2008.11.01

今年の夏は、近くの原っぱでカマキリを沢山捕った。
カマキリが共食いしているところを、息子と興奮しながら観察したものだ。
そのうちの1匹が卵を産んだ。
産んでくれるのは嬉しいが、産んだ場所に父ちゃん困った。
100円ショップで購入したプラスチックケース(虫かご)の
透明ケースとフタにまたがって産卵しちゃったもんだから、
フタを開けることができないのだ。
これどーすんだよ。
このまま春になって孵化したら、隙間から赤ちゃんカマキリが出てきちゃう。

父ちゃん、小学生の頃、オオカマキリの卵を学校に持ってった。
給食中に孵化して、飼ってたケースの隙間から大量に脱走した。
そんなこと誰も気づかず、スープ飲んでたら、ポテッ、てスープに落っこちてきたさ。
ビックリして天井見上げたら、カマキリの赤ちゃんが無数、天井にくっついてたぁ〜〜♪
みんなのスープにもカマキリの赤ちゃんが落っこちて、溺れてるのを見て辺りは騒然。
先生、怒ってたなぁ〜。

今でもよーーく覚えてるわ、あの光景。
あんなことになったら、妻は激怒するに違いない。
なので、透明ケースの上に目の細かい網戸みたいな膜を張り、その上からフタをする予定だった。
ところが、フタが開かなきゃ、どーすりゃいいのっ!
網戸の膜、張れないじゃん?

「とうちゃん、このケースをもっとおおきいムシカゴに入れてな、
 おおきいムシカゴにあみどをはればいいやんか。」(息子)

へっ?
(息子の言ったことを頭の中で作業しながらイメージ中)
お゛お゛お゛ーーーっ!!!!
オマエ、あったまいいなぁ〜。
そうだ、そうすれば全然問題ないわ。

それから数週間。

今日、ケースの中を覗いたら、もう1匹が卵を産んでた。
しかも、前のと重ねてVの字になっているではないか!
スゲー、スゲー。
なんて芸術的なんだ。
わざわざ左右対称になるように産んだんだな。
賢いなぁ。(そんなわけないか?)
産んだばかりだったのか、色が違い、ウェッティーな感じだった。
もちろん、激写!



来年の春が楽しみだ。



2008.11.04

ボチボチ、天気が冬らしくなってきた。
20,000feet中間から30,000feet 前半まで、ジェット気流による揺れが顕著だ。
昨日は羽田−鳥取、羽田→米子は高めの 35,000feet 以上で飛んだ。
そして、初めての米子ステイだった。
でも、チェックインが夜遅く、今日は朝寝坊してしまったので、
ホテルから一歩も出ずじまいだった。

今日は、超ラッキーな勤務だ。
米子→羽田を1便飛んで、便乗で伊丹空港へ移動するだけ。
しかも、昼食の弁当がついてるっ!

昨日と同様、中間高度からかなり高高度までジェット気流の影響で揺れていた。
上昇、降下中が揺れると、巡航でしかベルトサインは消せない。
巡航高度が仮に FL370 で追い風160ktも吹いてると、
米子→羽田間の水平飛行時間は10分弱になってしまう。
満席近いと10分では客室のサービスがほとんどできない。
困ったなぁ〜、と思いつつ、作成された飛行計画を見ると、
なんと、巡航高度が 21,000feet になっているではないか。
ジェット気流の影響で揺れる空域の下を飛ぶ計画を作ってくれている。
この燃料高の時代に、燃費の悪い低高度を飛ばせてもらえるなんて、ありがたいことだ。
これなら、上昇、巡航、降下、ずっとベルトサインを消すことができるから、
お客さんへのサービスはたっぷり行えるはずだ。
でも、燃やす燃料はかなり多くなる。
環境には絶対良くない。
高い高度に上がりつつ、あまり揺らさずベルトサインを消し続ける方法はないものか?
考えてはみたものの、やっぱり無理だ。
地球さん、ごめんなさい。
21,000feet で飛ぶことにした。

