2012.05.06

先日、会社のWEB内で、とても良い言葉を見つけました。
ちょっと耳が痛いんだけど、ここに載せることにします。

 思考に気をつけなさい。
   それはいつか言葉になるから。
 言葉に気をつけなさい。
   それはいつか行動になるから。
 行動に気をつけなさい。
   それはいつか習慣になるから。
 習慣に気をつけなさい。
   それはいつか性格になるから。
 性格に気をつけなさい。
   それはいつか運命になるから。
 マザー・テレサ



2012.05.23

久っしぶりに留学時代の親友のイギリス人(D)に会った。
彼は今、進学校で英語の先生をしている。

彼の上の子、G は小6。
小5までは日本にいたが、小6からイギリスの小学校へ行ってしまった。
中学校からは全寮制のイギリスの公立に入る。

下の子、L は小4。
我が家の上の子と同級生。
今は日本の学校に行ってるが、G と同じ道を歩むらしい。

G は小学校で宿題が出ないのだそうだ。
朝から晩まで外で遊ぶ。
大好きなサッカーとラグビーにはまっている。
中学からもサッカーとラグビーを続けることができる。
語学は、ドイツ語、フランス語、は最低勉強しなくちゃダメで(話せるレベル)、
しばらくすると、中国語、日本語、その他の言語も選択できる。
なんとも羨ましいかぎりだ。

もし、その公立学校に G が合格していなければどうしていたのか?
彼は自分が勤める超有名中学に子供は入れる気はない、と言い切った。
なんで?

先生達の目標、生徒が東大、京大に入ること。
そんなのおかしい。
第一、妻は京大へ行ってたけど、4年間、全然勉強してなかった。

(そーだ、そーだ、うちの大学でも勉強してるヒト、あんまりいなかったぞ。)
彼の妻の証言によれば、京大4年間で勉強した総量より、
その後に行ったイギリスの大学院での1年間の勉強の方がずっと多かったそうな。

私が通ってた高校の?高校生の?目標も同じだった。
その考え方がおかしいと思ったから、自分の意思でやめて、私は留学した。
日本人の場合、大学に入ることが目標になってて、
入ってからは必死に勉強してるヒト、見たことない。(私も含め)
アメリカの大学に行ってたヒトの話では、
試験の前は何日も前から夜中の2時まで勉強してたって。
高校までは将来自分がしたいことが決まってないから、広く浅く勉強したらいい。
でも、大学へは、やりたい専門が決まってるから行く。
決まってないなら行かなきゃいい。
その専門分野で食っていくために、死ぬほど勉強する。
そうあるべき。

イギリスではダブル・メジャーができるらしい。
日本で例えると、医学部と文学部の両方で学び、2つの学位を4年で取る。
アメリカでは、例えばまず医学部に入って、途中で、やっぱりこれは自分に向いてない、
と気づき、文学部に変更しよう、ってこともできると聞く。
(ヒトから聞いた話なので、詳細は定かではない。)

同期に極めて頭の良い男がいる。
理系で京大に入ったけど、やっぱり法学部で勉強したいから、って受けなおした。
超難関の入試試験を、2回も受けたのだそうだ。
受かっちゃうんだからすごい。
でも、普通のヒトだったら、2つ目に受かった時点で疲れきってて、
学生時代の4年間は遊ぼうと思うよ、きっと。
どこの学部でも入れれば優秀なんだから、入ってからは中で自由に学部を変更できたり、
やる気があるなら複数で学位を取れるようにすれば良いのに。
(私の知っている1990年代と今は違うかもしれないが)

D は言う。
部活でビックリすることが起こるんだな。
中1の生徒が中3の生徒を 「部長」 って呼ぶんだ。
ここは会社か?って思ったよ。 しかも敬語だし。
1年と3年なんて年齢差はほとんどないんだから、下の名前を呼び捨ててでいいじゃん?


そーだ、そーだ。
中1と中3が年取って、70歳と72歳になったら、どーでもいいじゃん、年の差なんて。
会社で、先輩、後輩があるけど、これも不必要でしょ?
例えば、同じ大学出の二人の課長がいたとする。
その二人が先輩、後輩の仲だったら、確実に後輩は先輩に敬語を使うと思う。
でも、課長って資格は一緒なんだから、タメでいいはず。
自分が先輩でアホだったらどうよ。(私のケースか?)
会社に後輩が入ってきて、そいつがどんどん昇進して役職で抜かれたら、
敬語使って話すんでしょ?
やりにくいと思うよ。
だったら、中学、高校、大学にいる間、上下関係をなくした方が楽なんじゃない?

D は続ける。
日本の部活って、どうして一つしか選択できないの?
中1の段階で、自分に何が向いてるか、なんて分かるわけがない。
なのに可能性を一つに賭ける、って意味わかんない。
G は幸せ。サッカーもラグビーもできるから。
イギリスでは部活はアクティビティと呼んでて、3つまで選べる。
気に入らなければ3か月でチェンジすることも可能。
親も親だよ。一つのことを続けさせようとする。


そーだ、そーだ。
イギリスのアクティビティ、メッチャ羨ましいシステムだなぁ〜。
私も中学時代、ハンドボールとテニスがしたかった。
自由な学校だったので、両方の部活に入れたけど、
最終的にはどっちか一つにしろ、って決めさせられて、テニスを選んだ。


日本で 「進学校」 というと、○○大学の合格者○○名、的な発想をしてる。
そういう中学、高校に子供の教育を任せたくないなぁ。
じゃあ、公立がユニークな教育をしてくれるか、っていえば、そうではなさそう。
恐らく、教育方針は 「進学校」 と同じ。
いい大学に入るために勉強しろ、ってことっぽい。

うちの子、どうしたらいいかな?

そうだなぁ、G がイギリスの公立中学に入ってなかったら、
どうして良いかそうとう悩んだと思う。
分からない。
うちは本当にラッキーだ。
子供の教育について中学より前の段階で悩む必要がなくなったからね。


イギリスの公立中学に入れるには、どっちかの親がイギリス人じゃなきゃダメなんだよね?
そんじゃ、イギリス人になっちゃおうかな。
どうやったらなれる?

俺の古いパスポートをやるよ!


子供には自分の意思で進路を決めさせたい。
もし、個性溢れる面白い選択肢がいっぱいあるなら。