3月前半 OJT前の座学
3月22日からOJT開始



3月になって、ある変化に気がついた。
鼻が例年よりずっと痒くないぞ?!?!

毎年、毎年、妻に言う。
「ひょっとして、花粉症、治ったんじゃないかなぁ?」
そして毎年、その期待は裏切られる。

2月の終わりに鼻の中が少し痒くなり、時々鼻水が止まらなくなり、くしゃみも出たし、目も痒くなった。
だが、その程度が例年より弱い気がする。
気のせいか?
花粉の飛散状況をネットで確認すると、「多い」、「非常に多い」、となっているのに、そんな感じがしないのだ。

ある日、マスクをはずしてみた。
「勇気あるねぇ〜。」(妻)
その日、一日、なんともなかった。
そこで次の日もマスクなしで過ごした。
次の日も、また次の日も・・・・・・。
朝、起きてしばらくは相変わらず鼻が詰まっているし、鼻水も出るので、
花粉症が100%なくなったわけではなさそうだが、
その1、2時間後には鼻の中の違和感はなくなる。
もちろん、目は全く痒くない。

ありえない!!

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仮説1 クレアチン効果

ある日、会社でYキャプテンに会った。
「Yさん、最近花粉症、どうですか?」
「あぁ、オレは大丈夫。 クレアチンとってるから。 クレアチンが花粉症に効くんだよね。」(Yキャプテン)
「本当ですか?」
イヤ、イヤ、安易に信じたらアカン。
きっとこれはガセネタだ。
Yキャプテン、どこからかは知らないが、時々怪しい情報を掴んでくる。
きっとまたどこかで誰かに吹き込まれたのだろう。
とはいっても、やっぱり気になる。
家に帰ってから、即、私が毎日飲んでいるマルチビタミン剤の成分をチェック。
すると・・・・・・、あった、あった、、クレアチン!!
こいつか?
こいつのおかげで花粉症の症状が治まってるのか?
うーーーーーーん、怪しい。
そんなはずない。
きっとウソだ、ウソに決まってる。
だって、Yキャプテン・ネタだぜ。
怪しすぎる。

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仮説2 DNA

私の姉は、私より前に花粉症になってたっけ。
たしかあれは、私に花粉症が発症したその年か、あるいは次の年、
姉の就職が決まった年か、社会人1年目だったか、姉は花粉症が治ったのだった。
「治るなんて、ずるいなぁ〜。」(私)
「社会人になるとね、忙しくて花粉症にかかってる暇はないのよ。
 私はあんたみたいにヒマジンじゃないってこと。」(姉)
クッソォ〜、むかつくぅーーーっ!!!

一般的な常識によると、花粉症は一度かかったら治らない、はず?
でも、姉の症状から察するに、やっぱり治ったような気配満喫だ。
ずるいなぁ〜。
でも、待てよ。
ひょっとして、ひょっとすると、うちの家系は遺伝子レベル的に、
花粉症が発症しても、時間が経つと治る家系なのか?
イヤイヤ、そんなはずない。
父もTKBも、未だに花粉症をわずらってる。
(TKB=Tokyo no Kuso Babah ←ボンバー・ヘッド・ネタ参照)
あいつら76才と68才だぜ。
何十年もわずらってるってことは、DNA説はボツだな。

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仮説3 老化

でも、母が昔言ってたっけ。
年をとるにつれて花粉症の症状は確実に緩和してきてるって。
老化で体力が落ちてるせいじゃないか、と。

そうかもしれない。
今まで集めてきた情報から総合的に判断すると、
風邪のウィルスを排除しようとする体内の抗体が、花粉を悪玉と判断して攻撃するのが花粉症だ。
で、年をとると抗体が弱り、花粉への攻撃が弱まる、と。
ってことは、だ、抗体が弱ってるんだから、風邪をひきやすくなるてことだよな?

TKBはバリバリ水泳してて一日に軽〜く2kmは泳ぐみたいだし、
父はウォーキングと母の食事健康法で、ありえないほどピンピンしてるし、
老化してるようにぜーーんぜーーん見えないんだなぁ。
それに、あんたら風邪、ひかないじゃん??
抗体、強力だよ、十分。
十分過ぎるを超えて、最強だよっ!