離陸後、10,000feet で加速するため機首を下げると同時にベルトサインを消した。
すぐに巡航高度の FL210 に到達した。
若狭湾が見えてくる頃、左斜め下に天橋立が、どデカく見えた。
そこから右旋回し、本州を斜めに突っ切り、太平洋に針路を変えると、
計器上に TCAS が映し出す機影を発見。
19,000feet で飛んる飛行機がいる。
ATC とのやりとりで便名を聞いていると・・・・、大阪発羽田行きだ。
みんな低い高度を飛んでるようで、少しだけ罪悪感が和らいだ。

浜松まで来ると、今度は左斜め下に静岡空港がでっかく見えた。
滑走路面上には、接地帯標識や中心線標識などのマーキングが、
既に白いペンキで描いてるのが、よーく確認できた。
空港敷地内には、大きなローマ字で「SHIZUOKA」と書いてある。
もう、ほとんどできてるやんけぇ!
そういえば、高い木があるせいで空港オープンが伸びるって、新聞に書いてあったっけ。

このポジションからあそこに着陸するなら、スパイラル(螺旋)でクルクル旋回しながら
直接ファイナルにエントリーしたらオモロイだろーなー、などと、
どうでも良いことを妄想しながら、楽しい気分に浸ってしまった。
静岡空港ができたら、高校時代の恩師に会いに行くのが楽になりそうだ。

羽田へアプローチ。
私達の前を飛んでいた伊丹発羽田行きは ILS 34R へベクターされていた。
超うらやましい。
うちらの着陸滑走路は通常通り ILS 34L。
34R なら着陸後、あっ、という間にスポットに入れるのに。
先行機との間隔は7マイルほどあった。
視程が良く、かなり遠くから空港は見えていた。
ILS 34L のファイナル15マイルのあたりから7マイルぐらいまで、
34R への Visual Approach を管制官にリクエストすることを何度も何度も考えた。
どう見ても、34R には離陸機が1機もいないように見えたからだ。
空いてるなら、お願いしたら降ろしてくれるかも。
でも、羽田では、スポット理由で着陸滑走路をリクエストしてはいけない規則になっている。
うーーーん・・・・・、やっぱ、Visual はやめた!
34R はあきらめて、34L に降りよう。

対地 500ft 近辺で、計器上に TCAS が映し出す離陸機を発見。
あれ?
34R からの離陸機、いたの?
見えなかったけど・・・・。
右手遠方へ視線を移して、その飛行機を探すと・・・。
あっ! スターフライヤーだ。
機体が黒いから滑走路や誘導路の灰色に同化して見えなかったんだ。
管制官に 34R をリクエストしないで良かったぁ〜。



2008.11.06

伊丹発松山行き。
松山空港の着陸滑走路は14だった。
気流が良く、何事もないランディングのはずだった。

100ft (地面に対する高さ)
90ft
80ft
70ft
ん?
小型の鳥、1羽発見。
60ft
「小鳥が右から左に通過。 問題ないね。」
50ft
鳥が視界から消えかかった。
視界の左端まで行った鳥が・・・・・、戻ってきたっ!?
40ft
いや、小鳥の飛行経路は左翼の下を通過しそうだ。
30ft
小鳥が視野から消えた。
操縦桿を引き、フレア開始。
20ft
ゲッ! 小鳥!
10ft
ドンッ!(小鳥がコックピットの窓にぶつかる音)
「ハゥッ! ゴメン、小鳥。」
ほぼコックピット中央、やや機長よりに、血ノリが・・・・
5ft
ドン。(私が接地する感じ)
フゥ〜。
リバース・レバーに手をかけようとした。
右手遠方にカラス2羽発見。
滑走路の外から中央に向かって飛びだした。
ヤバイ、吸い込むとマズイ!
来るな!
リバースを引きかけて、ストップ。
と、カラスが急旋回してUターン。
滑走路の外に飛んでいった。
さっすが、カラスは賢い。
リバース・レバーを通常通り引いた。

「滑走路上でスズメに当たった、って(管制に)言っておきましょうか?」(コパイ)
「そうだね・・・・・。」
滑走路の反対側、14には離陸機のダッシュ8(プロペラ機)が待っていた。
管制官がバードストライクの清掃(鳥死骸除去)のため滑走路を閉鎖する、と言った。
当たったのはスズメか、そのサイズの小鳥。
アプローチ側の32末端付近に死骸は落ちてる。
14から離陸するダッシュ8は離陸滑走路距離が短いので、全く影響ないはず。
当然、ダッシュ8のパイロットは、
清掃で滑走路を一時閉鎖する前に離陸させてくれるよう、管制官にリクエストした。
が、あえなく、却下されてしまった。

ゴメンナサイッ!

