2012.06.02

有馬富士公園へ行った。
前回行ったのは夏の晴れた日。
暑くて、暑くて、それはしんどかった。
今日は曇り空で気温は低くも高くもない。
屋外で遊ぶには絶好の日和。

入り口付近に馬がいたので、ヨチヨチ、ツンツンしてから、
橋を渡って遊具のコーナーで遊んだ。
体力的に、小4の上の子の遊びにはまだまだついていける。
でも、3歳の下の子が這って通るトンネルは、キツくなってきたなぁ。
しゃがんだり、かがんだり、が億劫なのだ。
いかん、、、確実に年取ってる!

お昼ごはんを食べてから、池のある場所へ移動。

途中、↑↑こんな感じの場所を通る。
前回はちょっと入ったところでカブト虫を見つけた。
なので、木の幹、葉っぱ、地面、そこらじゅうをキョロキョロしながら歩いた。

リュックの外についてるグッズ
 ダイソーで買った虫ケース×2、ホームセンターで買った緑のアミ×2
 昼食後のゴミ、大きいアミ×2、バケツ
リュックに中には、ある長い生き物の入ったプラケースが入ってる。


お゜お゜ーーーっ!! ゾウムシ発見!
初めて見たっ!
子供の本に書いてあった。
ドングリに空いてる穴、あれはゾウムシの幼虫が出た後なのだそうだ。
穴の開いたドングリはよく落ちているけど、ゾウムシは見たことがなかった。
妻も私も超感激っ! 大興奮!
おかげで写真を撮り忘れてしまった。。

続いて、玉虫かな?
緑色に光ってるヤツは以前見たことはあるが、黒いのは初めて。


誰だオマエはぁーーーっ!!!
昆陽池の昆虫館で見たことあるぞ!
ナナフシだったか・・・、でも、普通のは足が長くて細いはず。
すると、息子が教えてくれた。
とびナナフシっていうんだそうだ。
ふぅ〜〜〜ん。。


池についたら、土曜日だったせいか、家族連れ、いーーーっぱーーーい。
アミもってすくってる子、ザリガニ釣りしてる子、カエル持って走り回ってる子、等々。
本来あるべき子供達の姿を眺めてると、幸せな気分になる。
誰か池に落ちないかなぁ〜〜〜。
落ちたらオモロイなぁ〜〜〜、、、意外と誰も落ちないんだな。

息子はザリガニ釣りの竿を作っていた。
タコ糸をちょうど良い長さに切り、枝にタコ糸結んで、
先端に重しの石とエサの煮干をつけていた。
ヘェ〜〜、いい感じに出来上がってるじゃん。
大したもんだ。
成長したなぁ。
いつの間にか小道具を作れるようになっている。

父ちゃんが隣でアミを使って、おたまじゃくしやヤゴをすくってたら、
竿を投げ捨て、ザリガニ釣りを即効止めて、私からアミを奪った。
だよな、、、待ってるの、めんどいもんな。

ちょっと丘っぽくなってる所に、さらに小さな池があった。
そこでもアミ持ってすくってる子供達がいた。
もちろん、私達も参加。

ザリガニ、メダカ、エビをすくい、オタマジャクシをすくい・・・・

あれっ?
これって、オタマジャクシじゃないよね・・・・
おたまじゃくしに似てるから、ナマズの赤ちゃん?
ナマズの赤ちゃんは見たことないけど、歌にあるよね。

おたまじゃくしは蛙の子、なまずのまごではないわいな
それがなにより証拠には、やがて手が出る足が出る


あれ?
これ、、、エラ? それとも、、、足?


その小さな池にはカンバンが立っていた。

「カスミサンショウウオ」
これが、そいつかっ!?

近くにいたおじさんとこの子供も、同じ形状かつ大きめの個体をすくった。
足だ! 歩くぞ、こいつ!
サンショウウオだ!


