2007.03.08

羽田の南ピアがオープンし、初めて67番スポットに入ったのは今月の3日だった。
あのときは八丈島から戻り、次便は羽田発大分行きだったが
中空きの時間が短かったので機内で待機していた。

そして今日。
佐賀発羽田行き、452便に乗務した。
羽田の到着スポットは67番。
佐賀空港に出頭したとき、羽田−能登往復の飛行計画をもらわなかったので、
南ピアを歩いてディスパッチまで行くことにした。
同僚から聞いていた話では、スポット−ディスパッチを往復するのに、25〜30分かかる。
んなわけなかろう。

出発のエリアを歩くと、お客さんは向こうからこっちへ向かって歩いてくる。
それを逆行する形でスタコラスタコラ。
動くベルトコンベヤーは上りと下りがある。
お客さんはみーんな下りに乗っている。
私たちは上り。
誰もいないからガンガン歩ける。
しかーし、果てしない道のりだ。

こんなとこにスタバがあるんですね。」(コパイ)
「随分、遠いところに店構えて、売り上げ伸びるのかなぁ?」
結構、売れてるんじゃないですかね。」(コパイ)
「だって、スタバ、高いじゃん?
 普通、コーヒーっていったら、お代わり自由で100円ぐらいだろ?」
確かに高いですよね。 500円ぐらい、すぐとびますからね。」(コパイ)

「これ、遠いなぁ。」
すごい距離ですよね。」(コパイ)

「やっぱ、飛行機に戻ろうか?」
でも、ログ、取りに行かないと。」(コパイ)
「そうさな。 頑張るか。」

「今の見た?」
え? 何をですか?」(コパイ)
「喫煙エリア。」
いえ。 歩くのに必死で、見えませんでした。」(コパイ)
「中がさ、なんか、ブルーのエッチなライトで照明されてて、雰囲気メッチャ怪しかったぞ。」
ほんとですか? それは入ってみたいですね。」(コパイ)

「うわっ! なんーじゃあれ?」
うわぁー。 パソコンが並んでますね。」(コパイ)
「ビジネスマン用のブースを作ってみたのか。 コピー機もあるし、スゴイことになってるな。」

「今の見た?」
えっ? 何をですか?」(コパイ)
「カートにダンボール沢山乗っけて配達してるお兄さん。」
いえ。」(コパイ)
「あれ、きっと缶ジュースかなにかで重いんだろうけど、お兄さん、体が30度ぐらい傾いて引っ張ってたぜ。」
確かに、ここのじゅうたん、毛が長くて抵抗が大きそうですもんね。」(コパイ)
「どこまで引っ張って行くのかなぁ? 先端、かなーり遠いよなぁ。」

「ねぇ、ねぇ。 あと、どれぐらい歩けばいいのかなぁ?」
ここが今、64番だから・・・・、あそこが一つめのX線検査場で、
 そのもう一つ向こう側の検査場のちょっと向こうだから、まだまだですね。
」(コパイ)
「ふぅ・・・・。」

そして、無事、ディスパッチにたどり着いた。
所要時間、10分ちょっと。
かなり早歩き、途中競歩チックだった気がするけど、ノン・ストップでこれだけかかるんだから、
お客さんが手荷物片手に、トイレに寄りつつゆっくり歩いたら、一体何分かかるんだろう?
X線検査場を出発時刻の15〜20分前に通過してもギリギリか。
検査場が混んでたら出発時刻40分前には並んでおかないと、飛行機に乗り遅れるだろうなぁ。

動くベルトコンベヤー、速度が10倍ぐらいになればいいのに・・・・。
あれっ?
でも、それじゃあ、乗れないか?
降りるのも怖いよな。
乗るときと降りるときだけ今の速度で、乗ったら加速するベルトコンベヤーって作れないかなぁ?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

携帯電話用のサイト、作ってみました。
まだ、完成にはほど遠いですが、良かったら覘いてみて下さい。
http://www.naoman.com/mobile/



2007.03.10

伊丹 → 羽田 を便乗で移動後、臨時便、羽田 → 千歳(1401便) 、千歳 → 中部(1428便)、
その後、新幹線で 名古屋 → 新大阪 を移動。
今日一日、幹線ばかりを移動し続ける変わった勤務。