心の中で謝った。



2008.11.07

熊本空港は霧が発生し、早朝、天気が悪かった。
空港の天気予報によると、09:00には回復するようだった。
私達のタイムテーブル上の到着時刻は、08:40。
予報が正しければ20〜30分も熊本上空で待機すれば着陸できる。

伊丹空港を定刻に出発した。
飛行速度、どうしようか迷った。
遅く飛んだ方が燃費がいい。
どうせ熊本上空で待機するなら、ゆっくり行ってもなんら問題はない。
でも、もしかしたら予報がはずれ、天候の回復が早まるかもしれない。
普通の速度で飛ぶことにした。

熊本までの巡航、降下中、何度か最新の気象情報を確認した。
ずっと最低気象条件未満だったが、その推移から察するに
どちらかというと回復傾向っぽい。
お呼びじゃない天気だったら、燃料節約のため高い高度で待機するつもりだったが、
もしかしたらいけそうな感じだったので、いつもどおり ASONO を 10,000ft になるよう降下した。
ASONO を少し通過したとき、報じられた天気が最低気象条件を上回った。
よっしゃっ!
アプローチを開始できる!
と思ったら、その直後、離陸機が1機いるから進入開始はその飛行機が離陸してから、
と管制官に言い渡された。
うぅーーーーん。。。。。。
今、アプローチを開始したいんだけど。
一時的に風は北東になり、おそらくそのせいで一瞬、霧が取れかけた。
しかし、空港の風向きが再び霧の入りやすい北向きに変化しだしていた。
ヤバイ。

案の定、すぐに天気は悪化し、再び進入を開始できなくなってしまった。
すでに、その頃には 4,000ft まで降下し、ILS 07 Final へ向けて左旋回開始する位置にいた。
管制官に天候の悪化を告げられ、どうするか聞かれた。
仕方ないので、とりあえず進入開始高度の 3,400ft まで降り、MISUMI で待機を開始した。

無線で報じられる天気を聞いていると、
どんどん視程が悪くなり、RVR 250m にまで下がってしまった。

MISUMI に雲が流れてきた。
3,400ft で待機していると揺れる。
まだ天候は回復しなさそう。
ほんじゃ、高度を上げよう。
4,000ft に上がったが、まだ揺れる。
5,000ft、まだ雲の中。
6,000ft、おっ、空が透けて見える。
7,000ft まで上昇し、雲の外に出て気流の安定したところで、ベルトサインを一旦消した。
きっと、お手洗いを使いたい人がいる。
コックピット後方のトイレのドアが、何度か、バタン、バタン、と閉まる音がした。

しばらーーくして、風向きが再び変わり、視程が少しずつ回復しだした。
RVR 250m、、、、、RVR 300m、、、、、RVR 350m、、、、、
CAさんをインターフォンで呼び、お手洗い使用のお客様がいないことを確認し、
再びベルトサインを点灯させた。
すると、とてもタイミング良く、RVR 800mが報じられた。
「よっしゃ! アプローチ・クリアランスをもらってくれる。」

MISUMI 上空の待機経路に沿って進入開始高度の 3,400ft まで降り、
ILS 07 で熊本に着陸した。
到着は09:18。
09:00に天候が回復することを予想していた空港予報が、ほぼ当たったわけだ。

