2011.11.01

妻が息子に算数ドリルをやらせていた。
妻は文系、私は理系なので、算数で分からない問題があると、私が教えることが多い。

次の問題で息子は行き詰まった、、かのようだった。



円の直径が4cm!?!?
その半径は「2cm」。 こっちは正しい。
(写真では「2cm2mm」となっているが、もともとは「2cm」と書いてあった。)

これ、どうやって教える?」(妻)
「確かに、教えようがないもんなぁ。。」

そこで、息子に聞いた。

「ねぇ、なんでこの円の直径は4cmなの?」
ホンマに5cmかなぁ〜って思って、定規で測ってみてん。そしたら、4cmやった。」(息子)

ほんとかぁぁぁーーーーっ!?!?
んなわけないだろっ!
いぃーや、待てよ・・・。
ひょっとして・・・

息子の筆箱から定規を出して測ってみた。
すると・・・・・



お゛お゛お゛ーーーーーっ!!!
スッゲェェ〜〜〜ッ!!
ほーんとだ。
3.9センチ、とか、4.1センチ、じゃなくて、ピッタリ4.0センチだ!

オマエ、あったまいいなぁ〜〜〜♪
その答え方、多分、アメリカだったら正解!
図には 「not to scale 」 って書いてないもんな。
そうだ、問題が間違ってる、ってわけだ。

風呂に入っててその場にいなかった妻に即効報告に行ったら、妻、大爆笑!

うぅーーん、うちの長男は発想がいいなぁ〜。
父ちゃん、そういう考え方、好きだぞ。
もしかして頭いいんじゃないのか?
いや、そんなわけないか。
だって、直径5cmの円の半径が2cm2mmって答えちゃうんだもんな。。

リビングに戻ると、息子はソファーで本を読んでいた。

「ほんじゃあさ、直径5cmの円の半径は何センチ何ミリ?」
えぇーーっと、、、2センチ5ミリ。」(息子)
「でも、ここには2センチ2ミリって書いてあるよ。」
あ、それは書き間違い。」(息子)

なーーんだ、書き間違いね。。
おっちょこちょいなのね。
そうそう、父ちゃんも昔はそうだったさ。
テストでなっかなか100点とれなかったもんなぁ。

「正方形にふれる円の半径」を教えるのに頭を悩ます必要がなくなって、良かった♪



2011.11.13

ついに、自宅→りんくうタウン(関空)を自転車でチャレンジする日が来た。

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今年の1月に 伊丹→堺(31km)をトライして、1年弱。
前回は、8歳の誕生日前にチャレンジ(小学2年の思い出)、という名目だったので、
今回も1月に、9歳の誕生前(小学3年の思い出)、ということにする予定だった。

でも、前回、出発時寒くて厚着をしていたため、
体が温まり服を脱いだとき荷物が増えて邪魔だった。
今回は距離が伸びるので極力荷物を減らす作戦。
そこで、父ちゃん43歳の誕生日を迎え、今月の暖かい日を選ぶことにした。

スケジュールを見ると、土日が休みの週がない。
週末休みなら、風が弱く、晴れた暖かい土曜にチャレンジし、
最悪、次の日、息子か私、または両方が疲れすぎて熱を出しても、
学校、仕事、を休まずに済む。
そう目論んでいたが、日程が合わない。
12月に延期するか?

子供は学校を休むのと、大人が仕事を休むのと、
世間一般的にはどっちが許されるかなぁ〜。。
学校は休んでもいいんじゃないの?
よしっ!
私の休みが金、土の時じゃなく、日、月の時にしよう。

そう勝手に決めていたら妻に言われた。
あなたは大丈夫でしょ?
土曜日にチャレンジして日曜に熱を出しても月曜から学校へ行ける方が良い、と言うのだ。

そっか、息子の体力が心配か・・・。

さらに、妻曰く、絶対、関空までたどり着けない。
今年の1月末に堺までで相当辛そうだった息子だ。
途中弱音を吐き、涙を浮かべ、リタイヤ寸前だったことを妻は知っている。
だから、関空まで行けずリタイヤしても叱らないで、と。