写真を撮り、観察してから、池に返した。


帰り道、でっかいトカゲを見つけた。
行きはカナヘビを4匹見かけたが、カナヘビは珍しくない。
こいつは色も模様も違った。
捕まえろっ!
上の子と私で草むらから舗装道路へ追いたて、なんとか捕まえようと試みた。
妻は呆れ、下の子と坂道を登っていってしまった。
とてもすばしっこいので、無理かなぁ〜、と思いかけたその時、
トカゲが草むらから道路へ飛び出したっ!
逃がすもんかっ!
え゜え゜ーーーーっい!!

ムンズと、、掴み取ったどぉぉぉおおーーーーっ!!!!


激写、激写。

     ↓↓振り向いて息子の指を、パクリッ↓↓


     ↑↑尻尾がきれいな青↑↑

息子と一緒に大喜び。
連れて帰って、飼いたいなぁ。
でも、エサ採り、大変なんだよなぁ。

つい最近、近所でカナヘビ捕まえて飼ってみたけど、生餌しか食べてくれない。
この時期、小型のコオロギやバッタがいなくて、クモを探しまくったけど、
草むら這いつくばって15分ぐらいかかって、ようやく2匹ゲット。
超しんどかったんだよな・・・・。

息子と相談して、放すことにした。

帰り道、田んぼが広がる場所があったので、
近所で捕まえて自宅で何年も飼っていたシマヘビを逃がした。
今日、有馬富士公園へ行くことに決めた時、ヘビを逃がすことを決意し、
リュックに入れて運んでいたのだ。
ホームセンターで買える一番大きいケースで飼ってたけど、
体長1.8m以上あるので、彼?彼女?にとってはやはり小さく、可哀相に感じていた。

近所の田んぼでツチガエルを捕まえて与えていたが、年々田んぼが減り、
エサの調達が難しくなってきていた。
大型のヘビだから食べる量も多い。

息子に持たせてバイバイした。
父ちゃん、悲しくて、ちょびっと泣きそうになった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

後日談。

次の日(3日)、息子はマーチャンと遊んでいた。
すると、、、空き地でシマヘビを発見!
トグロを巻いていたが、近づくと水路に逃げ込んだそうな。
息子から電話があった。
一部始終を興奮気味に語った。

「あいつ、やっぱり、父ちゃんに会いたくて帰ってきたんだなぁ。」
「そんなわけあるかっ! だって、短かったもん。」(息子)
「そりゃ、何十キロも這ってきたら、体も縮むさぁ。」
「まーーた、父ちゃん、ウソばっかついて。」(息子)

もし、近所でシマヘビ見つけたらどうすっかなぁ〜。。
きっと、また捕まえて、家で飼うんだろうなぁ〜。。



2012.06.03

久しぶりに 福岡 ⇔ 小松 を飛んだ。
小松から福岡へ向かう頃、日が暮れ空が暗くなり始めた。
インターフォンでCAさんに呼ばれた。
「お客様に月食が見えるか聞かれたのですが、見えますか?」(CA)
今日、月食があるの?
初耳だ。

月を探した。
西日本は雲がベッタリ。
巡航高度の38,000ftは雲の頂上付近で、出たり入ったり。
少しだけ雲の上に出れた瞬間、左後ろに月が見えた。
ア゛ッ!
右下が欠けてる!
すげぇーーー。
即、機内アナウンスを入れた。
その数分後、福岡空港へ向けて高度を下げ、スッポリ雲に入った。

息子は天体観測が大好きだが、今日は地上からは雲のせいで月は見えないはず。
ホテルにチェックインしてから息子に電話して自慢した。

悔しがりつつ、強がってる感が、とっても可愛かった。



2012.06.25

家の近くの水路へたまたま視線を向けると、見たこともない形状、かつ大きさの物体を見つけた。
なんじゃ、ありゃっ?!
そぉぉーーーっ、近くに寄り、よぉぉーーーく観察した。
カメだ。
頭が尖がってる?
甲羅に模様がなく、ツルッとしている雰囲気。
ひょっとして、ひょっとして、、、もしかして、、、スッポン?