羽田の出発ゲートはオープンスポット82番。
良かった、良かった、PBBつきの南ピアじゃなくて。
バス移動の方がずっといい。

離陸滑走路は34R。
35,000feet まで上昇し、千歳へ何事もなく向かった。

東北の上空で管制官に巡航速度を聞かれた。
0.78 だ、と答えると、管制官は近くを飛行する他の2機へ減速指示を出した。
ということは、千歳への進入の順番は私達が一番だ!
減速させられた飛行機の便名を聞いていると、中部から来たうちのB737とJAL便のようだった。

スピードを増しながら、千歳へ向けて降下していった。
うちの後ろのB737が減速しなくても良いほど、
普通に飛んでも追いつけないほど(もちろん安全の範囲内)、
ガンガン飛ばして Visual Approach 19L を実施した。
TCAS が計器に映し出す後続機の機影を見るかぎり、B737をかなり引き離すことができた。

千歳は雪で誘導路が所々閉鎖されている。
19L で着陸した後、誘導路 B6、B8 は閉まっているので、
B4 から出たかったが、B4 は通常 01R で着陸した時に使う誘導路。
19R で着陸後かなり手前にあるのと、鋭角に曲がって入らなくはならない、のとで、
接地点にピッタリつけて、しっかり減速しなければ B4 からは入れない。
もちろん、私は B4 に入る気満々だったが、
ファイナルの気流が少し悪かったため接地点が伸び、
結局 B4 に入れず、B9 まで行き、19R 経由、A10 から誘導路 D に入った。
B4 に入って鋭角に曲がり、B4、A4 経由でターミナルへ戻るのと、
B9、A10、D9、D8、D7、D6、D5、D4 経由とでは、
地上走行で3〜4分は違うから、それだけ燃料を食う。
また、最初から B9 に入るつもりでいればリバースは使わないが、
B4 に入るつもりでいたためフル・リバースをかける。
それだけエンジン内部の温度が上昇し、
結果として整備サイクルが短くなるのでコストがかかる。
また、地上走行の距離が伸びるとブレーキを使う回数が増える。
ブレーキパッドが減るので交換の周期が短くなりコストがかかる。
だから、B4 に入るつもりで入れず B9 まで行くと、かな〜〜〜りショックだ。

ちょびっと落ち込みつつ、B9、19R、A10、D9 と右旋回し、右手遠方を見ると後続のB737が見えた。
今頃アプローチしていのかぁ〜。
よっぽど上空で引き離したんだなぁ〜。
もしかして3分は差をつけたか?
と思いながらニマニマしていると、B737はうまいこと接地し、B4 に入っていくではないかっ!
私達は長〜いこと地上走行し、D 誘導路を北上していった。
そして、B4 に入ったB737が Runway 19R を横切り A4に入るころ、私達はようやく D4。
D3 誘導路に合流したとき、私達との差はおよそ20秒程度。
クッソーーーーーッ!!
急いだ意味、ぜーーんぜーーんなーーいじゃーーん・・・・・・・。

折り返し千歳発中部行き、1428便は3番スポットからの出発だった。

お客さんが全員搭乗を終え、もう間もなく Push Back がもらえる、と思った瞬間、
左隣の5番スポットからA320が Push Back をリクエストした。(4番スポットはない)
あっちゃぁ〜。
5番スポットのA320が Push Back を終え、エンジンをかけ、地上走行を開始するまでうちは動けない。
コックピットで3分間ほどボーッと待つことになった。

それから1分ほどして、10番スポットから708便が Push Back をリクエストした。
ゲッ!!
マジ〜〜??
負けたじゃん、708便に。
708便って、聞いたことある名前だけど・・・・。
あ゛っ!!
中部行きじゃん?!
もしかして・・・、B737??

5番スポットから出たA320がエンジンをかけ、Push Back を終え、地上走行を開始してから
私たちに Push Back の許可が出た。

エンジンをかけ終え、離陸滑走路19Rに向けて地上走行を開始すると、
前方を行く708便が視野に入った。
ウッソォ〜〜〜。
やっぱ、B737じゃんかぉ〜〜〜。 (TT▽TT)
どう考えても708便がうちより先に離陸する雰囲気。
B737は、私達のA320より巡航速度が遅い。
もし同じ高度を飛ぶなら、管制官は抜かせてくれないだろう。
つーことは、巡航中、うちがB737と同じ速度まで減速させられる、ってことだ。