本当にそうか?
私は下地島でママチャリを乗り回していた息子を知っている。
ここ1年弱で相当体力がついている。
(食べすぎでポッチャリもしたけど)
しかも自転車が違う。
絶対に関空まで行ける。
私はそう信じている。
叱るなんてとーーんでもない。
今回は決して弱音を吐かない。
無理な走りをしなければ大丈夫。

伊丹→堺(31km)は7時に出発して到着2時過ぎ(3時近く)だった。
今回、伊丹→りんくう(51km)は朝7時過ぎに出て1時過ぎには着けるはず。
もし、昼食休憩を長めに取ったら2時過ぎまでにつける。
そう踏んでいた。

下の子が産まれてからここしばらく
妻はりんくうプレミアムアウトレットでショッピングしていなかった。
10時頃に車で家を出て、アウトレットでショッピングでもしておくよう、
妻に言った。
しかし、妻は、
果たして買い物している余裕があるか、どうか?、疑問だったようだ。
どこでリタイヤするか分からないから、いつでもどこへでも迎いに行けるよう
準備しておく必要がありそうだし、
無事到着したとして、きっと夕方のはずで、買い物なんてしてる暇はない。
(私が早くりんくうに到着し、下の子の面倒を見れば買い物ができる、
 かつ、上の子がひっくり返るほど疲れていない、ことが条件。)

前回、大阪市内で道に迷っている間に息子が戦意喪失したので、
今回は事前にバッチリ経路を調べ、iPhone に登録しておいた。
ナビは完璧だ。

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自宅を 07:20 に出発。
気温はやや低く、Tシャツにウィンドブレーカーが必要な程度。
日中の予想最高気温は21℃。
風はほとんど吹いていない。

産業道路のキューピーから新幹線沿いに進む。
阪急神戸線の高架下をくぐり、再び新幹線高架下沿い。
名神高速道路をくぐり、山幹通りを突っ切る。
神崎交差点でコストコに出た!(07:48)

コストコを右に見ながら南へ直進。
神崎橋西詰交差点で十三筋を左折、神崎川を渡った。
橋を渡りすぐのヤマダ電機テックランド淀川店前を横断、南へ。
東西線にぶつかり線路沿いに左へ、ホワイト急便前を右。
東西線の高架下をくぐった。
iPhone のナビはスゴイ!
初めて通る細い道なのに、全く迷わない。

南南東に進み、10号線に出た。
2号線とぶつかる歌島橋交差点を左へ。
堺へ行った時に寄ったマクドで休憩。
もちろん、ソーセージマフィンを頬張った。(08:20)

ここまで約10kmを1時間ペースで、やや速めに進んだ。

淀川を渡り、野田阪神前交差点に到着。(12.5km 08:40)

ここからはしばらく新なにわ筋を南下。
阿波座交差点を通過する頃、息子の様子がおかしいことに気づいた。

「どうした?」
ちょっと太ももが痛い。」(息子)
「かなり痛い?少し痛い?自転車こげる?疲れただけ?」
うーーーん、、、痛いというより・・・・疲れてる感じ。」(息子)
「そっか、そういえばここまでちょっと飛ばしすぎたもんな。
 OK。ここから少しスピードを落とすからね。
 今より太ももの状態が悪くなったら、即、言ってな。」
うん!」(息子)

ペースダウンして回復を待つことにした。

私は数秒に一回の頻度で振り返り、
後ろを走る息子の様子を常に観察しながら走行していた。

出発してから18km地点、29号線沿いのくら寿司を過ぎた歩道を走行中。
歩道が広く車が入ってこないようにするためか、所々垂直に棒が立っていた。

たまたま後ろを振り返った瞬間、きっと僅か0.3秒程度の出来事。

あ゛っ!!!