即効、家へ戻り、上の子に声をかけ、大きめの魚用網を2つ持って戻った。
しめしめ、まだいる。
気づかれないように、音をたてないように、ゆっくりフェンスを乗り越え、
スッポンらしきカメに近づいた。

と、、、、ここで気づかれ、逃げたぁぁーーーーっ!!!
ハヤッ!
でも、生き物相手だと私もそーとー加速する。
2つの網を使ってカメを追い込み、2、3回エスケープされつつも、最後はゲットォォオ〜〜〜〜♪

やっぱりスッポンだ!



息子へ目線を移すと、近所の人たちが集まってきていた。

「噛まれると絶対離さへんから、口に気をつけや。」(おっちゃん)
「食べれますかね?」
「きっと農薬を食べてるし、止めたほうがええんちゃう?」(おっちゃん)

料理の仕方が分からないし、写真撮影してから逃がしてあげた。





2012.06.29

千歳到着後、後方のCA(A)が私のところに来て言った。

「キャプテーン、もしかして裁縫道具、持ってませんか?」(A)
「ごめんなさい、持ってないです。どうしました?」
「ここのボタンが取れちゃったんです。」(A)
と言って、紺のジャケットの胸ボタンのところを指差した。
その動作にオジサン、ちょびっとドキッとした。
すると、気さくなチーフパーサー(CP)が言った。
「この子ね、オッパイが大きいからボタンが弾け飛んじゃったんですっ♪」(CP)
「?!?!?!?!?!・・・・・・・・・・・・・・」
本当に久しぶり、何て返したら良いのか分からず、、絶句。
目のやり場を失い、視線は泳ぐし、
照れてちゃって、きっと顔が赤くなってしまったに違いない。

たまらず言った。
「もう、そんなこと言われた後に、何て返してもセクハラになっちゃうじゃないですかっ!」
「イェーイ、勝ったぁ〜〜♪」(CP) v(^_^ v)
勝った?とか、そういう問題?
ぼちぼち搭乗開始時間だったので、コックピットに逃げ込み、ドアを閉めた。

当然、今あった出来事をコパイに話した。
もちろん、ウケタ!

待てよ・・・、裁縫道具、持ってなかったっけ?
ステイバッグ(お泊り用のカバン)を開けて、心当たりのあるケースをチェックすると・・・
あった、あった。
後方CAをインターフォンで呼び、釧路に着いてから渡す旨、伝えた。

その直後に気がついた。
あ、糸、白とピンクしかない・・・
ジャケットとボタンは紺だから、これじゃダメだ。

出発準備を始めたら、ちょうど17:00を回った。
夕方にかけて霧が入ってくる空港予報を見ていたので、少し気になっていたが、
16:00までは空港周辺に霧がポツポツ観測されてるのみで、空港は天気がずっと良かった。
が、、、、
ACARS で最新の天気が上がってきた。
ゲェェェエエエーーーーッ!?!?!?
霧が入ってきた! 視程500m!?
でも、大丈夫、大丈夫。
私も、コパイも、視程100mまでならAUTOLANDして良い資格、カテゴリー3を持っている。

当初計画していた巡航高度15,000ftへ向けて上昇中、10,000ftを通過し、
機首を下げて加速するフェーズでベルトサインをOFFにした。
千歳 ⇒ 釧路 は巡航が短く、一瞬でも早くベルトサインを消さないとサービス時間がとれないのだ。
ところが、11,000ft を越えてすぐ、ガタガタ揺れ始めた。
風向が変化している。
他機のレポートでは、東行きは揺れない、って言ってたのに。。。
旭川の東にあった積乱雲のかなとこ雲が、気温の低下とともに薄い雲になり、
それが南に流れ、私達の航路に横たわっていた。
11,000ft ならあの雲の下をくぐり、全く揺れずに飛行できそうだ。

上昇中だったので、オートパイロットを操作するパネル、FCUのV/Sノブを引っ張り
左に巻き下げ、上昇率を抑えた。
「11,000、もらってくれる?」
上昇から、水平飛行、そしてゆっくり降下姿勢に入れた。
急に操作するとマイナスGがかかりお客さんが不快に感じるからだ。

飛行時間が短いので、11,000ft に達するまでの間にも、どんどん仕事を進めた。
チャートを代えて、ACARSで到着SPOT、最新の天気、空港周辺の情報を集めた。
カテゴリー3のAUTOLANDに備えるLanding Briefingもちゃっちゃと終わらせた。
今のところ、17:00に視程が500mまで落ちた後、天候はさらに悪化していないようだった。