熊本から伊丹へ戻り、少しの中空きの時間があって、今度は松山へ向かった。

ILS 14 で気持ち良〜くアプローチしていて、1,500ft を通過した頃、管制官がいった。
「Go around due to bird strike.」(管制官)
バードストライクで進入をやめて上昇しろだってぇ〜〜!
クッソォーーーッ!!
今日は既に熊本で待機させられてるのに、また、ホールディングさせられるわけ?
しかも、昨日、うちらが鳥にぶつかったばっかりじゃん?
もうっ! 鳥、多すぎっ!
仕方ないので上昇しながら右旋回し、ギヤ(タイヤ)を上げ、ILS 14 の進入開始点に向かった。
そしたら、何故か管制官に 5,000ft で待機するよう指示された。
進入開始高度は 2,600ft だから、待機は 3,000ft か 4,000ft でいいはずなのに、なんで?
と思って外を見たら、どこからともなくサーブ(プロペラ機)が飛んできて、
同じ ILS 14 の進入開始点に向かっているのが見えた。
なんだとぉーっ!
うちがアプローチの1番目じゃないの?
あっちが先?
あぁ、もう!
時刻は11:30。
管制官に告げられた。
「あなた達の進入開始予定時刻は11:50です。」(管制官)
ウッソ!
20分も待つわけ?
あ〜あ・・・・・。

ようやく私達の進入の順番がきた。
管制官が言った。
「あなた達の後ろからB6が Visual Approach で続いて降りますので、
 できるだけ速い速度で進入してください。」(管制官)
そんなこと言われないでもするわっ!
それに、Visual Approach してるんなら、
B6が私達との間のセパレーション(飛行間隔)を維持するべきでしょ?
うちが遅くて、むこうが詰まって、ゴーアラウンドしたって、それは彼らが悪いわけでしょ?
と思いつつも、明るい声で、「ラッジャァ〜♪」(了解)と答えた。

松山到着は11:53だったので、28分遅れ。

お客さんは納得してくれたようだった。



2008.11.09

つい先日、再びシマヘビの目が白くなっているのに気がついた。

まさか、また脱皮か?
1.3mもある成長しきったヘビが1か月程度で脱皮を繰り返すものなのか?
ザリガニの場合、子供の頃は脱皮の周期は短いが、大きくなるとほとんど脱皮しなくなる。
ヘビだって同じはず。
エサ、あげすぎてるのかも。
田んぼに行ってツチガエルを捕ってきては与えていたが、
あげてもあげてもすぐ食べてしまうので、
よっぽどおなかが空いてるんだと思って、どんどんあげた。
だけど、大人のヘビが1か月に1回脱皮するなんて、考えられない。
ってことは、こんどこそ冬眠か?

最初はうっすら、すりガラス程度だったが、日増しに目の色は白くなった。
そして、今日、脱皮しかけのヤツを発見!

だいぶ冷えてきたけど、まだまだ成長してるんだな、オマエ。
大好き、チュゥ〜〜〜♪



2008.11.15

超ショーーーーック!!!!!

シマヘビが逃げたっ!

なんてこったぁあぁあぁあぁーーーっ!!!

↓↓それまではホームセンターで買ったフタ付きのケースで飼っていた。↓↓

水と枝しか入れていなかったところ、
冬眠するには土がいるのでは?と妻に提案され、ケースを変えたのがいけなかった。

上の写真のケースは高さが低く、土を入れるとフタ(天井)までの距離がほとんどなくなってしまう。
そこで、燃えないゴミの日に拾った大きな水槽に土を入れ、
2リットルのペットボトルをちょん切って作った妻特製の穴を土に埋めた。
その上にフタを置いた。
水槽専用のフタではないから、フタと水槽の淵には隙間があった。
そこを、紙でふさぎ、水槽とフタを紐で縛って固定した、つもりだった。


最近、寒かったので、ヘビを水槽へ移動したときはトグロを巻いた状態で固まっていた。
水槽に入れると自分からペットボトルに入った。
妻は自分が用意した巣にヘビが入ってくれた、と喜んでいた。
昼になるとペットボトルの外に出て、夜になると入る生活をシマヘビは繰り返していた。

なのに、なのに、なのにぃぃーーーっ!!!

よーく見ると、紐がゆるんでいた。
それでも、水槽の淵とフタとの隙間はとてもとても狭かった。
ヘビの頭が通るとは、とうてい考えられなかった。

水槽を覗いたとき、ヘビの姿がなく、まさか逃げたとは考えられずに、
角度を変え、あらゆる方向から水槽の中を探したが、いなかった。
あまりにもショックだったので、家の近くを探し回った。
でも、見つかるはずがない。

検索エンジンで「シマヘビ」を検索したら、
小型で40〜55cmではあったが980円で売っているのを発見したので、
買おうかと思ったが、妻に相談したら、即、却下された。

なんで逃げたかなぁ。
温かかったから活発になったのかなぁ?
せっかく冬眠に入りかけたツチガエルをたたき起こして、大量に捕ってきてあげたのに。
おなかが空いたら、帰ってくるかな?
今頃(夜)、寒がってないかな。

また、来年、捕まえるぞぉぉぉおおおーーーーっ!!