でもまぁ、彼らは一般的な人間と比較するべきじゃない、か・・・・。

そうだな、年をとれば抗体も弱まるかもしれないわな。
私は去年の冬も風邪、インフルエンザ、なんにもかからなかったけど、
たまたま菌にさらされなかった、って可能性もあるわな。
「そうだよ、きっと老化現象が始まったんだよ。」(妻)
そっか、そっか、私も年、とったしなぁ〜、って、ワシャ、まだ39歳じゃいっ!!!!
冗談じゃないっ!!

幼稚園に行くと(私の)お友達の園児たちが、「ジジィ、ジジィ!」 って心にもないこと言ってくるから、
仕方なく、「ジジィじゃなくて、お兄さんだろっ! お゛い゛っ!!」 って優し〜く訂正してあげてるけど、
どっから見たってこの童顔にこのサラサラ・ヘアー(頭頂部ちょっと薄め)、
若々しすぎて抗体も元気ハツラツに決まってるだろーーが。

ってなわけで、老化説もありえないさぁ〜♪

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仮説4 粘膜、焼けた?

妻の友達の旦那は花粉症で、毎年、粘膜をレーザーで焼いてもらってるらしい。
その直後は、結構、痛いのだそうだ。

2月末、症状が出て鼻が痒かったとき、塩水で鼻うがいをした。
体温程度のぬるま湯に塩を少々加えて、鼻から水を入れて洗浄する。
あのとき思ったんだな。
花粉は塩水には弱いはずだから、強力な塩水に浸せば花粉は死ぬはず。
鼻うがいったって、ブラシでこすり落とすわけではない。
ものすごい水圧、水流で洗い流すわけではない。
多分、ちょっと浸して粘膜の上にくっついてるのを何割か洗い流す程度。
きっと、粘膜の上に残るしぶといヤツらもいるはずだ。
なかには粘膜の内側に入り込んで、触手を伸ばしてコチョコチョくすぐりまくってる連中もいそうな雰囲気だ。
(花粉が雌しべの先端にくっつき、雌しべの先から種ができる根元に向かって
 触手みたいなものが伸びていく映像を見たことがある。
 あんなのが粘膜を通り皮膚の内側に伸びてきたら、痒さMAXっぽいではないかっ!)
そいつらをみーーんな強力な塩水でやっつけてしまえばいいんじゃないのか?

箸でガンガンかき混ぜても溶けきれずにコップの底に残るほど、熱湯に大量の塩を投入し
飽和塩水を作った。
それがある程度冷えるのを待ってから鼻から吸い込んでみた。
すると・・・・・、詰まっていた鼻の穴が、塩水が入ってくる下の方から、
ビリビリ(と音をたてているのでは?と感じるほど)しながら開いていくのが感じられた。
しかも、かなり痛い!

風邪で鼻が詰まっているとき、鼻の中をライトで照らし、鏡で覗いたことがあるだろうか?
小指を思いっきり突っ込んでも届かないあたりは縦長の穴になっている。
その縦長の穴の両壁が膨らんで、穴をふさいでしまうのだ。
(断面が○の100円ショップで購入した安物のボールペン。
 その芯を抜きプラスチックの筒にして、縦長の穴をかきわけ奥まで突っ込むと、普通に鼻呼吸できるようになる。
 注意 鼻の穴に突っ込むサイドの筒の外の淵は、ヤスリで丸く削り落とし、研磨してツルツルにした上で、
     ワセリンを塗ってからゆっくり突っ込むこと。)

縦長の穴の両壁の膨らみが、塩水が接した部分から無理やり開かれていくような強烈な刺激。
結構痛かった。
でも、それが快感だった。
一回塩水を吸い込んだだけで、一発で鼻が通るようになったことって、今までの鼻うがいではなかったこと。
これは効いてるはず。
嬉しくて何回も繰り返した。
鼻うがいを終え、しばらくしたら、急に鼻が詰まった。
粘膜を刺激し過ぎて腫れた感じだった。

