2012.12.04

中部国際空港から立ち上がりのパターンだった。

Ship に乗り込み、いつものようにコックピットで整備さんと挨拶し、会話をする。

「今日でこの飛行機、最後なんですよ。」(整備)
「えっ? 最後ってどういう意味ですか?」
「売られていく、っていうか、、買い手、ついたのかなぁ。。」(整備)
「ええーーーーっ!! そうなんですか?」
「一番初めに日本に入ってきた機体なんですよ。 寂しいですよね。」(整備)
「ですよねぇ。 この機体に乗れるの、今日が最後なんですね。
 悔しいなぁ。 僕、エアバスが大好きなんですよ。」
「えぇ、私もです。」(整備)
「日本人、どっちかというと、アメ車よりヨーロッパ車の方が好きなヒト、多いじゃないですか?
 BMとか、アウディとか、ベンツとか、フォルクスワーゲンとか。
 どうして飛行機はアメリカ製ばっかりなんですかね?」
「そうなんですよ。 不思議ですよね。」(整備)
「320neoとか、350、入れたらいいと思いませんか?」
「ほんと、ほんと。 エアバス、最高。 入れてくれないかなぁ〜。」(整備)

感謝の気持ちを込めて、いつもより念入りに外部点検をした。
今日一日、機体に何事もありませんように!



2012.12.18

約1年ほど前、粗大ごみの日にボッロボロの子供用12インチの自転車を拾った。
補助輪はなく、錆だらけ。
プラスチックが日光で変色していた。
いつか使う日がくるだろうと、野ざらしでほっておいた。



庭に置いておけばトモの視界に入る。
興味を持てば跨るかもしれない。
しかし、、、興味、ナッシング。。。

リサイクルショップで、折りたたみ式の三輪車を、去年の今頃に買ってきた。
見た目、ものすごーーく格好悪かったが、1400ccの大型バイクにヒモで縛りつけてなんとか積んだ。
その光景を目撃した女性の店員さんに、
「かっこいいパパですよ♪」 と言われ、嬉しかったような、恥ずかしかったような。



この三輪車も、庭に放置しておいた。
しかし、、、興味、ナッシング。。。

トモは自分の興味がないものは決してやろうとしないことは分かっているので、
無理に勧めたりしない。(あ、ちょっとしたかも。)

かなり時間が経ち、トモは三輪車に跨るようになった。
地面を蹴って進もうとするので、ペダルのこぎ方を教えようとした。
でも、足で踏んでペダルを回転させる、という理屈を、
口で説明しても言葉を理解していないから全然できない。
左右の靴を持って交互に押したり、左右の膝を押したり、と色々試したがコツがつかめない。
うまくいかないと、トモはすぐに機嫌を悪くし、やめてしまう。
それから1週間は三輪車に跨らないのだ。

あるとき、トモは三輪車に跨り、ペダルに足を乗せた。

お゛っ!? やる気がでたか?

両手でハンドルを持って体を前後するが、三輪車は進まない。
片手をハンドルから離し、手で膝を押している。
お父さんが教えたこと、ちょこっとは理解しているみたい♪
でも、解釈は間違ってる!  ( ̄Д ̄;;

ペダルの角度が良いとき三輪車が少し進むようにはなったが、
それ以上の成果が見込めないので、自転車にチャレンジさせることにした。

どうせこげない (こぐ気がない) のだから、と、自転車のペダルは取っ払ってしまった。

上の子、シンは、小さかった頃、三輪車で 「こぐ」 ことを覚えてから、
ペダルなし自転車でバランスを習得した。
トモは逆パターンでいってみよう!
まずはペダルなし自転車で坂道を下る楽しさを覚えさせ、
その後、こぎ方をマスターすればいい。

幸い、コケ防止の棒が付いていたので、私がそれを持って下り坂をレッツゴー。
トモ、とっても喜んだ!
「トモ! もう一回するっ?」
「しない。」(トモ)

エ゛エ゛ェ゛〜〜〜!?!?!?
あんなに楽しそうだったのに?


最初は1回で飽きた。
次は2回で飽き、また次も2回で飽き。
と思ったら、数日で、いつのまにか手を離しても一人で下れるようになったではないかっ!?
トモ、なかなかセンスあるじゃん!