2008.11.20

パイロットは靴下は無地で紺か黒と決まっている。
基礎訓練時代に、教官にそう指導された。

靴は通常、黒の皮靴だ。
まぁ、中には黒いスニーカーを履いている人もいるが、それはかなりの少数派。
こげ茶の皮靴を履いている人もいない。
当然、私も黒い皮靴を履いている。

個人的な意見?というか美的センス?、というか、
黒い皮靴には黒い靴下しか似合わない気がする。
ビジネスマンが履く薄手の靴下は、すぐにかかとが擦れて穴が開いてしまう。
だから、私は黒い綿の靴下を履いている。
スニーカーの時に履く白っぽい綿の靴下と同じ厚さのものだ。

綿?というのは間違いか。
幼い頃から1足100円以上の靴下を買っていけない、とTKBに指導されている。
(TKB=Tokyo no Kuso Babah)
だいぶ以前は綿100%の靴下を1足100円で購入できたが、
最後に私が買った靴下は、アクリル等の混入量がかなり増えている粗悪品だ。
汗をあまり吸収してくれないので、皮靴の中はきっと、悪臭、お臭、炸裂パーティーだ。

今まで購入してきた黒い綿(っぽい)靴下達は、みんな普通の長さだった。
結婚以前も後も、買い物に行くとき、靴下って探したことがない。
(ってことは、今履いてるのは、9年以上前のモノか?)
だから、どんな長さのものがあるのか知らなかった。
それで、親戚が足首のくるぶしまでの長さしかない靴下を履いているのを初めて見た時、
かなりビックリした。
あの長さの靴下は、私の知る限り女子テニスプレーヤーしか履いているのを見たことがなかった。
くるぶしまでの長さの男性用靴下もあるんだぁ〜・・・・。
あれは、きっと便利だ。
私も欲しくなった。
欲しくて、欲しくて、あのときは、1足250円で何足か購入した。
くるぶしの下までのと、くるぶしの少し上まであって、ふくらはぎにはかからない長さのと。



くるぶしより下の靴下を履いて走りにいき、
ゴムがスニーカーのかかとに入って靴擦れになったことがあった。
どちらか、というと、くるぶしの少し上まである靴下が私は好きだ。

私は仕事で靴下を履くとき、上の方を折りたたんでいる。
普通の長さの靴下は、くるぶしの上、10cm程度はある。
上まで上げて履くと、ふくらはぎがあって太さが変わっているせいで、
時間が経てば必ず落ちてくる。
子供っぽい私だから、下がった靴下はすぐに上げたくなる。
一日に何回もそんなことを繰り返すのは面倒だ。

あるとき、ふ、と思い出した。
サッカー選手はスネを守るためにプロテクターを入れている。
だから、ひざ下まである靴下を履いている。
しかし、時々靴下を足首まで下げているプレーヤーがいる。
ヒトから聞いた話で本当かどうかは知らないが、
長いこと走っているとふくらはぎが圧迫されて疲れるのだそうだ。
それが真の理由かどうか?
そんなこと、どうでも良い。
靴下は最初から足首まで下げておけば落ちてこないんじゃん?
そこがポイントだ。
でも、ただ下げてるだけだと、身だしなみに厳しいキャプテンに叱られるかもしれない。
そこで、私は丁寧に折りたたんで足首まで下げて履くことにした。

この方法の良いところは、履き潰して上のゴムの所が伸び伸びになってしまっても、
折りたたんでいるので、見た目はユルユルでないし、それ以上落ちてこないのだ。
靴下の一番上のゴムのちょい下、
足首、くるぶしの部分も足を通すとミシミシ音をたてて伸びきってしまう、
そこまで古びた靴下でも、折りたたむとみすぼらしさがそれほど気にならない。
歩き方を工夫して、できるだけかかとが靴と擦れないようにすれば、靴下は破けない。
こうして、いつ買ったんだか覚えていないような、古〜い安物100円靴下をずっと履き続けた。