タイムテーブルの所要時間と、今日の実際の飛行時間とを比較するかぎり、
私達1428便は普通に飛んでも定刻につけるか、つけないか、ギリギリっぽい。
Push Back で3分近く待たされてるから、できれば速度を増して飛ばしたのだ。
B737に前を飛ばれると邪魔だ。
巡航高度が違えば抜くことも可能だが、中部に到着するかなり手前で抜き、ある程度の差をつけなくてはならない。
出発の時点で10マイル以上距離は離されるはず。
1428便の出発時刻は12:00で、中部到着予定時刻は13:50。
おそらく1時間で15マイル距離を縮めることができれば追い越せる。
上昇、巡航速度で15kt以上708便より速く飛べば良いはずだ。
708便のスケジュール・タイムは、12:05千歳発、13:55中部着。
うちが先に中部に到着しても、なんら問題はない。

708便が19Rから離陸後、2分ほどしてから私達も19Rから離陸した。

上昇中、10,000feet を過ぎる頃、先行の708便との距離は15マイル。
この距離を縮め、かつ、抜き去ることができるか?
彼らの巡航高度は何フィートか?

当初、私たちは FL340 で中部まで向かうはずだったが、管制官に 32,000feet で飛行するよう指示された。
なになに?
34,000feet は、前の飛行機と後ろの飛行機に取られてるって?
恐らく先行機の708便が 34,000feet で飛ぶのだろう。
もう一機は・・・・・?
そういえば千歳を離陸するとき、19Rに接近してくるJAL機がいたっけ。
機種は確認していないが、視野に入った飛行機はB737より大きかった。
とすると、A320より巡航速度が速いってことだ。
まさか、JAL便も中部行き?
まさか・・・、そんなわけないよな?
いや、あり得るかも。
奴にうちが抜かれるかもしれないのか?
そんなの絶対イヤだぁぁぁああーーーーっ!!!

32,000feet で飛ぶよう管制官に指示された、つまり、
同じ高度ではないのだから、前の708便を抜くチャンスはありそうだ。
FL340 が使えないから FL320 を指示されたなら、FL360 をリクエストしたらくれるかも。
FL320 と FL360 では、どっちが速く飛べるかな?
関東エリアは FL350 より FL330 の方が風が強かったっけ・・・・・。
たぶん、FL360 の方が FL320 より向かい風が弱いだろう。
それに高度は高い方が燃費もいい。

管制官に FL360 をリクエストした。
すると・・・・・、くれたぁ♪

10,000feet まで708便との差は15マイルあったが、
上昇中、追い風が吹いているところでかっ飛ばし(安全の範囲内で)、
FL200 を過ぎる頃までにはその差を12マイルまでに縮めた。
時々、TCAS を見て後ろから追ってくるJAL便の位置も確認したが、
その差はほとんど変わらず10マイル程度を維持していた。
このJAL便も、もしかして・・・・・、もしかーして、やっぱ中部行きなんじゃないのかぁ?

私達の便名、1428便は臨時便だから、708便のクルーは私達がどこ行きか知らないはず。
私達は708便の目的地が中部であることを知っている。
私達がコソッと抜きにかかっても、彼らは無理に阻止しようとはするまい。
抜くぞ、抜くぞ、抜くぞぉぉぉおおおーーーっ!!!

36,000feet に到達。
708便との差は11マイル。
フ・フ・フ・・・・・。
いい感じだ。

青森のあたりでその差8マイル。
秋田で5マイル。
少しずつ縮まってきている。
前を飛ぶB737が、だいぶ大きく見えてきた。

どこまでに抜いとけば、アプローチの順番がうちが先になるかなぁ?
この先、管制の周波数は、132.3、132.45と代わっていく。
132.45が中部管制に移管される前の最後の周波数。
きっと、132.45を担当する管制官が、708便と1428便、どちらを先にアプローチさせるか決めるはず。
ならば、132.3から132.45に代わるまでに、確実に708便を抜いておく必要がある。
代わる場所は・・・・・、新潟の60マイル先か・・・・・・。
今の接近率なら、確実に抜き切れそうだ。

庄内までくるとその差、ほぼ0マイル。
計器に映し出される708便の機影は、私達1428便と重なっている。
私達のほぼ真下にいるので、視界から消えている。
もう抜いたのか、まだ抜いてないのか?
まだよく分からない。
でも、あと少し!

ところが、そこから先、708便の機影は1428便に重なったまま動かなくなってしまった。
全然抜くことができない???
どうして??
B737のコックピットの窓の上の端に私達、A320が見えて、抜かれるのがイヤで速度を増したか?
いや、どんなに加速したって、A320の巡航速度まで増速することは不可能なはず。
巡航速度そのものはA320の方がB737より絶対に速いんだから、抜けないはずがないのだ。
ってことは・・・、風?
あっ!
FL360 の風が増速しているではないかっ!