息子が鉄柱に激突!
自転車が急停止し、息子は頭から落下。
あ、でも、落ち方、ナイスっ!
鉄柱? あれっ? 曲がった!
固いゴム製なんだ。
衝撃を吸収してるな。
間違いなくケガはしてなさそう。
うまいこと落ちたなぁ〜♪
これは写真撮らなきゃ。
自転車、壊れてなきゃいいけど・・・

一瞬の出来事なのに、随分いろんなことが頭をよぎり、
私は急停車して自転車を投げ出し(1秒を争う)
ウエストポーチからカメラを取り出し、電源を入れて、、、
シャッターを切った!

いい写真が撮れた!



それから息子の元にかけより、息子が大丈夫なのを確認してから、
自転車の状況を確認。
フレームはどう、フレーム・・・・
リタイヤか・・・?


あ゛あ゛あ゛ーーーーっ!!!

フロントフォークが曲がってるぅぅぅうううーーーーっ!! (TT◇TT)

           事故前                    事故後


           事故前                    事故後



でも、フロントフォークで良かったぁ。
ヘッドチューブ近く、
トップチューブ、ダウンチューブの付け根でなくて良かった。

前輪タイヤがダウンチューブに接触してるわけではないし、
フロントフォークの左右のチューブが均等に曲がっているので、
走行は可能っぽい。
チェーンは外れてない。
ペダルは回る。
ブレーキはOK。
リムも振れてない。
リタイヤしないで良さそう。
不幸中の幸いだ。

「ケガない?」
うん。」(息子)
「どっか痛いとこない?」
どこも痛くない。」(息子)
「どっか打った?」
ううん。」(息子)
「擦り傷もないなぁ。上手に落ちたなぁ。大したもんだ。」
「フロントフォークが曲がってるからもしかしたら走りにくいかもしれない。
 ちょっと乗ってみて。」
息子が自転車に跨り、少し走行。
「どう?」
大丈夫。」(息子)
「ちょっとここが曲がっちゃったけど、、分かる?」
・・・・・。」(息子)
「気にすんな。
 この自転車は関空に行くためだけに買ったようなもんだから、
 今日、走りきれれば、お釈迦になってもかまわないけど、
 事故ってケガしたら、お父さんもお母さんも泣いちゃうから、
 ここから先、前方不注意だけは気をつけるんだよ。」
うん。」(息子)

いやぁ〜〜、危なかった。
ここまで来てリタイヤは勿体無いもんな。
ケガもなく、走行も可能で、ラッキーだった。
それにしても、中古車を買っておいて良かったぁ〜。

息子がやや放心状態だったので、少し休憩。

気を取りなおして再びチャレンジ続行。

「ところで、太ももはどんな感じ。」
疲れ、治った。」(息子)
「そっか、良かった、良かった。 このままのペースで行こう。」

住之江公園(09:50)

大和川通過(10:00)

リーガロイヤルホテル(10:25)

妻が実家に電話したら、
ジージがホテル前まで自転車でかけつけ応援に来てくた。
元気がなくなりかけていた息子、ジージに会えて笑顔を取り戻した。
ここまでで、全工程の約半分、26.5km。

そこから数分行った所で、バーバに遭遇。
車で応援に来てくれた!
息子、さらに元気を貰った!
ありがとぉぉーーーっ!!!
残り23km。

浜寺公園(10:45)

ここまで来れば、リタイヤせずりんくうにたどり着けそう。
妻に電話して、
りんくうプレミアムアウトレットへ向けて自宅を出発するよう指示。

助松インターチェンジ近辺(11:15)
(りんくうへ行くとき、高速代をケチって下道に下りる所)

妻が岸和田ベイサイドモールを通過時、メールをくれた。(勿論、停車して)
たまたまローソンでLチキ休憩していたので、iPhoneで現在地を確認すると・・・
まさにベイサイドモールabeamに居た!
ここで抜かれたわけだ。

二色の浜(12:30)
こちらから妻にメールすると・・・・、「マック中」と返信。
息子と相談。
昼食はりんくうのマクドまで待って、先を急ぐことに。

りんくう到着!(13:00)

イェーーーッス!!

WE MADE IT!!

よく頑張った。
I'm proud of you, son.
息子、とっても嬉しそうだった!