ところが、問題発生。
何度も洗濯していると、色が薄れてくる。
無地で何のマークも入っていない黒い靴下だから、洗濯した後、妻は適当に左右を組み合わせる。
朝洗濯し、昼に干して、夕方取りこみ、夜、明かりの下で左右を選ぶので、
色の違いはさほど気にならないのだろう?
私が履くとき、ビミォーに左右の色が違うのに気がつくのだ。
ある程度なら気がつかれないだろうが、時々、明らかに違うカラーの黒が組み合わさっている。
黒から灰色に変わりかけた、青っぽい?藍っぽい?妙な色と、普通に黒。
これはマズイ。
そろそろ、黒い靴下をまとめ買いしなきゃ。

不思議なことに、欲しくなって探し出すと、
1足100円の靴下が、既に存在しないことに気がつく。
ふつうの店にないのなら、100円ショップはどうだろう?
キャンドゥで調べてみた。
ビジネス・ソックスでくるぶし上までの理想的な長さのものはあったが、
ビジネス・ソックス生地はかかとが破けやすいし、模様が入っているものしかなかった。
他にも通常の長さのビジネス・ソックス、通常の長さの黒の綿入り靴下はあったが、
私が探している長さのものはなかった。

キャンドゥよりダイソーの方が、モノが良い場合が多い。
期待に胸を膨らませ、行ってみると・・・・・・、
綿100%の完全無地の黒靴下があっとぅぁぁああーーーっ!!!!!



でも、長さは Normal か・・・・。
くるぶし上までの短い長さのがいいんだけどな。
それに、綿性にしては生地が少し薄い気がする。
これって、すぐにゴムが伸びるんじゃないか?
さらに、綿100%の黒は、これ1足しか置いてない。
待てば少しずつ買い増せるんだろうけど、
いっぺんに買わないと、洗濯の回数を同じにすることができない。
それじゃあ、色あせ具合を統一できず、意味がない。

100円ショップはあきらめた。
しかし、通常のお店では、大抵は1足250円以上する。
先日、デパートで靴下を見たら、1足1000円?!もしているのに、超ビックリした。

ある朝のこと。
出勤前に靴下を履こう、と、組み合わせてある靴下をバラしたら、
左右の大きさが全然違うことに気がついた。
色あせ具合が違うのは、まだ分かる。
ゴムのヨレ具合が違うのも、まだ理解できる。
でも、これはないだろう?
ぜんっぜん、大きさ違うぞ?
これ、どんなことしたら、こんなに縮むんだ?
熱湯で洗濯機をブンブン回して、外国製の乾燥機がガンガン乾かしたら、こうなるかもしれない。
が、我が家に外国製の乾燥機はない。
イヤ、待てよ。
アクリルがかなり混入されれている、洗濯され尽くした靴下が縮むか?
そういば、このちっこいの・・・・・、かなり黒くて、新しいような・・・・。
ゲッ! これ、妻の靴下だ。(真っ黒で生地が厚く、高級っぽい方)
で、もう一方は、明らかに私のだ。
危ない、危ない。
このペアをステイバッグ入れてホテルに持って行ってたら、困ったことになってたぞ。

「どーして、こんな大きさの違う靴下同士をくっつけるのさ?」
「ゴメン、ゴメン。 そういえば、黒い靴下、片方最近ないなぁ〜、って思っててん。」(妻)

その事件以来、決めた。
新しい靴下を買おう! キャプテン昇格祝いに。

あれから何年も経ってしまった。(3、4年?)