私達の飛行計画はもともと FL340 だったので、飛行経路上の各地点での FL340 の予想風は知っていた。
その予想風と FL360 の実際の風を比較しながら飛んできたのだが、
青森、秋田、庄内まではずっと風が同じだった。
ところが、庄内を過ぎて少し南へ行ったところで、FL360 の実際の風が FL340 の予想風より20ktも速い。
その分向かい風が強くなっているので、地面に対する相対速度が落ちたのか。
まずい、まずい、まずいぞぉぉぉーーー。
このままでは1428便が708便の真上にいたまま周波132.45のエリアに入ってしまう。
そしたら確実に私達が後回しになってしまう。

飛行計画を見ながら再び予測する。
FL340 の庄内の予想風は、FL340 の新潟の予想風より20kt遅い。
FL360 の庄内の実際の風と、FL340 の新潟の予想風が同じ強さ。
もし、庄内から新潟にかけて FL340 の実際の風が計画通り増速し、FL360 の風が今のまま一定なら、
庄内から新潟までのどこかで再び私達の速度が708便より速くなり、
新潟の少し先までには確実に抜くことができる。

あとは待つだけ。
後ろのJAL便はどこにいるんだ?
何故か TCAS に映らない。
中部行きじゃないのか?
でも、日本海側を飛んでいるなら、映るはずなのに・・・・。

そして新潟のちょい手前。
お゛っ!
計器上の708便の機影の位置が、少し後ろに行ったか?
抜いたんじゃないのか?
いや、まだ分からない。
いや、いや、やっぱちょっと抜いたろ?

しばらくして再び計器を見ると・・・・。
お゛お゛お゛ーーーーっ!!!!
これは完璧に抜いたっしょ?
時間が経つにつれ、TCAS が移す708便の機影が私達の後ろに移動していくことが確認できた。
ヨッシャーーーーーッ!!
もらったゼイ♪

千歳を出発する前に確認した1428便の中部到着スポットはオープンの1番だった。
ACARS で最新のスポット情報をゲット。
ワーーイ。
PBB付きの4番に代わってるぅ〜〜。
なんで代えてくれたのかなぁ?
あっ、でも、オープンスポット1番でバス移動の方が、PBB4番スポットより早く帰れるかな?
PBB2番になるぐらいなら、絶対オープン1番の方がいいけど、4番は微妙だ・・・・。
まぁ、どっちでもいい。

しばらくして、708便へのカンパニー無線が聞こえた。
スポットチェンジ、1番に変更になりました。」(カンパニー)
ははーーん、さては1428便と708便の到着時刻を比べて、スポットを入れ替えたな。

新潟を過ぎ、しばらくすると管制の周波数が132.45に代わった。
708便との差、約4マイル。
もちろん、うちが前。

「All Nippon 1428, you are number one.
 All Nippon 708, you are number 2, and Japan Air XX, you are number 3.」(管制官)
危っねぇ〜〜〜。
やっぱ、後続のJAL機は中部行きだったんだ。
ってことは、同じ時間帯に千歳を出発した飛行機3機の目的地が一緒だったってことか?

「All Nippon 1428, report mach number.」(管制官)
「Mach .79」
「All Nippon 708, report mach number.」(管制官)
「Mach .75」
「Maintain Mach .75」(管制官)
「Japan Air XX, report mach number.」(管制官)
「Mach .80」
「Reduce speed to mach .75」(管制官)
「All Nippon 1428, after passing FL290, transit to 300kt.」(管制官)
FL290 以下は300ktで飛べ、か・・・。
私達の前に飛行機がいて、その飛行機との管制間隔を維持するために300kt以上で飛んで欲しくない、
という意味で言ったのではないだろう。
後ろに飛行機がつかえてるか、300kt以下で飛んで欲しくない、という意味のはず。

「降下速度、320ktで飛べるって言ってあげて。」
「After FL290, we can increase speed to 320kt.」(コパイ)
「Roger, after passing FL290, transit speed to 320kt.」(管制官)

長野県、松本から43マイルの地点で、管制官から708便に新たに指示が出た。
「All Nippon 708, turn right HDG 260.」(管制官)
私達の今のヘディングが HDG 225 だから、結構、あっち向いてホイ、されちゃったのネ。
距離は5マイル程度。
ジグザク飛行させられたらかわいそうだ。
よーーーし、こうなったら、ガンガンかっ飛ばして、
B737がどんなにがんばっても追いつけないほど引き離してやろう。(もちろん安全の範囲内)

