも会わなきゃいいなぁ〜。
Food Flight してるとこ見られるの、恥ずかしいよなぁ〜。

シャワーを浴び終え、ジャージに着替えた。
こんな格好でいいかなぁ〜。
でも、服、これしかないし、ウエストがゴムじゃないとダメだし。
いいな。
OK、OK。

エレベーターで1階に降り、レストランに入ったその瞬間、固まった。
ゲッ、ゲェッ〜〜〜〜〜〜〜!?!?!?!
うちの CA じゃん!?!?!?!(CA=客室乗務員)
戻ろうか。
バック、しようとしたら、彼女、振り向いた。

「こんばんわぁ〜♪」
MAX スマイルで対応した。
「バイキングですか?」
いえ、カレーをテイクアウトしようかと思って。
 明日は早いからみんなでご飯食べにいかないし、コンビニ弁当ばかりだと体に悪いし。
」(CA)
ウェイトレスが差し出したメニューをチラッと見てビックリ。
1500円???
バイキングなら880円なのに。
もったいない。
「カレーが食べたいんですか? バイキングなら880円でいろんなもの食べれますよ。」
そんなに安いんですか? ・・・・・・。 ご一緒させて頂いていいですか?」(CA)
「あっ、はい、もちろんです。」

そっか、そういうことになるのね・・・・・。
まぁ、仲良くしてる子だし、いっか・・・・・・。
でもなぁ、こんなきれいな人と、しかもきれいな服を来てる人と、
マガジンの入ったコンビニ袋持ったジャージ姿のおっさんが、同席して良いのだろうか・・・・・・?

そんなことを考えながら、私はレストランに先に入っていった。
んっ?
振りかえると、彼女は出口に向かって歩いている。
引き返すと、彼女はすでにレジでお金を払っていた。
先払いなんだ。

話してみると、3月に結婚退職するとのこと。
しもうたっ!
ご馳走してあげれば良かった。
でも、気がついたときは、彼女、もう払ってたし、しょうがないか・・・・・。

色々話しをした。
話しながら食事をすると、食べるスピードが落ちる。
話しの途中で立ちあがって食べ物を取りに行くこともない。
そうしている間に、
腹が膨れてしむわぁとぁぁぁぁああああああーーーーーーーっ!!!!!
Food バトルする予定だったのに、全然ダメじゃん!?!?

途中一人、二人、短い時間お客さんが入ってきたものの、
長時間いすわってた人はいなかったし、
たった一人でガツガツ食べ続けるのって、かな〜り気が引けてたかもなぁ〜。
まぁ、恥ずかしくてもするけどな。

時計を見ると、すでに20:40。
ガーン、ガーン、ガーン!!!!!
もう、部屋戻って寝なぁ〜。
CA さんには先に帰ってもらった。
う〜ん、もっと、もっと食べたいなぁ〜。
でも、お腹いっぱいなんだよなぁ〜。
21:30までねばろうかなぁ〜。
でも、なんかウェイトレスの視線が冷たい気がするんだよなぁ〜。
ボクチンしかお客さんいなくて、ボクチンが帰らないと、ずっと立ってないといけないしなぁ〜。
せめて、ちょっぴりケーキだけ食ってから帰るかなぁ〜。

一皿分のケーキを食べ終えてから、名残惜しかったがレストランを後にした。

それにしても、ステイ先で外食したのって、6年で数える程しかないけど、
CA さんと行ったのっていえば、ラストフライト(CAさんの)のときの、一回きりだ。
部屋に戻ってから毎月余るケータイの無料通話分で妻に電話した。
「なぁ、聞いて、聞いて。 CA さんとバイキング食べたんだよ!」
へー珍しい。 快挙やん!」(妻)
「そうなんだよ。 しかも二人っきりで食べたんだよ!」
へぇぇええ〜〜〜〜〜!?!?!」(妻)
妻にいきさつを説明した。
すると・・・・・、
安いねんからご馳走してあげれば良かったのにー!」(妻)
そこのところも説明?言い訳?をつけくわえた。

さぁ、寝ようか。
視界にマガジンが入った。
明日、大分で読めばいっか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
やっぱ、今、読んじゃお〜ん。

結局、ベッドに入ったのは22:30だった。



2005.01.21

今朝は5:15起床だったので、昨晩は19:30に寝た。
ところが、部屋が暑くて2:30に起きてしまい、それっきりだった。
大分のホテルは寝苦しい。
暖房を切ると寒いし、一番 「弱」 でつけるとシーツ一枚で寝ても暑い。
どうにもならない。
後でコパイに聞くと、彼は22:30にベッドに入ったがなかなか寝れず、眠りに落ちたのはは2:30だったとか。
ちょうど私と正反対だ。

一昨日、私がCAさんとバイキングを食べている頃、彼はホテルの向かいのパチスロに行き、負け、
店内で長崎チャンポンを食べて帰ってきたらしい。
昨日は大分ステイでホテルには12:00過ぎにチェックイン。
彼によると、12:30からホテルで借りた自転車で別府へ行き、19:00にホテルに戻った。
その間、昼ご飯と夕飯のとき以外はずっとパチスロをやり、勝ったのだった。
金額を聞いて、ちょっとビックリ。
なるほど、それじゃあやみつきになるはずだ。



2005.01.28

羽田 → 関空 を初めて飛んだ。

新しいターミナル内を歩くのも初めてで、少し緊張したが、
離陸してしまえばこっちのもの。
羽田からの西行きは富士山を左手にしか見たことがなかったが、
今日、初めて右手に見た!
う〜ん、いい感じだ。
そういえば外国人も乗ってるんだっけ?
英語のアナウンスを入れたが、失敗。
マウント・・・・・、マウント・・・・・、何だっけ?
えぇーっと・・・・・、フジだよ、フジ。
「Mount........ Mount....... Fuji」
と間延びしてしまったのだった。

後で客室乗務員(CA)に言われた。
ありがとうございました! 外国人のご夫婦だったんですけど、
 『Mount Fuji!』 って言いながら左の席から右の席に移って、写真を撮ってましたよぉ♪
」(CA)
「そうですか! 良かったぁ〜。 あっ、でも、なんていう山だか分からなくなって、
 どもってしまいました。 ごめんなさい。」
だめじゃないですか! 忘れたりしちゃ!」(CA)