ずっとずっと前、花粉を退治する、というコンセプトのもと、鼻の中にヨードチンキ(消毒液)を塗ったことがある。
綿棒にたっぷりヨーチンをつけ、それを鼻の穴の奥の奥まで突っ込み、回転させながら上下させた。
くしゃみ連発、涙をダラダラ流しながら。
またあるときは、粘膜に花粉がつかないようにコーティングすればいいんじゃないのか?と考え、
綿棒にワセリンをたっぷりつけて同じことをしたさぁ〜。
綿棒の一番端を持つ指が鼻の穴の入り口に接するまで突っ込んだんだから、かなり奥まで届いている。
そして、綿棒を抜いた後、長〜いこと鼻が詰まったままになってしまった。
医学的知識は全くない私だし、鼻の粘膜の知識はゼロだが、素人の私のもなんとなく理解できた。
粘膜って、刺激し過ぎると腫れあがって、穴がふさがるようにできてるのね♪
以後、ヨーチン、ワセリン、綿棒の使用は禁止している。

鼻の中に濃度の濃い塩水を入れた後の、鼻の奥の方の腫れ上がり方が、
丁度綿棒を突っ込みグリグリかき混ぜた後の状態に似ていた。
数時間、鼻が完全に詰まった状態だった。
しもうた、まーた、やってもうた・・・・・。
だが、あのビリビリ感が鼻の奥と脳に焼きつき、絶対に効果あるはず、と
数日後、花粉症の症状が強めに出た時に、再びトライした。
効果と結果は同じだった。

今、思えばその後ぐらいから花粉症の症状がほとんど出なくなった気がする。
もしかすると塩水が濃すぎて、薬で粘膜を焼く処置と同じ効果があったのか?
あのビリビリした痛み、ちょっと普通じゃなかったからなぁ。
でもなぁ〜、仮に鼻が治ったとしても、目は痒いはずだけど、目はなんともないんだな。
目が痒くないなら、塩水で鼻の症状だけが消えたのではなく、花粉症そのものが治ったのか?
いや、待てよ。
鼻と目ってつながってるし、鼻の症状が治まると目の症状も治まるのか?
(鼻と口をふさいで空気を出そうと力を入れて耳抜きをすると、目から空気が出る。)
わからん。

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以上、4つの仮説を検証してきてみたが、どれが正解かは分からない。

朝起きると、花粉症独特の症状で鼻が詰まっている。
鼻をかむと、透明の鼻水に混じり黄色い丸い粒粒がある。
この粒粒、この時期は毎年見るけど、恐らくこいつらがにっくき花粉どもだ。
だから、空中に花粉がないわけではなさそうだ。
でも、起きて数時間すると全ての症状が治まるのだ。

ある日、東京ステイがあった。
YAHOOの花粉情報によると、「非常に多い」。
大阪と東京では、「非常に多い」と同じ表記でも、東京の方が明らかにはるかーーーに花粉が多いようで、
今までの私なら鼻も目もメチャクチャになる。
今年は関西以外の場所、例えば中部ステイでもマスクなしで過ごしているが(なんともない)、
さすがに東京でマスクを取る勇気はなかった。

ホテルを出て品川を歩いてるとき、マスクをしていた。
でも、ここんとこずっとマスクをしていなかったせいで、
マスクがうっとうしくて、うっとうしくてたまらない。

えぇーーーーい!! はずしてしまえっ!!

心を奮い立たせ、勇気を出して、マスク OFF!!
その瞬間、無意識に鼻呼吸停止している自分に気がつく。
ダメダメ、鼻で呼吸しなくちゃ。

スーーーーーー。
鼻の穴から空気をゆっくり、たっぷり吸い込んだ。
ピリピリ。
濃い塩水で鼻うがいをしたときのビリビリ感と同じタイプだが、
明らかにあれよりは弱いピリピリした刺激を鼻の粘膜に感じた。
ダメか?
やはり東京ではマスクは必要なのか?
花粉症は治ってないのか?

ハーーー、スーーーハーーー、スーーーハーーー、スーーーハーーー。
あっ!
ピリピリしなくなった。
鼻水、出ないぞ。
クシャミ、出ないぞっ!?
ウソみたい!!

それから数時間、東京の街をマスクなしで歩き回ったが、なんともなかった。

イヤ、たまたまだよ、きっと。
風呂に入れば、モワァーーッ、とした蒸気とともに、モワァーーッ、っと
鼻はムズムズ、目がクチャクチャしてくるに違いないのだ。
油断は禁物だ。

シャワーを浴びた。

お゛お゛お゛ーーーっ!?!?!?!

なんともないぞ!!
合格だっ!!

やっと花粉、卒業どぅあぁぁぁあああーーーーーーーっ!!!!!!