自分でバランスを取ることを覚えるまで、
平らな場所は足で蹴れるよう、うーーんとサドルを下げて練習した。

ある日、ついにペダルを装着。

サドルが低いと膝が深く曲がりペダルをこぎにくい。
だから、最初からつま先立ちでも地面に足が届かない程度にサドルを上げて練習させた。
それでも、やっぱり、上手くこげなかった。
当然、すぐにイヤになって止めてしまう。(5分弱?)
次の日、「トモ、自転車の練習、する?」 と聞くと、「しなーい。」(トモ) と拒否され、
でも忘れたころまたちょっこ練習し、イヤになり、を繰り返した。

最初はペダルを回す、という原理が理解できず、
続いてペダルを回してこぐことは理解したものの、
足を回転させたとき一回転目で靴がペダルから落ちてしまった。

すぐにやめるから進歩はとてつもなく遅かったが、できないとイヤになるだけで、
恐怖心はないし (恐怖を理解していない?) 意外と物覚えが良さそうだった。

『こぐ』 という動作をマスターするのに、合計1時間ぐらい?(1時間に何日もかかったが)
を費やし、気が付いたらトモは一人で自転車に乗れていた!

あとは、トモが気分を害さないよう、おだてて、褒めちぎって、笑わせて、
長距離を走って練習するだけ。
トモは自転車を乗り捨て逃走する可能性があるので、
いつでも妻が車で迎えに来れる日を選び、
家からショッピングセンター、つかしんまで行った。
父ちゃんはいつでも自転車の柄を掴める距離で、早歩き、小走りでついてった。

トモは公園が好きだから、次の公園、次の公園、と転々と移動すること約1時間半。
ようやくつかしんに到着。
汽車型遊具のあるところで遊び、ジョーシンの子供が遊べる場所で遊び、
水路脇の屋外の遊具で遊び、あっちのエスカレーター、こっちのエスカレーター、
エレベーターに乗りまくって、散々遊んで帰路についた。
(トモはエレベーター、エスカレーターが大好きだ。)
夕方になりかけていたので、一直線に家まで帰りたい。
公園に寄っている時間がなかった。

トモが自転車に飽きないように、ずっと声をかけながら。
人通り、車の通りの少ない道を選び、あっちフラフラ、こっちフラフラ、と
とにかく走り続け、ようやくニーニ(シン)が通う小学校前にたどり着いた。

ヤッタァーーッ!!
ここまでくれば、家まですぐだ。
もう、トモが自転車をほっぽり投げて逃走することはない。

安心しきって、iPhone でトモが自転車に乗る姿を撮影した。

すると・・・・


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あ゛っ!!

トモが道脇の溝に突っ込み、壁に激突。

ケガがないか心配でかけよった。

痛いとこないか? 血、出てないか?
大丈夫。 ケガはなさそうだ。
良かった・・・

でも、トモがブチ切れたっ!

「ウンチィーーーッ!!!」(トモ)

エ゛エ゛ェ゛ーーーッ!?!?!?

「ちょっと待って、トモ。 おうち、もうすぐだから。」

「ウンチィーーーーーッ!!!」(トモ)

ヒィ〜〜〜〜〜〜

「トモ、泣くから鼻がいっぱい出てきちゃったじゃん。
 そうだ鼻をかもうっ!」

「ウ゛ンチィィーーーーッ!!!」(トモ)

トモの 「ウンチ」 コールを無視し、無理やり鼻をかませ、
嫌がるトモを抱きあげ自転車に無理やり跨らせ、とにかく出発。

途中、駐車場に寄って、地面に書かれている数字を数えた。
(トモの精神を安定させるには、これが一番!)

「あれぇ〜、1、2、3の次、5になってるねぇ〜?」
「よんがないねぇ。」(トモ)
「こっちに来て。 いくつ?」
「ろく、なな、はち、じゅう。」(トモ)
「トモ、8の次は本当はいくつなの?」
「・・・じゅう!」(トモ)
「違うでしょ。 さっきね、4と9が手をつないで空に飛んでったよ。」
「よん、たす、きゅー、は、、、よんじゅうきゅ。」(トモ)
「違うよ、トモ。 よん、足す、きゅう、は、じゅうさん、でしょ?」

そうこうしてるうちに、トモの様子が普通に戻った!
急げ!

トモを自転車に乗るよう促し、一気に家まで帰った。

自転車に乗れるようになって、めでたし、めでたし。

次は、交通ルールを教えないと・・・。
早く日本語理解してくれぇぇ〜〜〜。。