10,000feet 以下では250ktに減速しなくてはならないので、
限りなく高めにアプローチし、320ktを可能な限り長時間維持した。
すると、後続のB737との距離がグングン離れ、その差は15マイルにもなった。

「All Nippon 1428, resume normal speed. Contact Chubu Approach.」(管制官)

いつしか、もう一つ後ろのJAL便は計器上から消えていた。

中部のアプローチタイプは ILS 18。
そのままかっ飛ばし、ILS ファイナルへのベクターも一番のり。
計器上の機影を見ると、南から入ってきた飛行機を一機発見。
管制の周波数を聞いていると・・・・・・、ユナイテッドだ。
私達とユナイテッドとの位置関係、私達と後続708便との位置関係から、
私達と708便の間にユナイテッドが入ることは容易に想像できた。
可愛そうに、132.45のエリアに入ったとき、3、4マイル差があっただけで(時間にして40秒程度)、
着陸時刻は4分近く遅れてしまうのだ。

ILS 18 のファイナル 500feet。
708便の無線が聞こえた。
ORVIL まで10マイル?
ってことは、私達との差は18マイル。
いやぁ〜、差、思いっきりついちまったなぁ〜。
って、同じ会社同士、同じ路線で競争してて、どうすんのっ?!?!

ILS 18 で着陸すると、前方左手に変な形の飛行機が視野に入った。
んん??
なんじゃ、ありゃ?
頭の先だけジャンボで、その後ろはジャンボより大きく改造されたカーゴ機だ。
荷物を搭載中なのか、胴体が90度折れて、パカッと大きな穴が開いている。
滑走路を Clear する頃には胴体のペイントが読めた。
「Dream Lifter」 っていうんだぁ。


(↑↑後でネットで調べた↑↑)

スポット4番に入り、ドアが開いた時刻は13:48。
定刻マイナス2分。
あれだけ頑張ってほぼ定刻だから、イヤになっちゃうよなぁ。
ILS 36 だったら、間違いなく遅れてたさ。

ここでクルー・チェンジ。
次便、折り返し中部発千歳行き、1427便の機長に自慢した。
「聞いてくださいよ。
 千歳出発は708便の後だったのに、途中で追い抜いたんですよ。
 しかも、そのせいでスポットが1番から4番になったみたいです。
 かわいそうに、708便が1番スポットになっちゃいました。」
すると、
4番まで歩くより1番までバスで行く方が楽じゃん。」(1427便のキャプテン)

ガッビーーーン・・・・・・。
もうっ!
頑張ったんだから、褒めてくれてもいいっしょ!!



 「速度可変型の動く歩道」に関して、
 情報提供してくださって、ありがとうございました♪
 石川島播磨重工業の「アクセルライナー」という動く歩道だそうです。
 興味のある方は、以下のURL、チェッキット!!
 http://www.ihi.co.jp/ihi/ihitopics/topics/2000/0725-1.html
 http://techon.nikkeibp.co.jp/Monozukuri/champ/98_6.html
 http://www.halka.sakura.ne.jp/09-answer/a_es01.shtml


2007.03.11

風がとてつもなく強かったが、
前日、夜まで雨が降っていたし、道路はまだ塗れていたので、
きっと山岳部も湿っていてスギ花粉もそれほど飛んでいるまい、と高をくくっていた。
去年はこの時期、屋外でトレーニングするときはスケーリング用のゴーグルをしたが、
息苦しいので今日はゴーグルなし、かつ、マスクなしにチャレンジ。
大丈夫、大丈夫。
きっと花粉は飛んでいない。

しばらくして、右目がかゆいことに気がついた。
ゲッ!!
ヤバッ!!
家に入り、鏡で右目を見ると、白目がまっかっか。
花粉が飛んでる!!
即、マスクを装着した。

おっかしいなぁ。
昨日の雨で辺りは濡れてるのに・・・・・。
山岳部は小雨程度で、もう乾いてしまったのか?