釧路ステーションからのメッセージがACARSで上がってきた。
私達の到着時間帯に出発機が2機いるとのこと。
2機の出発機と私達の到着がどういう順番になりそうかコパイと相談。
MENOK ポイントでのホールディングがありそうなので、待機経路を確認。

ここで、少し時間があったので、コパイに言った。
「カンパニー(無線)でさ、黒の糸がないか探しておいて、って言ってくれる?」
「了解。」(コパイ)

今日のコパイ、超真面目なメッチャ男前。
無線でしゃべる前にいろんな事が頭をよぎったに違いない。
このタイミングでカンパニーを呼ぶとしたら、
出発機がPush Backをしそうな時間、とか、霧が濃くなってきてないか、とか、
運航に直接影響がありそうな内容のはずだが、
黒い糸を探して、って、どういうこと?
ってステーションの人達に思われないかな?
何て言おう?
というようなことをPTTを押すまでの0.2秒程の間に考えた違いない。
(PTT=Press To Talk=無線の送信ボタン)

「えぇーーっと、、黒い糸がないか探しておいてください。」(コパイ)
「黒い糸ですか? 了解しました。えぇーー、何かあったんですか?」(STC=ステーションのヒト)
「えぇーーー、イヤ、特に何かあったわけではないのですが・・・・・・・・・・・・、
 あるかどうか、、、探していただけませんか?」(コパイ)
「えぇーーーーーーー、了解しました・・・・・。」(STC)

いや、いや、普通に「ボタンが取れたので縫いたい」とか言えばいいのに!
CAさんの胸ボタンをどう表現すればいいか、悩んだろっ!
と、突っ込みたいところだったが、既にアプローチに入りそうで大忙し。
私にしては珍しく、余計なことは言わなかった。

MENOK へ向けて降下クリアランス(許可)が来た。
進入クリアランスはまだだ。
出発機が1機、先に出たようだ。
うちは、2機目の前?後?
「MENOKでホールディングしそうかどうか聞いてみて。」
「Do we expect to hold at MENOK?」(コパイ)
「Roger....... Ah.... Clear for approach to Kushiro airport.」(ATC)

よっしゃ、来たっ!

それから10分後、霧の影響を受けることなく無事に着陸した。

PBBを見ながら降機が終了するのを確認し、即座にPAでCAへ連絡。
「みーなっさん、針はあるのですが、糸が白とピンクしかありません。
 でも、地上スタッフに黒い糸を探すよう要請したんで、きっとあると思います。
 先に釧路のおいしい弁当を食べながら待ってて下さい。」

ステーションへ向かった。
「キャプテン、すみません、黒い糸がなくて。
 でも、濃いめの糸があったので準備しておきました。これで大丈夫ですか?」(STC)
それは紺色の糸だった。
「完璧です! いえね、CAさんの上着のボタンが取れてしまって。
 突然カンパニーで黒い糸を探して、って言われて、何のことか分からなかったですよね?
 すみません。忙しくて詳しく説明できませんでした。」
「いえ、こちらこそ。理由を聞いてはいけない気がしたので、あえて聞きませんでした。」(STC)

糸を1mほど伸ばしてちぎり、絡まないように数回折りたたんだ。
「針はいいんですか?」(STC)
「ハイ、針は持ってます。ありがとうございました。じゃあ、行ってきます!」

釧路発千歳行きも私が操縦担当だったので、通常なら私が外部点検をするが、
CAさんに少しでも早く糸を渡したかったので、コパイに外部点検をしてもらった。

PBBへ上がる階段を駆け上り、客室へ入った。
CAさん達、四人かたまって弁当を食べていた。
そのうちの一名、Aに歩み寄り、針と糸を渡した。

「スゴーーイ、この男、できるな。」(CP)
「イエ〜、それほどでも〜。」
クレヨンしんちゃんとおんなじよーなフレーズで返した。
なんとなーく恥ずかしかったから、コックピットに逃げ込んださぁ〜。