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今回、全工程で長い休憩は一度も取らなかったのには驚いた。
朝、マクドで1回。
息子がLチキとチーズチキが食べたい、というので (しかもたまたま期間限定で100円!)
合計3箇所のローソンで、1箇所に停まる毎に1個買って食べた。
あとは、転倒した時、ジージにホテル前で会った時、
阪堺電気軌道阪堺線の浜寺公園前駅で記念撮影した時、数分間。
その程度の休憩で、5時間以上自転車に乗っていた計算になる。
小学3年生にしては大したもんだ。

そうそう、2回目のローソン休憩後の出来事。
上り坂の細い歩道(片側深い側溝)で、
前方からこちらに向かってきたチャリに乗ったおじいさん、
私とすれ違う時気づいたのだが酔ってたようでフラフラだった。
あ゛っ!と思って振り返ったら、
息子に激突しそうになり、結構危なかった!
息子はバランスを崩し左に倒れかけたが、
咄嗟に右足をペダルから離し、足先を少し外にもっていくことで
傾いた車体を立て直し、再び右足をペダルに戻し、事なきを得た。
あんなこと私は教えてないけど、、、自分で学ぶんだろうなぁ。


食事をほぼ終えた妻とマクドで合流。
息子はここへ来てグッタリ。
食欲がない!
おかしい!
「どうした?」
なんだか知らんけど、体の震えが止まらへん。」(息子)
「吐き気はある?」
ない。」(息子)

???????

もしかして、、、血糖値が下がりすぎたか?
そういえば、、、
息子が食べたいというから脂っこいものばかり食べさせた。
マラソン選手は炭水化物を多めに摂取してるよな。。。

「マックシェイクなら飲める?」
うん、たぶん。」(息子)

とりあえずSサイズのチョコ味マックシェイクを与えると、
一気飲み!

数分後
「まだ震えてる?」
もう大丈夫!」(息子)

本当に血糖値が下がりすぎていて体が震えていたのがマックシェイクで止まったのか、
プラシーボ効果、か、は分からないが、良かった、良かった。
これで、妻が買い物できる。

家族をアウトレットに先に行かせ、私は車に自転車をバラして積んだ。

その後、息子はレゴ・ショップに置き去り(本人は喜んでる)。
下の子を連れて30分間そこらじゅう走り回り、
疲れて眠くなった頃を見計らってアウトレットでベビーカーをレンタルした。
ベビーカーを押してひたすら歩き回ったが、30分しても寝てくれない。
父ちゃん、もうクタクタだ。
寝かせつけを諦めてベビーカーを押して上の子を迎えにレゴ・ショップへ行った。

「トモが寝てくれないよぉ。」(TT◇TT)
トモ寝てるよ。」(息子)
「え゛っ!?」
ゲッ!?
いつ寝たの?

「で、体調どう?」
んんー、、また少し震えが始まった。」(息子)
「そっか・・・・。 立ってるの辛い?」
うぅん。」(息子)
「お腹すいてる?」
うぅん。」(息子)
「マックシェイク、いっちゃう?」
うぅーーーん、、、、そうね・・・。」(息子)

いつものように、うんっ!と即答でないとこが妙に心配だ。
やっぱり体調がおかしいのだろう。

100円玉を渡すと、マクドへ向かって走っていき・・・
しばらくして戻ってきた。
今度はイチゴ味だ!
戻ってくる頃には、もうほとんど空っぽだった。

ベビーカーを押して関空が見渡せるベンチに移動した。
息子はデジカメで飛行機の写真を撮りまくった。

「で、どう? 震えは止まった?」
うん! もう大丈夫!」(息子)

本当かぁ〜〜??
また、プラシーボ効果か?
とりあえず、良かった。

16:00過ぎに妻の買い物が終わり、岐路に着いた。

父ちゃん、クッタクタだぁ〜〜。


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次の日、、、
息子は疲れなし。 筋肉痛なし。
父ちゃん、筋肉痛はなかったが、
全身疲労、グッタリだったさぁ〜。
初めて子供に体力で負けた感を味わった。

下の子が小3になったら、また、これするのか?
父ちゃん、49歳!?
体、鍛えないと。。