結論に達して以来、私も、妻も、くるぶしより少し上の長さの無地の黒色綿靴下を探したが、
見つからなかった。
くるぶしより下の長さの黒靴下は見つかった。
そこで、想像してみる。
くるぶしの下までの長さだと、
歩いてるうちにゴムのところが靴のかかとのちょっと下まで下がる可能性がある。
スニーカーでジョギングしてたとき、その状態になって靴ずれして痛かったんだから、
皮靴だったら、もっと痛いはずだ。
それに、椅子に座った時、膝が曲がってスラックスの裾が上がり、
皮靴にほとんど隠れる黒い靴下とスネ毛が視界に入ったら、それはきっとグロテスクだ。
どう考えても、くるぶしの少し上までの長さの靴下でなければならない。

こうなれば仕方ない。
値段はいくらでもいい。
どんなに高級でもいいから(上限1足330円位?)、見つけたら即買いだ。
枚数は10足もあれば十分か。

同じものをまとめ買いする必要がある。
何度も洗って色あせたら、後から買い足した分だけ色が濃くなってしまう。
イヤ、ちょっと待てよ。
いくら買い貯めしたところで、洗う回数が全て同じでなければ、
結局、少しずつ色あせ具合は異なってくるはずだ。
なにせ、一度買ったら10年以上は履く可能性があるんだから。
どうしたら洗う回数を同じにすることができるのだろう?
そんな難しいこと、妻に任せられるわけがない。

妻には洗濯後の靴下をしまう場所を今まで同じ所(C)にしてもらおう。
私がタンスの引き出しに靴下専用エリア、AとBを作る。
靴下はエリアBから使う。
妻がしまったCエリアの靴下を、私がエリアAに移動する。
エリアBが空になったら、A内の靴下全てをBに移し、再びエリアBからのみ靴下を使う。
洗濯後の靴下はAへ移動。
Bから使いきったら、AからBへ移動させる。
これを延々と繰り返せば、洗う回数は確実に同じになるはずだっ!
いいこと、思いついたぞぉ〜〜。
名案さぁ〜♪
あとは、靴下を見つけるだけ。

どこのお店も男性用靴下コーナーには、くるぶし少し上までの黒い靴下はなかった。
当然、ビジネス・ソックスのコーナーにもない。
スポーツ用品店で探したら、長さが完璧な黒い100%無地のものは見つけた。
が、フワフワ生地でできている。
それでは今履いている皮靴は履けない。
また、別のスポーツ靴下コーナーでは、
長さは完璧だけど白、灰、黒の3色セットで売っていた。
3足1000円なのは我慢できるとして、そのうち1足だけ黒だと、
結局、1足1000円で買ったことになってしまう。

色々探した結果、イオンで完璧な長さで黒のものを見つけた。
値段は3足980円。
問題なのは、「MIZUNO」の字が入っていること。
でも、散々探してこれしか見つからなかったんだから、この際、刺繍は我慢しよう。
それを5セット買った。
3×5=15足



妻に見せたら、やっと買ってくれたんだ、と感激、感謝してた。
引き出しに入ってた全ての仕事用靴下達を床に並べてみた。
学生時代に買ったものもあったから、20年以上前のものもあった。
擦りきれ、ヨレヨレ、ブヨブヨ、よくこいつらを履き続けたもんだ。
捨てるぞ。
全部、捨てるぞ。
大丈夫か?
まだ使えるからとっておく、なんて今更言わないぞ。
ビニール袋にぜーんぶ突っ込んで、妻に手渡した。
「これで全部。 捨てるね。」

勇気をもって捨てることに成功したのだった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

後日ネタ。

洗った黒靴下達、よ〜くみると毛玉ができているぅっ!
やられたっ!
これは綿以外の繊維が混入されている証拠だ。
買うときに材料をチェックしたら、「綿、アクリル、その他」、の順番で記載されていた。
3足980円は高級品(私的に)。
綿が先に書かれていれば、割合は99%〜51%のはずで、
高級品なら、限りなく90%に近い比率で綿であるだろう、と、
自分に都合の良いように勝手に解釈していた。
が、履いていて、なんか汗を吸い込んでない雰囲気?と薄々気がついていた。
今回、毛玉が観測されたので、これは決定打だ。
アクリル満載〜〜♪
ハァ〜〜〜〜・・・・・・・・。 (TT▽TT)
ま、いっか。



2008.11.25

玄関前に息子がチョークでお絵かきをした。
長さ3m以上の超大作だ。
電車と駅で電車を待つ人達なんだそうだ。

子供が描く絵は、幼い頃は顔だけで、
成長すると頭に体がくっつく、とヒトから聞いてはいたが、
息子の描いた絵で体があるのを見たのは、今回が初めてだ。

とーちゃん、感激!!

 ベランダから撮影

 頭に体がくっついてる!!