目が赤くなるほど花粉が飛んでるときは、
マスクをしていても鼻水ダラダラで大変なことになる。
にもかかわらず、マスクなしでほとんど反応がない?!?!
その後、一日中鼻はスースー通っていた。

もしや・・・・・。

毎年、この時期、色々な花粉情報を会社の同僚からゲットする。
花粉暦20年になる私。
諦めているので自分ではわざわざ調べないのだ。
去年はカルピスの 「インターバランス L−92」 が体質改善に効く、とコパイに聞き、
飲んでみたが効果ゼロだった。

今年は 「アレルシャット」(フマキラー)。
鼻の中に塗るクリーム。
薬ではないから眠くならないし、副作用もない。
塗るだけでマスクをしているのと同じ効果がある、という宣伝文句。

そんなバカなっ!

小さなチューブ入りで30日使えるらしい。
で、値段は?
1500円?!?!
たーっかっ!?!
第一、そんなクリーム、花粉に効かないだろ?
効くわけないさ。
でも、万が一効くなら・・・・・。
試しとく・・・・・?

で、先日、近くのドラグストアに行った。
すると、定価1500円のアレルシャットが1380円になっていた。
ちょっと得した気分。

ドラッグストアって、あんまり入ったことない。
せっかく来たんだから、ちょっと店内を散策。
お゛っ!!
Nature Made のマルチビタミン&ミネラルが1180円?!?!
これって、定価1680円するやつじゃん。
1年ほど前からずーっと欲しかったけど、高いから買えなかったんだよな。
ラッキィ〜〜♪
2本、ゲーーット!!

食料品、種類は少ないが、納豆、豆腐、牛乳等、かなり安い。
冷凍食品が毎日4〜4.5割引?!?!
いぃ〜〜〜じゃぁぁああ〜〜〜ん♪
ステイ先のホテル近くのスーパーは、冷凍食品4割引なんて当たり前のところが多いのに、
うちの近くのスーパー達は、冷凍食品を定価で売ってるからビックリ。
ここは使える。
来て良かった。

ここ数日、アレルシャットを鼻の内側に塗り、試してみた。
そのせいか、鼻が詰まった日は一度もなかった。
でも、同僚が言ってた。
今年は杉花粉の量が例年の4分の1らしい。
当然、目もかゆくならない。
新兵器が効いてるのか、効いてないのか、全然分からなかった。

今日は強風で目が真っ赤になった。
目が反応してるんだから、花粉は飛んでるはず。
そして鼻スースー。
アレルシャット、いいかも。



そうそう、今年から鼻うがいができるようになったのも、影響してるかもな。
毎年、鼻うがいチャレンジしてるけど、鼻がツーーーンとしてうまくいかず、やめてた。
温水で塩水を作って、鼻から入れて口から出す。
まだ、塩水がのどにタラタラ垂れる程度。
もっと大量に口から出せるように練習しなくっちゃ。



2007.03.12

出勤前、用意ができてなくて、いつもバタバタしてしまう私。

2泊3日だからYシャツ2、下着2、靴下2。(洋服ダンスから取り出し、床に放り投げる。)
那覇のロング・ステイだからジョギングシューズがいるだろ?
(自分の部屋にしまってある靴を取り出し、その辺に放り投げる。)
Tシャツは汗かくから2枚。
ジョギング用パンツは・・・・・、と。
(ドッ、ドッ、ドッ、と1階に下りてタンスから服を取り出し、
 ドッ、ドッ、ドッ、と2階に上がってその辺に放り投げる。)
あと、何がいるんだっけ?
さっきまで覚えてたのに、忘れてもうた。
あっ!
パソコン、パソコン。
(ロング・ステイなのでもう一台パソコンを入れる。)
LANのハブとLANケーブル2本ね。
(その辺の棚から取り出し、かばんに放り込む。)
あとは適当にかばんに全てを突っ込み、ようやく準備完了。

フゥー。
あとは ウ・○・コ。

時計を見ると、出発時刻12分前。
ウ○コしながらYシャツに着替え、ネクタイをし、胸ポケットにスケジュール帳を突っ込み、
不安になってスケジュール帳を出して今日の勤務チェック。
えぇーーーっと、12日は、一日目が大分ステイで、二日目が那覇だよね・・・・・。
んっ?
一泊目は大分で・・・・・、あれっ?
伊丹に帰ってくるの?
あ゛っ!
2泊のパターンじゃなくて、1泊じゃん!!
ウ○コしてる場合じゃないっ!

出発10分前。

ドッ、ドッ、ドッ、と2階へ上がり、かばんが1階にあることに気づいて
ドッ、ドッ、ドッ、と1階へ下り、かばんを持って再び
ドッ、ドッ、ドッ、と2階へ上がった。

カバンを引っくり返し、中身を全部出し、別の小さいカバンに詰め替える。
Yシャツ1、下着1、靴下1、パソコン2台とも出して、LANグッズを放り、
ジョギングシューズもその辺に放り、Tシャツいらん、ジョギング用パンツいらん、と
ぜーーんぶ放り投げ、洗面グッズやら必要最小限に詰め替えて、再び1階へ下りた。

よーーーし、準備完了〜〜〜♪
いってきまーーーーーす!!

玄関を出た。

あれ?
なんか、カバン軽くねぇ?
あ゛っ!!
パソコン、入れてねぇじゃん!!

あきれ返る妻を素通りし、ドッ、ドッ、ドッ、と2階へ上がってパソコンを手に持ち、
ドッ、ドッ、ドッ、と1階に下り、カバンにパソコンを突っ込み、そして家を後にした。

羽田へ便乗で移動し、その後、八丈島へ行った。

17:00の METAR;
RJTH 120800Z 26018G28KT 230V290 9999 SCT045 BKN060 10/01 Q1011 RMK 3CU045 7SC060 A2987
RJTH(八丈島) 120800(12日、08:00Z時=17:00日本時間)
26018G28KT(280度方向から18ノット、突風28ノット)
230V290(風の方角は230度〜290度で変化している)
9999(指定10km以上)
SCT045 BKN 060(高度 4500feet と 6000feet の雲の量)
(3CU045 7SC060 は雲の形も含めた情報)
10/01(気温10℃、露天1℃)
Q1011、A2987(気圧 Q、A は単位が違うだけで、値は同じ)     RMK(Remarks)

空港情報;
26 300V320/10-18/MAX20-28KT
Center 260V290/15-25/MAX25-33KT

3,000feet 以下で雲の下に出たのでIFRをキャンセルし、5マイル・ファイナルに向かった。
500feet AFE までは大した気流ではなかったが、
山陰に入った 300ft AFE でザーッと高度が下がり、スピードが下がりだした。
310度方向から、10〜15kt程度の弱い風だが、案外気流は悪い。
それまで 55% ぐらいだったパワーを 65% ぐらいまですぐに入れたが、
瞬間的にそれでは足らない気がして 70% ちょっとまで足した。
それだけパワーを足せば、普通ならすぐにもとの 55% に戻さないと速度がググーーッと増えてしまうはずなのに
よっぽど下降気流があるのか、速度はアプローチスピードに戻っても、
なかなかそれ以上には増えてくる気配が感じられない。
通常ならおそらくすぐ、0.2秒ぐらいでパワーを戻すところを、
体感で1秒ぐらい(これはかなり長い時間)たってから 60% ぐらいに戻して、
あとはガタガタの気流の中、接地までもっていった。

タイヤがつくちょっと手前でフワッと浮き、ちょっと接地点が伸びたが、
メインギアがついたときは奇跡的に、ついたか、ついてないか、分からないぐらいショックがなかったが、
接地点が伸びた分、一刻も早く止まりたかったので、意図的に前輪をいつもより早く路面につけた。
そのとき、通常より少し、音とショックが大きかった。

着陸後、お客さんが全員降りてから客室乗務員(CA)さんに聞かれた。
接地の時、いつもより音が大きかったですけど、何かあったんですか?」(CA)
いやいや、、何もないから。
あれは正常だから。
それより、メインギアの接地が感じられなかったことを褒めてよっ!!



2007.03.14

先日、那覇空港で時間があった。
いつも通り、本屋にぶらっと入って、ちょっと立ち読み(スンマセン)。
日経LINUXが視野に入った。

最近、LINUXに興味がある。
パソコンのOSは Windows が一般的だが、Windows は有料だ。
OSなしのパソコンはかなり安く手に入る。
だから、LINUXが使えるようになりたいのだ。
子供が大きくなったら、LINUX の使い方を教えてあげたい。
後々、子供のためになるだろうから。
パソコン・メーカーのDELLがLINUX搭載パソコンを発売する、なんて新聞記事を読んだ。
DELLが動く、ってことは、これからの有望OSってことだ。
Windows Vista の3D機能、LINUXでもできるらしい。
いつか、自宅にサーバーを設置したくなるかもしれない。
何をするにせよ、これからの時代、LINUXが使えて得なことは多いはず。
しかし、どこから勉強したらいいのか、さっぱり分からない。

日経LINUXも何度か立ち読みしたが、何がなんだかさっぱり分からない。
でも、今月の記事には興味があった。
「Vista と Fedora を併用する デュアル・ブート完全攻略」??
Vista はいらないんだけど・・・・・。
お゛っ!?
Windows XP とのデュアル・ブートについても書いてあるではないかっ?!
欲すぃ〜〜〜。
価格は、1490円。
たっかぁ〜。

何度も近所の本屋に足を運んだ。
毎回、買おう、買おう、と思って行ったが、やっぱり買えない。
雑誌に1500円って、高くねぇ〜か?

で、先日、那覇空港でも日経LINUXを目にした。
欲しい。
でも、お金がもったいない。
どうしよう。

昨日、妻に髪を切ってもらった。(私は妻に髪を切ってもらっている。)
普通に床屋に行けば、シャンプーなしで1500円程度する。
毎月、1500円、節約してるわけだ。
今回は、妻に髪を切ってもらわなかったことにしよう。
床屋に行ってお金を使った、ということにして、1500円、余計に出費したことにして、
そのお金で日経LINUXを買おう。

よしっ!

日経LINUXを買った。
スンゲェー、リッチな気分に浸れた。
この1500円が無にならないように、必死にLINUXの勉強をするぞぉぉぉおおおーーーーっ!!!

(4月5日現在、全くいじれてない・・・・・・・。)



2007.03.16

息子が幼稚園の友達と梅を見に行った。

父ちゃんはお留守番。
本当は、父ちゃんも他の子供達と遊びに行きたかったが、寒いし、
3月10日の日記を仕上げたかった。
それまで、かれこれ4時間以上は費やしたので、そろそろ終わらせたかった。
そして、今日、2時間かかってようやく終わった。

夕食中、公園で撮ってきた虹の写真を妻が見せてくれた。
そういえば、息子は今まで本物の虹を見たことがない。
「へぇ〜、初めて虹を見たんだ。」
はじめてじゃないよ。 ゆめでみたことある。」(息子)
夢かぁ〜。
かわゆいこと言うなぁ〜♪
たまらん。

へぇ〜、コンパクトカメラのわりに、写真がきれいに撮れている。
ん??
なんか、見た感じ、違和感がある。
「なんか、この虹、形が変だね。」
すると、つけていたテレビから音が聞こえた。
「今日、虹が・・・・」

あっ!
あのテレビの映像、妻の写真と同じだっ!
へぇ〜、「環天頂アーク (逆さ虹)」 っていうんだぁ〜。
とても珍しい虹だそうだ。
息子が初めて見た本物の虹が、この 「逆さ虹」 だったなんて、ちょっと驚き。



帰宅後、息子は元気がなかった。
そういえば、公園で 『寒い、寒い』 言ってたわ。」(妻)
「でも、実際、今日、寒かったからなぁ。」
おかしい、と思い、熱を計ると・・・・、38度4分!!

明日、医者に行くことになった。
行き先は、初めて行く新しい病院。
携帯で予約ができるらしい。
最近の病院って、進化してるなぁ。
妻が紙に向かって携帯をかざしている。
あの紙は何の紙だ?
近づいてみると・・・・・。
おっ!
バーコードだ。
そっか!
きっと、バーコードを携帯のカメラで読み取ろうとしているんだ。
そんなハイテクな使い方、妻は知らないはず。
それとも取説読んで勉強して、やり方、知ってるのか?

「なに? バーコードの読み取り?」

妻の携帯を覗き込むと、カメラ・モードだっ!

そうじゃないんだな。
「バーコード/OCR」というところに、「バーコードリーダー」ってのがあるのさ。
先日、那覇空港で中空きがあったときに、同僚に手取り足取り教えてもらったんだな。
そうそう、あのとき、私はカメラの接写モードでバーコードを撮影し、映像を保存し、
それをどうやって解析するのか、かなり考えたのさ。
妻と同じ機種の携帯を使っている私の出番。

「ダーメ、ダーメ。 カメラの接写モードじゃ、ダーメなんだなぁ〜。」
何、そんなに自慢げやの?」(妻)

夜、同期に電話した。
ヤツも38度4分の熱を出していた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

後日、うちの息子は熱が下がらず、幼稚園の終業式を欠席した。
公園に一緒に行った幼稚園の友達は、一人は熱で終業式を欠席。
もう一人も熱は出たが、終業式の前の日に熱が下がり幼稚園には行ったが、
終業式が始まる前にもどしてしまい、終業式中は保健室で寝てた、とか。
いやーーーー、あの日は寒かったからなぁ〜。
でも、全員、終業式に出れなかったなんて。
かわいそうだけど、笑える・・・・・。